変額保険での資産運用|メリットとデメリット

変額保険での資産運用|メリットとデメリット

保険・税

昨年、老後資金2000万円問題が大きくメディアに取り上げられ、将来について不安に感じた方も多かったのではないでしょうか?その影響もあり保険会社や保険ショップなどでも生命保険を活用した積立を勧めるケースが増えてきています。

積立保険にも学資保険や終身保険、個人年金保険、外貨建て保険、変額保険と種類はたくさんあります。今回はそのなかでも特に最近になって販売が増えてきている変額保険という商品のメリットやデメリットをお伝えしていきます。

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老後2000万問題、実際に老後資金はいくら必要?資産運用を始める前に

2019年6月に金融庁の市場ワーキング・グループが出した報告書で、「老後の生活には夫婦2人の一般的な世帯で2,000万円が不足する」と公表されました。最近は若干下火になっていますが、“老後2000万問題”と、メディアでも連日報道されていましたので皆さんも記憶に新しいところかと思います。ところで、皆さんはご自身の老後資金がいくら必要になるか考えたことはありますか?必要額というのは当然に、人それぞれ異なります。そのため、「ご自身の家計ではどのくらい必要になるのか」ということを考えてみる必要があります。例えば、“老後2000万円”という数字はどのように出されたのか今一度振り返ってみましょう。少し古くなりますが、総務省の家計調査(2017年)によると、一般的な高齢世帯(夫婦2人)のひと月の支出が26.4万円なのに対して、収入は20.9万円となっています。差額の約5.5万円が毎月不足する計算となり、30年間ではおよそ2,000万円になるという計算です。このような計算式で、年金だけで賄えない生活費の不足額が計算できます。ご自身のケースではどうであるか、まずはしっかりと計算し、ざっくりとでも把握することが大切です。「貯金だけでも十分なのでは?」と考える方も多くいらっしゃると思います。もちろん貯金ができる期間が長くあれば、十分備えることは可能です。毎月5万円を約33年4ヵ月貯金していけば、2,000万円を貯めることができます。3,000万円を貯めるのには、約50年必要です!人生100年時代と言われるなかで、約半分の時間を貯金に充てなければならないと考えると恐ろしいですね…しかし、これは運用を全くしなかった場合のケースです。では、貯金ではなく毎月5万円を積立投資していった場合はどうでしょうか。次項で考えていきましょう。具体的に積立投資をしてどれほどの資金が準備できるかを検証してみましょう!同じ3,000万円を貯めるのでも、運用をせずに貯金だけした場合は、約50年かかりますが、年3%で運用することができれば、約30年で資金を準備することが可能です。また、資産運用のご相談の際に、「はたして3%で運用できるでしょうか?」というご質問を多くいただきます。将来のことなので100%の断言はできませんが、正しい商品選びをすれば年率3%は充分に可能であると考えています。例えば、過去30年間に世界の株式に投資を行っていた場合の収益は年率6%程度の成績となっています。運用して生じた利益(運用益)に対しては、20%(復興税込みで20.315%)の税金が課税されます。NISAやiDeCoを利用することで、運用益を非課税にすることが可能です。先ほど、毎月5万円を積立投資に充てるシミュレーションを行いましたが、NISAの場合、「つみたて投資枠」だけで年間120万円、毎月10万円の積立投資を行うことが可能です。(加えて、「成長投資枠」=年間240万円の投資枠でも積立投資を行うことが可能です。)さらに、iDeCoや会社の確定拠出年金と組み合わせることで月々の掛金を大きくすることができます。また積立投資をする際には、ボーナス月設定ができる証券会社もあります。ボーナスの月に積立金額を上乗せすることができるので、毎月一定額を積み立てるのが難しいという方にはおすすめです!NISA「つみたて投資枠」ではどのように運用をすすめていけばよいか考えてみましょう。