【不動産売却の基礎知識】流れや高く売るコツ、税金などを解説

【不動産売却の基礎知識】流れや高く売るコツ、税金などを解説

その他 資産運用

不動産売却の流れや方法、必要書類についてまとめました。また、高く売却するためのコツや売却にかかる諸費用・税金、売却時の注意点も紹介します。ぜひご覧になり、スムーズかつ高額での不動産売却を実現してください。

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持ち家と賃貸はどちらを選べばいい?メリット・デメリットを比較

賃貸住宅に住んでいるけど、そろそろ持ち家にするべきかと考えている方も多いのではないでしょうか。持ち家と賃貸にはそれぞれ良いところ・不都合なところがあり、どちらが向いているかは人により異なります。本記事では持ち家と賃貸を比較し、老後の暮らしに安心なのはどちらかについても解説します。持ち家と賃貸では、かかる費用が異なります。それぞれに必要になる費用について、比較表にしました。持ち家と賃貸でどちらが得かは、単純に比較できません。建物の価格・賃貸の金額で、それぞれにかかる総合的な金額は変わってきます。持ち家は家族の人数や住宅ローンの借入額・金利で金額が変わり、賃貸は住み替えの頻度や引越し費用などによってもコストは異なります。どちらが得かコストを考えるより、どのような費用がかかるのかを把握しておくことが大切です。持ち家と賃貸、それぞれにかかる費用について解説します。持ち家を購入する場合、一戸建てか分譲マンションか、新築か中古かで価格は異なります。いずれの場合も数千万単位と高額であるため、住宅ローンを利用するケースがほとんどです。購入の際には頭金と諸費用などの初期費用がかかり、月々の支払いではローンや管理費がかかります。また、年1回の固定資産税支払いが必要です。さらに詳しくみてみましょう。初期費用としてかかるのは主に頭金と諸費用で、物件価格の3〜10%が目安となります。頭金は物件価格の支払いに占める自己資金のことで、相場は物件価格の1〜2割程度です。頭金が多いほど住宅ローンの負担を減らし、支払う金利を抑えます。頭金ゼロでもローンを組むことは可能ですが、借入額が高額になって毎月の支払額や金利が増えるでしょう。住宅を購入する際は、頭金のほかにも以下のような諸費用が発生します。仲介手数料の上限は物件の価格により定められており、400万円を超える場合、以下の計算のとおりです。例えば、5,000万円の中古物件を購入すると仲介手数料は約171万6,000円程度となり、初期費用の中でも大部分を占める支出になります。また、中古物件を購入する場合は、固定資産税・都市計画税を日割り計算して支払う必要があります。印紙税以外の税金は固定資産税評価額によって課税額が異なり、そのうち固定資産税は毎年支払いが必要です。また、不動産を購入すると、所有権移転登記や保存登記を行わなければなりません。登録免許税がかかるほか、司法書士に委託する場合は報酬が発生します。住宅ローンを組む場合は、融資手数料や火災保険料が必要です。融資を受ける際は抵当権設定登記も必要で、その費用もかかります。工事準備費は、注文住宅などを建設する場合に発生する費用です。分譲住宅・マンションを購入する場合は含まれません。地盤調査代や地鎮祭代など、土地の状態や地域の慣習などによりコストが発生します。持ち家をローンで購入した場合、毎月ローンの支払いが必要です。そのほか、マンションであれば管理費・修繕積立金を毎月支払います。修繕積立金は共用スペースの管理・修理のための積立金で、金額は占有面積などで異なります。また、毎年1月1日時点における不動産の所有者には固定資産税と都市計画税がかかり、持ち家を所有している限り毎年支払わなければなりません。持ち家の場合、水回りや住宅設備の故障・経年劣化にも対応しなければならず、設備の修理・交換のコストが発生します。ライフスタイルの変化で収納や間取りを変更したくなることもあり、その際は内装リフォームの費用もかかるでしょう。賃貸にも、初期費用と月々に支払う費用が発生します。初期費用は持ち家ほど大きな支出ではなく、税金や修繕・メンテナンスなどの費用も基本的には発生しません。ここからは、賃貸にかかる費用をみてみましょう。賃貸の場合、初期費用として以下の支払いが必要です。敷金・礼金の金額は物件ごとに異なりますが、それぞれ家賃1ヶ月分が一般的です。敷金は契約を終えて部屋を退去するときの原状回復費用にあてられ、残った分が退去の際に戻ります。