経営者の資産運用|本業に専念しつつ、資産を守り増やすための3つの鉄則

経営者の資産運用|本業に専念しつつ、資産を守り増やすための3つの鉄則

資産運用

この記事のポイント

  • 経営者は本業ですでに十分なリスクを取っているため、個人の運用では短期的なハイリターンを狙うのではなく、株式と債券を組み合わせて価格変動を抑えた「守りの資産」を構築することが重要である
  • 所得が高くなりやすい経営者は、掛金が全額所得控除になるiDeCoや小規模企業共済、運用益が非課税になるNISAなどの税制優遇制度を最大限に活用し、効率的に手元に残る資金を増やすべきである
  • 資産運用を行う際は、単なる商品販売を目的とせず、経営者個人のライフプランや将来の事業承継といった特有の課題も踏まえて、中立的な立場で長期的に寄り添ってくれるIFA(独立系ファイナンシャル・アドバイザー)をパートナーに持つことも検討すべき

「会社の財務状況は毎日チェックしているのに、個人の資産は銀行口座に放置したまま……」
「インフレ対策の重要性は痛感しているが、資産運用の勉強をする時間がない」

日々、重要な決断を迫られる経営者の方々から、このようなお悩みをよく耳にします。

本業でリスクを取って戦っている経営者だからこそ、個人の資産運用で求められるのは「攻め」ではなく「守り」の戦略です。しかし、自己流で始めて思わぬ損失を出したり、商品選びのミスマッチにより、当初の目的とは異なる運用になってしまうケースも少なくありません。

この記事では、多忙な経営者が本業に専念しながら、堅実に資産を守り増やすための「3つの鉄則」を解説します。

会社の未来だけでなく、ご自身とご家族の将来を守るためのヒントとして、ぜひお役立てください。

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経営者であっても「資産運用」が必要な理由

「うちは無借金経営だし、個人の預金もある程度あるから大丈夫」

そうお考えの経営者の方もいらっしゃるかもしれません。しかし、現在の経済環境において、「現金のまま持っておくこと」は、かつてないほどのリスクになりつつあります。

経営者であっても資産運用が必要な背景を整理しましょう。

インフレ時代の到来:現金放置は「得策」ではない?

長らく続いたデフレの時代が終わり、日本もインフレ(物価上昇)の局面に突入しました。身近な生活必需品の価格推移を見ても、その影響は無視できないものとなっています。

✅過去10年間の物価上昇による「お金の価値」の変化

  • 砂糖(1kg)
    • 2016年1月:198円
    • 2026年1月:279円
  • トイレットペーパー(1000m)
    • 2016年1月:286円
    • 2026年1月:832円

参照:総務省統計局|小売物価統計調査(動向編)主要品目の東京都区部小売価格
※あくまで物価全体の傾向の一例です

今の状況で現金のまま持っていることは、物価が上がる分、実質的にお金の価値が下がってしまうリスクと隣り合わせです。

汗水垂らして稼いだ資産の価値を守るためには、少なくともインフレ率以上に資産を増やす「運用」の視点が不可欠なのです。

老後・事業承継への備え:経営者には退職金保証がない

会社員は、厚生年金や企業からの退職金がある程度保証されています。しかし、経営者の場合は事情が異なります。

  • 公的年金が少ない傾向がある(報酬月額による調整など)
  • 退職金制度がない、または業績次第で変動する
  • 事業承継後の生活資金を自分で確保する必要がある

経営者は現役時代の収入が高い反面、引退後の保障は手薄になりがちです。

「会社=自分」と考えがちですが、万が一会社に何かあった際、個人の生活まで共倒れにならないよう、会社とは切り離した場所で、個人の資産を確保しておくことが、人生全体のリスク管理において重要です。

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鉄則1:本業のリスクヘッジとして「守りの資産」を構築する