■45歳男性 会社に企業年金がない会社員のケースこのケースの金額設定は、退職まで残り15年の間なら安定した収入が見込まれているので、毎月フルの積立が可能と判断した場合です。つみたて投資枠だけでも15年間で非課税保有限度額いっぱいの1,800万円の投資が可能です。15年目にiDeCoは414万円投資している計算になるので、合計して2,214万円の投資元本となっています。NISA制度のつみたて投資枠は、途中で積立を終了しても問題ありません。また、途中での引き出しも可能です。もし毎月の支出が苦しくなった場合は見直しも可能です。例えば、以下のようなケースで運用を進めるのは、新卒で就職したばかりの、まだ老後まで時間に余裕がある人の場合です。■22歳女性 会社に企業年金がない会社員のケースNISA制度「つみたて投資枠」は、非課税投資限度額が1,800万円です。そのため上記のケースのように月3万円のつみたて投資枠の利用を続ける場合、50年間投資が可能です。22歳の女性とすれば、72歳までとなり、長期間にわたって運用が可能です。年3%で運用することができていれば、運用成果は50年で約4,168万円です。これにプラスして、60歳まで月に2万円のiDeCo利用をした場合、38年間掛けこむことになるので、こちらも年3%で運用することができていれば、38年後に約1,698万円になります。“老後資金2000万円必要”と様々なメディアで取りあげられたこともあり、老後の資金準備への不安や資産形成への興味関心を持たれた方が多くいらっしゃると思います。2,000万円と聞くと、「とても無理…」と思ってしまうかもしれませんが、計画的に準備をすれば決して準備できない金額ではありません。先に取り上げた資産運用における非課税制度もあります。ただ1~5年といった短期間で用意できるものでもありません。長期的な計画が必要になります。早め早めの準備をして、ますます長くなる老後生活を充実したものにしましょう。※NISAのご注意事項・配当金等は口座開設をした金融機関等経由で交付されないものは非課税となりません。NISA口座で国内上場株式等の配当金を非課税で受け取るためには、配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」に事前にご登録いただく必要があります。・同一年において1人1口座(1金融機関)しか開設できません。・NISAで購入できる商品は金融商品取引業者が指定する商品に限られます。・年間投資枠と非課税保有限度額が設定されます。・損失は税務上ないものとされます。・出国により非居住者に該当する場合、NISA口座で上場株式等の管理を行うことはできません。・つみたて投資枠では積立による定期・継続的な買付しかできません。・その他、NISAに関するご注意事項、並びに2023年までの一般NISA ・つみたてNISA等に関するご注意事項の詳細は金融商品取引業者のWEBサイトにてご確認ください。※iDeCoのご注意事項・投資信託は、主に国内外の株式や債券等を投資対象としています。投資信託の基準価額は、組み入れた株式や債券等の値動き、為替相場の変動等により上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。・投資信託は、個別の投資信託毎にご負担いただく手数料等の費用やリスクの内容や性質が異なります。ファンド・オブ・ファンズの場合は、他のファンドを投資対象としており、投資対象ファンドにおける所定の信託報酬を含めてお客様が実質的に負担する信託報酬を算出しております(投資対象ファンドの変更等により、変動することがあります)。・ご投資にあたっては、商品概要や目論見書(目論見書補完書面)をよくお読みください。・金融商品仲介業者である当社は、お客さま(加入者等)に対して特定の商品への投資について指図を行うこと、または指図を行わないことを勧めるものではありません。・掲載されている各コンテンツは、情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で作成したものではありません。・投資対象、投資機会の選択などの投資に係る最終決定は、お客さまご自身の判断でなさるようにお願いいたします。