礼金はオーナーに対してお礼の意味を込めて支払う費用で、敷金と異なり退去時に返還されません。前家賃は、入居する月の家賃を前払いで支払う費用です。例えば3月に契約して4月から住む場合、4月分の家賃を初期費用として支払います。月の途中から入居する際は、日割り家賃の支払いが必要です。火災や水漏れなどに備えて火災保険の加入も必要で、契約期間の分を支払います。賃貸では、毎月賃貸料と共益費・管理費を支払います。共益費・管理費は共用部分の維持・管理やセキュリティ確保などに使われる費用です。使い道に明確な基準はなく、一般的にどちらか一方のみが設定されています。管理費や共益費を家賃に含め、別途請求していない物件もあります。また、賃貸では契約の更新時に更新料の支払いが必要です。更新料はオーナーが自由に設定でき、2年更新で更新料は賃貸料の1ヶ月分というパターンが一般的です。更新の際は火災保険の更新と保険料の支払いも必要であり、不動産会社が仲介している契約ではその手数料も発生します。持ち家・賃貸にはそれぞれメリット・デメリットがあります。比較検討する際は、コストだけでなくそれぞれの内容を確認し、自分に合うのはどちらかを考えましょう。ここでは、持ち家のメリット・デメリットを紹介します。持ち家の主なメリットは、以下のとおりです。分譲住宅・マンションは、同じ広さの賃貸住宅と比較して内装や設備のグレードが高いことが一般的です。ファミリー向けの物件が豊富で、建具や内装材、キッチンなどを選べるケースもあります。注文住宅の場合は、予算の範囲で好みに合った内装や設備にできます。中古住宅・マンションであれば、内装リフォームや間取り変更なども自由です。持ち家をローンで購入して退職までに完済すれば、老後の負担が減ります。資産となり、子どもに残すこともできます。ローンの利用では、団体信用生命保険(団信)に加入できるのもメリットです。団体信用生命保険とは、住宅ローン返済中に契約者に万が一のことがあったとき、住宅ローン残高がゼロになる保険です。ローン契約者が亡くなるなどした場合、生命保険会社が住宅ローン残高に相当する保険金を銀行に支払い、債務の返済にあてる仕組みになっています。万一の場合でも家族は住宅ローンの返済の心配をすることなく、住み続けることができます。ローンを利用する場合、条件に該当すれば住宅ローン控除を利用できるのもメリットです。10年以上の住宅ローンを利用した住宅購入またはリフォームが対象で、年末時点の住宅ローン残高の0.7%相当額を所得税から控除できます。持ち家にはデメリットな側面もあります。一度持ち家を所有すると、簡単に住み替えできないのがデメリットです。転勤やほかの場所で住みたくなったときなどに、気軽に引っ越すというわけにはいきません。住み替えの可能性を考慮するのであれば、駅から近い物件など、売りやすく貸しやすい物件を選ぶとよいでしょう。また、持ち家はメンテナンスにお金がかかります。新築の場合は住み始めてから10〜15年前後で必要になり、特に外壁や屋根の修繕は高額な費用が必要です。災害などで突然の出費が必要になる可能性もあるでしょう。毎年固定資産税の支払いがあるのも負担です。さらに、マンションの場合は管理費・駐車場代・修繕積立金がかかることも負担になるでしょう。賃貸にも、持ち家とは違ったメリット・デメリットがあります。詳しくみていきましょう。賃貸のメリットは、以下のとおりです。賃貸の最大のメリットは、気軽に住み替えができることです。ライフスタイルの変化や転勤、気分転換などさまざまな理由で手軽に住まいを変えることができます。初期費用も持ち家ほど高額にならず、ローンの負担もありません。収入の増減に合わせて住まいを変え、毎月の支出を調整することも可能です。賃貸は基本的に、家賃の支払い以外に大きな支出はありません。設備の故障や老朽化、災害で損壊した場合など修繕にかかる費用はオーナーが支払います。固定資産税の支払いがないこともメリットといえるでしょう。賃貸で考えられるデメリットには、以下のようなものがあげられます。賃貸はいくら家賃を支払っても、自分の資産にはなりません。老後は身元保証人が求められるケースも多く、依頼できる人がいなければ更新を断られる場合もあります。オーナーの都合や建物の建て替えなどで退去を求められることもあり、新しい物件を探さなければならないなど、あまり安定性がありません。物件の選択肢は持ち家より少なく、好みの住居に住めない可能性もあります。持ち家ほどのグレードも期待できません。リフォームは自由にできず、オーナーの許可が必要です。退去時には原状回復を求められる場合もあります。