では、具体的にどのように運用すべきでしょうか。 1つ目の鉄則は、本業とは異なる動きをする資産を持ち、リスクを分散させることです。

「短期・ハイリターン」は本業だけでいい

経営者の方は普段から事業リスクを取ってリターンを得ているため、投資に対しても「短期間で大きく増やしたい」という思考になりがちです。

しかし、以下のような運用は、経営者の個人的な資産運用としては避けるべき典型的な失敗パターンです。

  • 特定の株式銘柄への集中投資
  • 高レバレッジのFX(外国為替証拠金取引)
  • 価格変動の大きい暗号資産へ多額の資金を投入する

これらは価格変動(ボラティリティ)が激しく、常に相場をチェックする必要があります。本業が忙しい経営者が片手間で手を出すと、本業がおろそかになるだけでなく、大切な資産を大きく減らしてしまう可能性があります。

「リスクテイク(攻め)は本業で十分」。 個人の資産運用では、大きく勝つことよりも「負けないこと」を優先しましょう。

「株式」と「債券」を組み合わせ、リスクを適正化する

経営者の資産運用におすすめなのは、「株式」だけでなく「債券」も組み合わせたポートフォリオ(資産配分)を組むことです。 具体的には、以下の3つのポイントを意識することで、本業に集中できる「守りの資産」を作ることができます。

  1. 長期視点(複利と利金の活用)
    • 短期的な売買を繰り返すのではなく、じっくりと保有し続けることが重要です。
    • 株式投資信託であれば「複利効果」による資産の成長が期待でき、債券であれば償還まで保有することで、あらかじめ決められた「利金(インカムゲイン)」を受け取ることが可能です。
  2. 資産分散(アクセルとブレーキ)
    • 一般的に、景気が良いときは「株式」が上がり、不況時は「債券」が選好される傾向にあります。
    • 異なる動きをする資産を組み合わせることで、片方が下がっても資産全体へのダメージを抑えることができます。
  3. 柔軟な手法(積立と個別債券)
    • 資産形成期に「積立投資(ドル・コスト平均法)」はおすすめですが、まとまった資金がある経営者の場合は、それだけが適切な選択肢ではありません。
    • 「個別債券(米国国債や社債など)」を活用し、高い利回りを追求する手法も、有効な選択肢のひとつです。(個別債券への投資は、市場環境次第では相対的に利回りが高くなる場合もあるが、金利・信用・為替リスクを踏まえた検討が必要です)

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鉄則2:経営者ならではの「税制優遇制度」をフル活用する

2つ目の鉄則は、国の制度を使うことです。特に所得の高い経営者にとって、「節税効果」を十分に引き出すことで、手残り資金を増やせる可能性があります。

所得控除のメリットを最大化する「iDeCo」と「小規模企業共済」

経営者や個人事業主の方々にとって、まず有力な選択肢となるのが、以下の2つの制度です。

  1. iDeCo(個人型確定拠出年金)
  2. 小規模企業共済

これらは、掛金が全額「所得控除」の対象となります。

例えば、課税所得が高い経営者の場合、所得税・住民税の税率も高くなる傾向にあります。そのため、同じ金額を積み立てていても、会社員の方に比べて大きな節税メリットを享受できます。

【参照】
iDeCo公式サイト|iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)【公式】
小規模企業共済とは | 共済制度 | 独立行政法人 中小企業基盤整備機構

NISA(成長投資枠・つみたて投資枠)で運用益を非課税に

2024年にリニューアルされたNISA制度も活用しましょう。

通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座内であれば無期限で非課税での運用が可能です。

  • 非課税保有限度額(総枠):一人あたり1,800万円
  • つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能

ご自身だけでなく、配偶者の方の枠も活用すれば、世帯で最大3,600万円分の非課税運用枠を持つことができます。

iDeCoや小規模企業共済で「所得税・住民税」を抑えつつ、NISAで「運用益への課税」をゼロにする。この組み合わせが、資産形成を加速させるエンジンの役割を果たすでしょう。