老後2000万問題、実際に老後資金はいくら必要?資産運用を始める前に

外貨建て保険で行う資産運用のメリット・デメリット|NISA・iDeCoと比較

低金利の影響もあり、貯蓄型の保険で資産を増やすことが難しくなっています。老後に向けた資産形成や子供の教育資金の準備目的で保険加入をお考えの方には、円建ての保険ではなく比較的金利の高い外貨建て保険を検討していたり、既に加入されている方も多いのではないでしょうか?また最近では、NISAや個人型確定拠出年金のiDeCo(イデコ)などの制度を活用して投資信託の積み立てをする資産形成層の方の相談も増えてきています。今回は数ある保険商品の中から、外貨建て保険で資産運用をするメリットやデメリット、NISAやiDeCoを活用した投資信託の積み立てとの比較をしていきたいと思います。外貨建て保険について詳しく知らない方も多くいると思いますので、まずは外貨建て保険の特徴について簡単に説明していきます。外貨建て保険の基本的な仕組みは円建ての商品と同じですが、米ドルや豪ドル等の外貨で運用していく商品になります。外貨建て保険は円建て商品よりも高い金利で運用することで、円建ての商品に比べて解約返戻率(払い込んだ額と解約金との割合)が高いことや、死亡保障を準備するのに保険料が割安であることが特徴です。しかし、円建ての商品と違い、為替変動による為替リスクがあるので円ベースでの元本や死亡保障は保証されておらず注意が必要です。また外貨への交換時には為替手数料などのコストがかかります。一時払い型と積み立て型があり、一時払い型は一括なのでその時の為替の影響をより受けやすく、積み立て型は為替リスクを軽減できますが全体の運用期間は短くなり、一時払い型に比べて返戻率は低めになります。ここからは外貨建て保険で資産運用をするメリットとデメリットをお伝えします。まずはデメリットから・・・。保険で資産運用をする場合、全般的にもいえることですが、早期で解約した場合には元本割れする可能性が非常に高いです。積立金が元本以上になるまで10年以上になることが多く、もし保険で資産運用をするのであれば長期で使わない資金であることが条件になります。外貨で運用するので為替リスクもあります。為替の影響により円での資産は増減するので、いざ資金を使いたい時に円高だったりすると大きく目減りしてしまった、なんてことも当然あります。また外貨建て保険の運用は公社債などの債券での運用になるので、米ドルで運用の場合でも日本より金利が高いとはいえ、基本的には大きなリターンは望めません。次にメリットについて・・・。積み立てた外貨資産は株式市場の下落など、相場環境の影響で減ることはありません(円ベースでは為替の影響で増減します)。確実に積みあがっていき、外貨ベースでは長期的には払い込んだ金額以上になる商品が多いです。リターンは大きく望めませんが、その分精神的に安心して積み立てをしていけます。これは保険の特徴でもあります。NISAやiDeCoでの投資信託の積み立てを比較する前に、少しだけ制度のご説明をします。NISA制度のつみたて投資枠・成長投資枠は非課税保有期間が無期限で、恒久的に口座開設が可能です。それぞれの投資枠で商品を保有している期間に得られた利益に対して非課税になります。また、引き出しはいつでも可能です。投資枠の再利用も可能です(※)。※翌年以降売却した商品の簿価(取得金額)の分だけ再利用が可能※年間投資限度額はつみたて投資枠は120万円であり(成長投資枠を含めて360万円まで)、復活した枠があったとしても年間投資枠を超えて利用することはできません。iDeCoは60~75歳まで、引き出すまではどちらも利益に対して非課税になります。iDeCoは掛金の全額が所得控除となり節税効果は高いのですが、原則60歳まで引き出すことができません。長期的に資金が引き出せなくなってしまいますので、特に若年層の方は注意が必要です。※①整理・監理銘柄 ②信託期間20年未満、毎月分配型の投資信託およびデリバティブ取引を用いた一定の投資信託等を除外出典:金融庁 NISAを知る出典:iDeCo公式サイト を参考に株式会社Fan作成投資信託では選択する商品によってパフォーマンスは大きく異なりますが、株式中心の投資信託であれば、保険での債券運用とは違い大きなリターンを狙うことが可能です。短期的にみると直近のコロナショックによる大きな下落など、時には半分以下の基準価額に下がる可能性もあります。そのような価格変動のリスクはありつつも、過去の実績を見ると長期的に見れば貯蓄型保険よりも大きなリターンを得られているケースがほとんどです。そしてその利益に対して非課税になるのが、NISAやiDeCoになります。