投資信託を購入する前に

投資するお金の目的を明確にしてから、投資信託を選ぶことが大切です。

運用の目的を整理しましょう

投資する資金は何のために投資をするのか、どのくらいの期間運用ができるか、どの程度リスクがとれるのかなどを整理すれば、どのような投資信託に投資を行うのが良いかを絞り込むことができます。
例えば、「住宅資金を準備する」、「教育資金を準備する」、「老後の資金を準備する」、「子どもの結婚資金を準備する」など、その目的は人によってさまざまです。今後の人生のイベントを想定して、運用目的を決めましょう。

目論見書をしっかりと読みましょう

目論見書(もくろみしょ)とは、投資信託の基本的な情報が記載された書類のことです。
投資信託を購入する前に必ず渡されます。自分の目的に合っている投資信託かを確認するために、目論見書をしっかり読みましょう。

投資信託の目的・特色

何を目的として、どの地域のどの金融資産に投資しているか、その投資信託の仕組みはどうなっているか等を確認します。

  • 何を目指すのか(成長・安定した収益・市場への連動等)
  • どんな資産に投資するのか(株式・債券等)
  • どこに投資するのか(国内・海外・国内外)
  • 仕組み(直接投資・ファミリーファンド方式等)
  • 分配の方針[毎月・半年・1 年等]
    (分配の頻度・分配金額に対する考え方)

投資信託のリスク

投資信託の基準価額の変動に影響を与える「リスク」について確認できます。どのようなリスクがあるのかをしっかり確認しましょう。

投資信託の運用実績

これまでの運用実績をグラフ等で確認できます。(新しい投資信託では運用実績はありません)

  • 基準価額・純資産の推移
  • 分配金の推移
  • 主な資産の状況
  • 年間収益率の推移

購入の手続き・手数料

購入・換金時の手続きや手数料・税金などについて確認できます。

  • 購入手続き
  • 投資信託の費用(購入手数料、信託財産留保額、信託報酬等)
  • 税金

運用報告書で運用状況を確認

購入後の投資信託がどのように運用され、その結果どうなったか等を、決算期ごとに作成・送付される「運用報告書」によって知ることができます。
運用報告書には、投資信託を保有している受益者に販売会社から送付される交付運用報告書と運用会社のホームページなどからダウンロードしたり、請求することにより交付される運用報告書(全体版)があります。
主に次のようなことが記載されています。

運用経過

当期中の運用経過がグラフや表で説明されています。また、基準価額の主な変動要因や投資環境については文章で記載されています。

基準価額などの推移、基準価額の主な変動要因、1万口当たりの費用明細、最近5年間の基準価額などの推移、当該投資信託の投資環境、当該投資信託のポートフォリオ、当該投資信託のベンチマークとの差異、分配金の表示について

今後の運用方針

目論見書に記載された運用方針を前提とした、今後の見通しと運用方針が記載されています。

投資信託のデータ

組入資産の内容、純資産などの概要がグラフや表で記載されています。

投資したら終わりではなく、自分で投資をしたお金ですので、どこに、どのように投資して、今はどんな状況になっているのかを確認しておきましょう。

次は、委託会社や販売会社が破綻した場合どうなるのかについて解説します。

投資信託は、主に国内外の株式や債券等を投資対象としています。投資信託の基準価額は、組み入れた株式や債券等の値動き、為替相場の変動等により上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。投資信託は、個別の投資信託毎にご負担いただく手数料等の費用やリスクの内容や性質が異なります。ご投資にあたっては、目論見書や契約締結前交付書面等を十分お読みいただき、お客さま自身にて判断いただきますようお願いいたします。