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鉄則3:長期的な視点で相談できる「中立的なパートナー」を持つ

3つ目のポイントは、「どのようなパートナーと共に歩むか」という点です。長期にわたる運用を、より納得感のあるものにするための大切な要素のひとつです。

近年、経営者からの注目が高まっているのが「IFA(独立系ファイナンシャル・アドバイザー)」という存在です。

IFAの特長は、「中立的な視点」で「長く付き合える」仕組みにあります。IFAは特定の金融機関に所属せず、独立した立場で顧客にアドバイスを提供します。また、IFAには原則として転勤がありません。

そのため、お客様の人生に寄り添い、10年、20年という長期スパンでのパートナーシップを築くことができます。

  • 「今の会社の状況なら、無理に投資額を増やさず手元流動性を確保しましょう」
  • 「そろそろ事業承継を見据えて、資産の組み換えを検討しませんか?」

このように、商品を売ることをゴールにせず、経営者個人のライフプランや事業の状況を踏まえた「中立的な提案」が期待できるのが、IFAの強みです。

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経営者の資産運用なら「投資信託相談プラザ」へ

「IFAを使うメリットが分かったけど、どこに相談すればいいか分からない」
「ネット証券の手数料の安さも捨てがたい」

そのようにお考えの経営者様におすすめなのが、私たち「投資信託相談プラザ」です。

私たちはネット証券(SBI証券・楽天証券)と業務委託契約を締結しており、「ネット証券の品揃え・低コスト」と「対面相談の充足感」の2つのメリットを同時に享受できるのが特長です。

資産運用から事業承継まで、IFAがトータルサポート

単に「どの商品がおすすめか」といったご相談だけでなく、以下のような経営者特有の課題もワンストップでサポートいたします。

  • 退職金の準備計画
  • 事業承継を見据えた資産整理
  • ご家族への資産移転(相続対策)

中立的なIFAが、あなたの人生のゴールに向けた戦略を一緒に描きます。

投資信託相談プラザを、身近な相談窓口としてご活用ください

私たち「投資信託相談プラザ」は、ショッピングセンター内など身近な場所に店舗を展開しています。個室ブースもご用意しており、プライバシーを守りながらじっくりご相談いただけます。

また、資産形成に関する豊富な実績があり、幅広い層のお客様にご活用いただいています。

  • 仲介口座数:延べ60,000口座以上
  • 仲介する預かり資産残高:4,500億円以上

※令和7年12月時点

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まとめ:3つの鉄則を守り、本業も資産形成も盤石なものに

経営者の資産運用で大切なのは、大きなリスクをとって一攫千金を狙うことではありません。

  1. 本業のリスクヘッジとして「守りの資産」を構築する
  2. 経営者ならではの「税制優遇制度」をフル活用する
  3. 長期的な視点で相談できる「中立的なパートナー」を持つ

この3つの鉄則を守ることで、本業に集中しながら、将来への不安を着実に解消していくことが可能となるでしょう。

「自分の場合は、どの制度をいくら使うのが良いのか?」
「今の資産構成に偏りがないか見てほしい」

少しでも疑問をお持ちであれば、まずは投資信託相談プラザの無料相談をご活用ください。経験豊富なIFAが、あなたの資産状況と目的に合わせたプランをご提案いたします。店舗またはオンラインにて、お待ちしております。

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このコラムの執筆者

道谷 昌弘

株式会社Fan IFA

AFP(日本FP協会認定) 大学卒業後、大手証券会社に入社。国内営業部門にて法人・個人の資産運用アドバイスを行う。8年間勤めたのち退社し、より中立的なアドバイスができるIFA(独立系投資アドバイザー)に転身。現在は富山を拠点に、全国各地のお客様に幅広くコンサルティングを行いながら、お客様にとって本当に良い商品提案を日々追求している。

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