ちなみに生命保険で運用をした場合の利益は、基本的に一時所得として所得税が適応されます。また、保険では積み立てた資金が元本に到達するまで相当な時間が必要になります。しかし、投資信託では早期で現金化したい場合でもその時の基準価額で取引できるので、相場次第で変動はありますが早期で引き出した場合のデメリットは少ないです(信託財産留保額として解約時に控除される商品もあります)。最後にわたくし個人の見解もお伝えしていきます。結論から申し上げますと・・・なぜなら、保険と運用は切り離して考えるべきだからです。もし、保障が必要であれば掛け捨ての生命保険に必要な保障額で加入した方が賢明だと考えます。また、運用していく金融商品はライフプランや目標金額、目標までの期間、性格(どれだけ相場の下落に耐えられるのか)、キャッシュフローなどをふまえて商品を選択することが必要になるため、一人一人正解が異なります。過去の実績で見ると、資産形成においては株式を中心とした投資信託での運用が1番パフォーマンスが良く、インフレリスク対策にも有効的です。個人的には以下のように考えております。外貨建て保険は、株式や投資信託ほど大きなリターンは狙えません。しかし、相場に左右されず確実に積みあがっていく商品で積み立てをしていくのが向いています。また、金融商品や各種制度には必ずメリットとデメリットがあることを忘れないで欲しいです。少しでもご心配やご不安な方は、投資信託相談プラザをご活用ください。また、保険と投資のバランスを見直したい!という方には保険と投資のバランス診断がおすすめです。「まずはじっくり勉強から始めたい」という方は、参加費無料の毎月開催している資産運用セミナーにご参加ください。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。弊社の生命保険募集人は、保険契約の締結にあたり保険会社の承諾を必要とする媒介の権限のみが認められており、契約締結の代理権や告知受領権はありません。保険契約の申込をされる際は、ご契約のしおり、約款、重要事項説明書(契約概要・注意喚起情報)、契約締結前交付書面等の書面を十分にご確認くださいますようお願い申し上げます。また、変額保険には運用リスク等のリスク、外貨建て保険には為替リスク等のリスクがございます。リスクや手数料等の重要事項をよくご確認ください。※NISAのご注意事項・配当金等は口座開設をした金融機関等経由で交付されないものは非課税となりません。NISA口座で国内上場株式等の配当金を非課税で受け取るためには、配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」に事前にご登録いただく必要があります。・同一年において1人1口座(1金融機関)しか開設できません。・NISAで購入できる商品は金融商品取引業者が指定する商品に限られます。・年間投資枠と非課税保有限度額が設定されます。・損失は税務上ないものとされます。・出国により非居住者に該当する場合、NISA口座で上場株式等の管理を行うことはできません。・つみたて投資枠では積立による定期・継続的な買付しかできません。・その他、NISAに関するご注意事項、並びに2023年までの一般NISA ・つみたてNISA等に関するご注意事項の詳細は金融商品取引業者のWEBサイトにてご確認ください。※iDeCoのご注意事項・投資信託は、主に国内外の株式や債券等を投資対象としています。投資信託の基準価額は、組み入れた株式や債券等の値動き、為替相場の変動等により上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。・投資信託は、個別の投資信託毎にご負担いただく手数料等の費用やリスクの内容や性質が異なります。ファンド・オブ・ファンズの場合は、他のファンドを投資対象としており、投資対象ファンドにおける所定の信託報酬を含めてお客様が実質的に負担する信託報酬を算出しております(投資対象ファンドの変更等により、変動することがあります)。・ご投資にあたっては、商品概要や目論見書(目論見書補完書面)をよくお読みください。・金融商品仲介業者である当社は、お客さま(加入者等)に対して特定の商品への投資について指図を行うこと、または指図を行わないことを勧めるものではありません。・掲載されている各コンテンツは、情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で作成したものではありません。・投資対象、投資機会の選択などの投資に係る最終決定は、お客さまご自身の判断でなさるようにお願いいたします。

