ファンドラップとは運用を代行するサービス。仕組みやメリットを解説
資産運用

ファンドラップとは運用を代行するサービス。仕組みやメリットを解説

2022.08.05

ファンドラップとは、投資家の代わりに投資を行い、運用・管理するサービスです。許容するリスクの範囲を聞き取り、ポートフォリオを提案します。初心者でも始めやすく、時間と手間を省いた資産運用ができるのが利点です。

本記事ではファンドラップの概要や仕組み、メリットなどを紹介します。

ファンドラップとは?

ファンドラップとは
ファンドラップとは、投資家の方針に基づき資産配分を提案し、運用・管理を行うサービスです。投資を始めたいが何から始めたらよいのかわからない、運用や管理を行う時間がないという方に向いています。

ここでは、ファンドラップの内容について説明し、投資信託やロボアドとの違いについても紹介しましょう。

投資家に代わって運用・管理を行う

ファンドラップは、投資家に代わって投資のプロが資産運用や管理を行う商品です。希望の運用期間やリスクの許容範囲、期待するリターンなどを聞き取り、要望に沿ったサービスを提案します

提案への同意を受けたら、投資一任契約に基づいて運用をするというのが一連の流れです。対象となるファンドは金融機関によってさまざまで、運用状況は定期的に報告されるため、安心して任せることができます。

ファンドラップには人力とAIがある

ファンドラップは、人がポートフォリオ(資産配分)を構築して提案を行うサービスのほか、近年はAIを取り入れたサービスも提供されています。AIでマーケットデータを分析し、市場動向を先読みして投資配分を最適化するサービスです。

AIは相場に合わせてリスクを自動で調整でき、学習機能により進化し続けます。先読みに役立つマーケットデータをAIに分析させることで、リスクを察知し景気変動に合わせた投資配分の変更も可能です。

投資信託との違い

ファンドラップは、投資信託を選ぶ手段のひとつです。投資信託は多数の投資家から資金を集め、投資の専門家が運用を行う金融商品であり、自分で購入する方法と、ファンドラップで金融機関に選んでもらう方法があります。

自分で購入する場合は適切な商品を選び、管理する必要がありますが、ファンドラップはどの投資信託をどれくらいの割合で買うか、いつ売るかをすべて金融機関にお任せできるものです。

ロボアドとの違い

ファンドラップと同じく投資家に代わって運用をするサービスに、ロボアドがあります。正式には「ロボアドバイザー」といい、投資家のリスク許容度に応じて、最適な資産の組合せを提案するサービスです。

ロボアドは「アドバイス型」と「投資一任型」の2種類があります。アドバイス型はいくつかの質問に答えると最適なポートフォリオを提案してくれますが、最終的に投資の意思決定をするのは自分です

一方、投資一任型は、ポートフォリオの提案から運用までを一任します。運用資金を定期的に積立していけば、自動的に運用が行われるサービスです。

ロボアドはロボットが行うサービスであるのに対し、ファンドラップは金融機関のアドバイザーに相談しながら契約できる点が異なります。

ファンドラップのメリット

ファンドラップのメリット
ファンドラップの最大のメリットは、資産運用のプロに一任できる点です。忙しくて投資に時間をかけられない方でも、効果的な資産運用ができます。また、ライフスタイルの変化に応じて、さまざまなオプションが用意されているのもメリットです。

ファンドラップのメリットについて、さらに詳しく見ていきましょう。

資金運用のプロに一任できる

​​ファンドラップは投資家の意向を踏まえながら、投資のプロによりポートフォリオ運用を行います。ポートフォリオ運用とは、異なる種類の銘柄へ分散投資することにより、安定した収益を上げる投資方法です。

ポートフォリオの構築では、どの資産をどれくらいの割合で保有するかが重要であり、ファンドラップでは資産運用のプロに一任できるのがメリットです。

さまざまなオプションがある

ファンドラップにはさまざまなオプションが用意されており、ニーズに応じて利用できるのがメリットです。

一部資産を換金して利用したい場合は、資産運用を継続しながら定期的に払い戻しを受けられるサービスも選べます。また、相場が大きく変動している場合に停止できるコースや、あらかじめ利益確定や損失確定の水準を設定したい場合、自動で確定できる機能などもあります。

ファンドラップの仕組み

ファンドラップの仕組み
ファンドラップは、以下の流れに沿って行われます。

  1. ポートフォリオを提案する
  2. 投資一任契約を締結して資産運用を開始する
  3. 定期的に運用の報告を行う

ファンドラップのサービスの流れ
ポートフォリオは投資家のリスク許容度に基づいて提案され、提案内容に同意して契約を締結したら、資産運用を開始します。途中で投資方針の変更は可能です。

ファンドラップの仕組みについて、詳しく見ていきましょう。

ポートフォリオを提案する

ファンドラップは、投資家へのヒアリングから始まります。顧客ごとに資産運用の方針は異なり、リスクは高くても大きなリターンを望む方もいれば、リターンは小さくても堅実に運用したいという方もいます。