持ち家と賃貸の比較検討では、老後の暮らしについても考えておかなければなりません。老後を考えた場合、安心して暮らせるのは持ち家と賃貸のどちらなのか、みていきましょう。ローンを払い終えた持ち家は資産となり、管理費等の支払いを除いては月々の負担がなくなります。資産があるということは、老後の暮らしに安心感を与えます。賃貸物件として他人に貸し出すことで収益を得ることも可能です。万が一年金だけでは生活費が足りなくなった場合でも、家と土地を担保にして借り入れができます。また、高齢になって転倒リスクが高まった場合に、バリアフリーの対策ができるのもメリットです。賃貸の場合、老後に収入が下がった場合は引越しするなど、出費をコントロールできます。住まいの老朽化や設備の故障などはオーナーに任せられるのもメリットです。ただし、収入源が年金などに限られてくることで、家賃の支払いに不安が出てくることがあるでしょう。オーナーが高齢者への賃貸をためらい、契約更新や物件探しが困難になるケースもあります。老後は賃貸物件を契約することが難しくなる側面があることから、退職金などを資金にして持ち家を購入するという選択肢もあります。しかし、ローンを利用する際には年齢制限がかかり、収入などの審査で利用できないケースもあるでしょう。退職金を住宅購入に使った場合、老後の生活費が足りなくなる可能性もあります。若いうちは自由に移動したいため賃貸が良くても、「いつかは持ち家を購入したい」と考えているケースもあるでしょう。そのような場合でも、老後を待たず早めに購入することをおすすめします。持ち家と賃貸にはそれぞれメリットがあり、どちらを選んだらよいか迷うことが多いかもしれません。ここでは、持ち家が向いている人を紹介します。持ち家が向いているのは、すでに結婚・出産している、転職の可能性が低いなどライフプランが定まっていている人です。これらライフプランが定まっていないうちは購入後に転居する可能性が高くなり、売却を検討しなければならなくなることもあるでしょう。買い手を探して売却の手続きを行い、次の物件を探して購入するのは大変です。ある程度生活が落ち着き、今後のライフプランが見通せる時期にある人が持ち家に向いています。ライフプランについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。ライフプランとは?ライフプランニングのステップと3つのポイントを解説収入が安定している人も、持ち家の購入が向いています。持ち家はローンの支払いをはじめ、修繕費や税金の支払いなど、多くの支出が必要です。収入が減ってローンの支払いができなければ、持ち家を手放さなければならなくなる場合もあります。ローンの完済まで支払い計画を十分に立てられる人は、持ち家の購入を検討するとよいでしょう。持ち家ではなく、賃貸が向いている人もいます。住みたい場所が定まらず、いろいろな場所に住んで自分に合った土地を見つけたい場合は賃貸が向いているでしょう。ライフプランが変更する可能性があり、今後が予測できない人も賃貸が向いています。詳しくみていきましょう。まだ結婚前で今後のライフプランが予測できない、もしくは結婚していても子どもが生まれてから住み替えを検討しているといった場合、賃貸が向いています。賃貸に住んでいれば、ライフプランの変更に合わせて容易に引越しができるためです。収入が安定していない場合も、賃貸であればいつでも収入に見合った家賃の住まいに変更できます。住まいの管理・メンテナンスが面倒という人も、賃貸が向いているでしょう。転勤などが多く、引越しの可能性があるなど1ヶ所に定住できない場合は賃貸が向いています。若いうちは海外転勤が多いといった会社では、早いうちから持ち家を所有しても満足に住めないかもしれません。自己資金が少なく、ローンの負担を抱えたくないという人も賃貸が向いています。ある程度の頭金を貯め、生活が安定してから持ち家を購入するという選択肢もあるでしょう。持ち家と家賃がどちらが得かは一般的に判断できず、それぞれにメリット・デメリットがあります。どちらが向いているかはその人のライフスタイルにより異なり、状況に合わせて適した方を選びましょう。「持ち家を購入したいが決断できない」という方は、不動産なんでも相談室に相談してみてはいかがでしょうか。住宅購入をはじめとする不動産のさまざまな悩みに対応しています。持ち家か賃貸か、戸建てかマンションかなどの悩みを相談できるほか、住宅ローン等の資金面での相談も可能です。相談は何度でも無料で対応していますので、ぜひご検討ください。