外貨建て保険で行う資産運用のメリット・デメリット|NISA・iDeCoと比較

変額保険とは?

変額保険と聞いてもピンとこない方も多いと思いますので、まずは変額保険とは何なのかを説明していきたいと思います。変額保険の特徴は、保険料の一部を投資信託で運用する点です。その運用実績で解約金(積立金)が増減する保険商品になります。

一般的な積立保険と違って、株式で運用する投資信託を選択することができるので、元本割れのリスクもありますが通常の保険と違って大きなリターンを狙うことができます。

増やせる変額保険、元本割れリスクも注意

参考として変額保険の一例をみてみましょう。

35歳から60歳まで積立てをし、60歳の時に満期となり、選択した投資信託の運用結果によって積立金額は増減しますが、60歳時に満期保険金を受け取れます。

下の図のように積立期間中の積立金額(解約金)も運用している投資信託の価格によって変動します。ただし死亡保険金額は当初の1000万円より下回ることはありません。

積立期間中の積立金額(解約金)

将来受け取れる解約金や満期金を具体的にみていきましょう。こちらは毎月27,960円の保険料を積み立てしている例です。

■毎月27,960円の保険料を積み立てしている場合

毎月27,960円の保険料を積み立てしている例

25年間、年間の利回りが6%で運用ができた場合は、払込保険料約838万円に対して満期保険金として受け取れる金額は1,529万円になり、約700万円も増える計算になります。

このように選択した投資信託の運用がうまくいけば元本の倍近くまで増やすことができるのです。最近の低金利下ではここまで増やせる積立保険は変額保険以外にはないので、他の積立保険と比べると魅力的にも見えます。

ただし注意しないといけないのが、年間の利回りが-3%の場合には472万円となり、元本に対して366万円も減ることになります。

運用が上手くいかなかった場合は元本割れどころか資産を大きく減らしてしまいます大事な老後資金をいざ使おうと思ったら大きく減っていた、そんなリスクもあるのです。生命保険だから安心、とはいえないのが変額保険の注意点です。

変額保険のメリットとデメリット

それではその変額保険のメリットとデメリットをお伝えしていきます。

変額保険のデメリット

まずはデメリットから。

■毎月27,960円の保険料を積み立てしている場合

毎月27,960円の保険料を積み立てしている例

さきほどの表を見ていただくと、例えば年間の利回りが0%で運用だった場合に一番下の25年後、払込保険料約838万円に対して、解約金は675万円になっており163万円ほど目減りしています。ここには死亡保障などの保障部分にあてるコストも含まれます。

これを変額保険ではなく、現物の投資信託で積立運用すると、運用実績が0%の場合に最終的な価格は払込と同じ金額で基本的には増えも減りもしません。その差163万円は保険で運用する場合と現物の投資信託で運用した場合のコストの差になります。

ちなみに年間の利回りが6%で運用できた場合の満期保険金は先ほどお伝えしたように保険では約1,529万円、現物の投資信託で運用して計算してみると約1,900万円となり、約380万円も受け取れる金額は変わってきます。

また、表を見ていただくと分かると思いますが、保険では早期で解約した場合には仮に運用が上手くいっていたとしても大きく目減りしてしまう可能性が非常に高いです。

運用が上手くいっていたとしても元本に到達するには10年近くはかかるでしょう。保険で積立をしてしまうとマイナスからのスタートになってしまうのです。

これが変額保険という、投資信託を保険商品で運用する大きなデメリットです。

変額保険のメリット

逆にメリットをお伝えします。

もちろん保険なので保障機能があり、万が一の時には死亡保険金をご遺族に残すことができます。

また、生命保険料控除の枠を使うことができるので節税効果もあります。

証券会社の口座を開く必要もなく、運用商品も限られているので投資初心者の方であれば割と資産運用を始めるにはハードルが低いのかなと思います。

資産運用において変額保険を選択する必要はない

ここからは個人的な見解もお伝えしていきます。

さきほどのデメリットでお伝えしたように、投資信託を保険商品で運用する変額保険はコストがとてもかかります。

保障と運用を同時にできるからお得、と考えがちですが、死亡保障は掛け捨ての保険で準備し、運用は手数料の低い証券会社で投資信託を積立てしていくのが一番コストは低くなります。

ちなみに生命保険で増えた積立部分は一時所得となり所得税がかかります。

さきほどメリットでお伝えした生命保険の保険料控除も年間保険料8万円までが上限なので、掛け捨ての保険で控除枠は使ってしまい節税効果がないケースがほとんどです。あってもごくわずかでしょう。

基本的には資産形成や資産運用において変額保険を選択する必要はないというのが結論です。

変額保険がおすすめなのは、相続対策で保険金の非課税枠を活用する時です。比較的少ない一時金で死亡保障を準備することができます。死亡保険金は変動しないという変額保険の特徴が活用できる場面です。

このように保険商品はたくさん種類がありますが、活用の仕方はとても大事になります。是非参考にしてみてください。

賢く未来に備えましょう

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外貨建て保険で行う資産運用のメリット・デメリット|NISA・iDeCoと比較

