基本用語

基本用語を知っておこう

債券投資にあたっては、聞き慣れない言葉も数多く出てきます。ここではこれだけは知って おいていただきたい用語を厳選して解説します。

額面金額(がくめんきんがく)

債券が償還(満期)を迎えたときに受け取れる金額のこと。債券を売買する際の最低取引単位です。
ただし、債券は必ずしも額面金額で発行されるわけではなく、新規に発行する際の価格は発行価格といいます。発行価格は額面金額100円当たりで表示されます。
例えば、「額面金額10万円」で「額面金額100円当たり発行価格が100.30円」の債券を購入するとき場合、100,000円÷100円×100.30円=100,300円が必要です。償還を迎えると額面金額の10万円が戻ってきます。

クーポン

債券(利付債)に付いている利息のこと。
利息は額面金額に対する利率によって決められ、利率は表面利率(クーポンレート)とも呼ばれます。利率は購入金額ではなく、額面金額に対する利息の割合ですので購入の際は注意が必要です。債券には利息の付かないゼロクーポン債というものもあります。
(最近は債券の電子化が進んで現物が発行されなくなっていますが、発行されていた頃は債券についていた利札のことを呼んでいました。)

残存期間

債券が償還されるまでの期間のこと。
年単位で表示されるため、残存年数や残存年限とも呼ばれます。残存期間は、既発債券の利回りを計算する際に用います。新発債の利回りを計算するときには償還期間(または償還期限)が用いられます。一般的に債券の利回りは、残存期間が長ければ長いほど金融情勢の影響を受ける可能性が高くなり、債券の価格が大きく変動する可能性があるため、残存期間は債券のリスクを考えるうえで重要です。

償還日(しょうかんび)

債券の額面金額が債券の保有者に払い戻される満期日のこと。
また、払い戻すことを償還といいます。償還日に全額を償還するものが多いですが、償還日前に償還(期限前償還)するものもあります。

デフォルト

債券の利払いや償還が約束通りに行われないこと。約束(債務)が破られることから、債務不履行とも呼ばれます。
例えば、額面金額が償還日に償還されない、一部しか払い戻されない、利払い日に利息が払われない、または遅れることもデフォルトとみなされます。このリスクをデフォルトリスク(信用リスク)と呼びます。
デフォルトの可能性を知る方法としては、債券の発行とは利害関係のない第三者機関の格付け機関が発表する格付けが参考になります。この格付けは債券の発行元の財務・経営状況の変化により随時見直しがされます。

利払日(りばらいび)

債券の利息が支払われる日のこと。
一般的には年2回、毎年3月と9月に設定されている場合が多いようです。それ以外にも債券によって年1回、年4回、毎月など、銘柄によって様々です。また、債券を途中で売却する場合は買い手が前回利払日から受渡日までの利息分を経過利息として売り手に支払う必要があります。

債券を購入する場合は、購入対価のみお支払いいただきます。債券の価格は、市場の金利水準の変化に対応して変動しますので、償還前に換金する場合には、損失が生じるおそれがあります。また、発行者の経営、財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込むことがあります。外貨建債券は、為替相場の変動等により損失が生じるおそれがあります。詳しくは所属金融商品取引業者のWEBサイト当該商品のページ、金融商品取引法に係る表示又は契約締結前交付書面等をご確認ください。