そのため、ファンドラップはプロに丸投げするのではなく、投資目的や方針、運用経験などを聞き取り、投資家の意向に沿ったポートフォリオを構築して提案するものです。

契約して運用を開始する

ポートフォリオの提案に同意したら、投資一任契約を締結します。投資一任契約とは投資家から投資判断の全部または一部を一任され、投資判断に基づき投資を行うための権限委託を内容とする契約です。

契約に基づき、投資家に代わり、専門家が投資信託の売買を行います。運用は、資産配分の見直しや組入投資信託の見直し、定期的なリバランス(運用計画に基づいた配分にするために売却または購入をすること)など、細やかな内容で実施されます。

運用の途中でも投資方針の変更を依頼することは可能であり、あくまでも運用の方向性は投資家が決めることができます。

定期的に運用を報告する

運用開始後は、定期的な運用報告を受けながら運用状況の確認が可能です。運用報告書では、運用資産の配分比率や保有銘柄残高一覧、期間中の運用実績といった内容が報告されます。

また、金融機関によっては、報告書や運用状況をオンラインで確認できるサービスの利用が可能で、常に最新の運用状況を確認したい場合に便利です。

定期的に資産運用の実績を確認しながら運用方針がこのままでよいか判断し、必要に応じて方針の転換を依頼することもできます。また、ライフスタイルの変化があれば運用の見直しも可能です。

ファンドラップがおすすめな人

ファンドラップがオススメな人
ファンドラップは運用・管理をすべてお任せできるサービスであり、投資初心者や投資に時間をかけられない方に向いています。また、資産運用について学びたいという方にもおすすめです。

事前のヒアリングで許容できるリスクなどを相談できるため、お任せしながらも自身の意向に沿った運用ができます。

ファンドラップがおすすめな人について、見てみましょう。

投資初心者

ファンドラップは投資初心者におすすめです。投資信託はたくさんの種類があり、自分の運用目的に合う商品を選ぶのは簡単ではありません

投資は初心者だが、将来的には自分で運用したいと考えている方にもファンドラップは有効です。投資のプロに相談しながら、提案されたポートフォリオを資産運用の参考にすることができます。

提案された内容と運用結果を見て、資産運用の方法やコツを学べます。

投資に時間がかけられない人

将来に備えて資産運用をしたいが、忙しくて投資のことを考える余裕がないという方にも向いています。投資信託を自分で購入する場合、商品を選んで管理し、見直しなどをすべて自分で行わなければなりません。一方、ファンドラップは基本的に放置していても運用が可能です。

逆に、自分で銘柄を選んで定期的な見直しができる場合には、ファンドラップのメリットはあまりないかもしれません。ファンドラップは手数料が高いため、かえってコストが高くつく結果になるでしょう。

ファンドラップ口座の選び方

ファンドラップ口座の選び方
ファンドラップの専用口座をファンドラップ口座(ラップ口座)といい、ファンドラップを始めるには口座を扱う金融機関のなかから自分に合うラップ口座を選んで契約します。

現在、ラップ口座は多くの金融機関が扱っており、選ぶときは運用実績や手数料を比較するのがよいでしょう。

ここでは、ラップ口座の選び方について紹介します。

運用実績を確認する

ファンドラップ口座を選ぶ際は、まず運用実績の確認が必要です。ファンドラップは個別に一任契約を結ぶため、情報を公表する義務はありません。そのため、運用実績を公表している金融機関は少なめですが、公式サイトで公表しているところもあります

口座開設を検討している金融機関があれば、公式サイトをあたってみるとよいでしょう。過去の運用実績で年率10%を超える金融機関はありませんが、できるだけそれに近い数字であれば優良な会社といえます。

手数料を比較する

ファンドラップは投資を一任できる手厚いサービスであるため、手数料が高いのが特徴です。手数料は各金融機関で異なるため、よく確認してから口座を決めるのがよいでしょう。

投資初心者でファンドラップを検討しているが、選び方がわからないという方は、資産運用に関するオンラインの個別相談を受けてみてはいかがでしょうか。パソコンやスマホ、タブレットで、アドバイザーによる90分間の無料相談が受けられます。

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ファンドラップは口座選びが大事

ファンドラップは口座選びが大事
ファンドラップは投資家に代わってポートフォリオを提案し、運用・管理を行うサービスです。投資初心者や忙しくて資産運用をする時間のない方に向いています。投資のプロに一任できるのがメリットで、運用報告を受けながら投資方針の見直しもできます。

ファンドラップを始める際は、口座選びも大切です。運用実績や手数料を比較しながら、自分に合うファンドラップ口座を選びましょう。

このコラムの執筆者

MONEY HUB PLUS 編集部

株式会社Fan

未来につながる投資情報メディア「Money Hub Plus(マネハブ)」の編集部です。
みなさまの資産形成に役立つ情報を日々発信しております。

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