低金利の影響もあり、貯蓄型の保険で資産を増やすことが難しくなっています。老後に向けた資産形成や子供の教育資金の準備目的で保険加入をお考えの方には、円建ての保険ではなく比較的金利の高い外貨建て保険を検討していたり、既に加入されている方も多いのではないでしょうか?また最近では、NISAや個人型確定拠出年金のiDeCo(イデコ)などの制度を活用して投資信託の積み立てをする資産形成層の方の相談も増えてきています。今回は数ある保険商品の中から、外貨建て保険で資産運用をするメリットやデメリット、NISAやiDeCoを活用した投資信託の積み立てとの比較をしていきたいと思います。外貨建て保険について詳しく知らない方も多くいると思いますので、まずは外貨建て保険の特徴について簡単に説明していきます。外貨建て保険の基本的な仕組みは円建ての商品と同じですが、米ドルや豪ドル等の外貨で運用していく商品になります。外貨建て保険は円建て商品よりも高い金利で運用することで、円建ての商品に比べて解約返戻率(払い込んだ額と解約金との割合)が高いことや、死亡保障を準備するのに保険料が割安であることが特徴です。しかし、円建ての商品と違い、為替変動による為替リスクがあるので円ベースでの元本や死亡保障は保証されておらず注意が必要です。また外貨への交換時には為替手数料などのコストがかかります。一時払い型と積み立て型があり、一時払い型は一括なのでその時の為替の影響をより受けやすく、積み立て型は為替リスクを軽減できますが全体の運用期間は短くなり、一時払い型に比べて返戻率は低めになります。ここからは外貨建て保険で資産運用をするメリットとデメリットをお伝えします。まずはデメリットから・・・。保険で資産運用をする場合、全般的にもいえることですが、早期で解約した場合には元本割れする可能性が非常に高いです。積立金が元本以上になるまで10年以上になることが多く、もし保険で資産運用をするのであれば長期で使わない資金であることが条件になります。外貨で運用するので為替リスクもあります。為替の影響により円での資産は増減するので、いざ資金を使いたい時に円高だったりすると大きく目減りしてしまった、なんてことも当然あります。また外貨建て保険の運用は公社債などの債券での運用になるので、米ドルで運用の場合でも日本より金利が高いとはいえ、基本的には大きなリターンは望めません。次にメリットについて・・・。積み立てた外貨資産は株式市場の下落など、相場環境の影響で減ることはありません(円ベースでは為替の影響で増減します)。確実に積みあがっていき、外貨ベースでは長期的には払い込んだ金額以上になる商品が多いです。リターンは大きく望めませんが、その分精神的に安心して積み立てをしていけます。これは保険の特徴でもあります。NISAやiDeCoでの投資信託の積み立てを比較する前に、少しだけ制度のご説明をします。NISA制度のつみたて投資枠・成長投資枠は非課税保有期間が無期限で、恒久的に口座開設が可能です。それぞれの投資枠で商品を保有している期間に得られた利益に対して非課税になります。また、引き出しはいつでも可能です。投資枠の再利用も可能です(※)。※翌年以降売却した商品の簿価(取得金額)の分だけ再利用が可能※年間投資限度額はつみたて投資枠は120万円であり(成長投資枠を含めて360万円まで)、復活した枠があったとしても年間投資枠を超えて利用することはできません。iDeCoは60~75歳まで、引き出すまではどちらも利益に対して非課税になります。iDeCoは掛金の全額が所得控除となり節税効果は高いのですが、原則60歳まで引き出すことができません。長期的に資金が引き出せなくなってしまいますので、特に若年層の方は注意が必要です。※①整理・監理銘柄 ②信託期間20年未満、毎月分配型の投資信託およびデリバティブ取引を用いた一定の投資信託等を除外出典:金融庁 NISAを知る出典:iDeCo公式サイト を参考に株式会社Fan作成投資信託では選択する商品によってパフォーマンスは大きく異なりますが、株式中心の投資信託であれば、保険での債券運用とは違い大きなリターンを狙うことが可能です。短期的にみると直近のコロナショックによる大きな下落など、時には半分以下の基準価額に下がる可能性もあります。そのような価格変動のリスクはありつつも、過去の実績を見ると長期的に見れば貯蓄型保険よりも大きなリターンを得られているケースがほとんどです。そしてその利益に対して非課税になるのが、NISAやiDeCoになります。ちなみに生命保険で運用をした場合の利益は、基本的に一時所得として所得税が適応されます。また、保険では積み立てた資金が元本に到達するまで相当な時間が必要になります。しかし、投資信託では早期で現金化したい場合でもその時の基準価額で取引できるので、相場次第で変動はありますが早期で引き出した場合のデメリットは少ないです(信託財産留保額として解約時に控除される商品もあります)。最後にわたくし個人の見解もお伝えしていきます。結論から申し上げますと・・・なぜなら、保険と運用は切り離して考えるべきだからです。もし、保障が必要であれば掛け捨ての生命保険に必要な保障額で加入した方が賢明だと考えます。また、運用していく金融商品はライフプランや目標金額、目標までの期間、性格(どれだけ相場の下落に耐えられるのか)、キャッシュフローなどをふまえて商品を選択することが必要になるため、一人一人正解が異なります。過去の実績で見ると、資産形成においては株式を中心とした投資信託での運用が1番パフォーマンスが良く、インフレリスク対策にも有効的です。個人的には以下のように考えております。外貨建て保険は、株式や投資信託ほど大きなリターンは狙えません。しかし、相場に左右されず確実に積みあがっていく商品で積み立てをしていくのが向いています。また、金融商品や各種制度には必ずメリットとデメリットがあることを忘れないで欲しいです。少しでもご心配やご不安な方は、投資信託相談プラザをご活用ください。また、保険と投資のバランスを見直したい!という方には保険と投資のバランス診断がおすすめです。「まずはじっくり勉強から始めたい」という方は、参加費無料の毎月開催している資産運用セミナーにご参加ください。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。弊社の生命保険募集人は、保険契約の締結にあたり保険会社の承諾を必要とする媒介の権限のみが認められており、契約締結の代理権や告知受領権はありません。保険契約の申込をされる際は、ご契約のしおり、約款、重要事項説明書(契約概要・注意喚起情報)、契約締結前交付書面等の書面を十分にご確認くださいますようお願い申し上げます。また、変額保険には運用リスク等のリスク、外貨建て保険には為替リスク等のリスクがございます。リスクや手数料等の重要事項をよくご確認ください。※NISAのご注意事項・配当金等は口座開設をした金融機関等経由で交付されないものは非課税となりません。NISA口座で国内上場株式等の配当金を非課税で受け取るためには、配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」に事前にご登録いただく必要があります。・同一年において1人1口座(1金融機関)しか開設できません。・NISAで購入できる商品は金融商品取引業者が指定する商品に限られます。・年間投資枠と非課税保有限度額が設定されます。・損失は税務上ないものとされます。・出国により非居住者に該当する場合、NISA口座で上場株式等の管理を行うことはできません。・つみたて投資枠では積立による定期・継続的な買付しかできません。・その他、NISAに関するご注意事項、並びに2023年までの一般NISA ・つみたてNISA等に関するご注意事項の詳細は金融商品取引業者のWEBサイトにてご確認ください。※iDeCoのご注意事項・投資信託は、主に国内外の株式や債券等を投資対象としています。投資信託の基準価額は、組み入れた株式や債券等の値動き、為替相場の変動等により上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。・投資信託は、個別の投資信託毎にご負担いただく手数料等の費用やリスクの内容や性質が異なります。ファンド・オブ・ファンズの場合は、他のファンドを投資対象としており、投資対象ファンドにおける所定の信託報酬を含めてお客様が実質的に負担する信託報酬を算出しております(投資対象ファンドの変更等により、変動することがあります)。・ご投資にあたっては、商品概要や目論見書(目論見書補完書面)をよくお読みください。・金融商品仲介業者である当社は、お客さま(加入者等)に対して特定の商品への投資について指図を行うこと、または指図を行わないことを勧めるものではありません。・掲載されている各コンテンツは、情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で作成したものではありません。・投資対象、投資機会の選択などの投資に係る最終決定は、お客さまご自身の判断でなさるようにお願いいたします。

外貨建て保険で行う資産運用のメリット・デメリット|NISA・iDeCoと比較

このコラムの執筆者

谷山 泰彦

株式会社Fan IFA

外資系生命保険会社に約10年間在籍。保険という1種類の金融商品だけではなく、総合的なコンサルティングを行いたいという思いと共にIFAに転身。現在は金融全般の知識を活かし、資産形成・教育資金・生命保険・相続対策など、幅広い提案を行う。名古屋を拠点に全国で活動中。

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