持ち家と賃貸はどちらを選べばいい?メリット・デメリットを比較

不動産を売却する理由と注意点

不動産を売却する理由と注意点

不動産を売却する理由はさまざまです。理由によっては売却までの期間が限定されることや、仮住まいの費用などがかかることもあり、注意が必要です。

主な理由とそれぞれの注意点についてまとめました。計画的に売却を進めるためにも、ぜひチェックしておきましょう。

住み替え

現在お住まいの住宅を売却し、別の住宅に引っ越すための「住み替え」で、不動産を売却することがあります。より広い家に住み替えるケース、より安価な家に住み替えるケース、賃貸住宅に住みかえるケースなどもあります。

住み替えでは、現在居住中の住宅を売却するため、引っ越し代が必要です。また、売却から住み替え先の購入・賃貸までに時間が空くときは、仮住まいの費用も必要になります。仮住まいをするときは、現在の住宅から仮住まい、仮住まいから新居の2回引っ越しをおこないます。引っ越し費用も約2倍になる点に注意しましょう。

仮住まいの期間が短い場合は、短期賃貸マンションやホテルを検討できます。ただし、数ヶ月以上かかるときは、通常の賃貸物件を借りるほうが安価に済むかもしれません。

相続

相続した不動産を売却するケースもあります。相続したものの、将来的に住んだり賃貸物件として活用したりする予定がないときは、売却するほうが固定資産税を節約できます。

また、相続税は原則として現金で納めるため、支払いが難しいときも相続した不動産を売却することが必要です。相続税は、相続を知ってから10ヶ月以内に納付しなくてはいけません。納付に遅れることがないよう、売却手続きも早めに始めましょう。

なお、不動産を売却して納税資金に充てる際には、次のリスクが想定されます。

  • すぐに売却できるか
  • 相続人の意見は一致しているか
  • 売却できない場合の納税資金があるのか

売却をスムーズにするためにも、納税資金対策や生前贈与などの準備が必要になります。ぜひ「不動産なんでも相談室」にご相談ください。

離婚・家族構成の変化

家族構成が変化するときも、不動産を売却することがあります。たとえば、離婚するときは、夫婦で築いた財産を分けることが必要です。離婚の理由として不貞行為などがあったときは、慰謝料の支払い・受け取りなども発生します。

居住している住宅を売却して現金化し、離婚時の清算費用として利用できるでしょう。居住中の住宅以外に別荘などの不動産があるときも、現金化が必要なときは早めに売却手続きをします。

なお、離婚の理由によっては、早めに不動産の売却を終わらせる必要が生じることもあるでしょう。急ぎのときには、後述する不動産会社による買取も検討してください。早ければ数日で現金化できることもあります。

また、離婚以外の理由によって家族構成が変化することもあります。たとえば親世帯と同居することになり、居住中の住宅を売却するケースなども少なくありません。

転勤

転勤により、居住中の住宅を売却するケースもあります。転勤はないだろうと考えて住宅を購入したものの、突然の辞令により転勤を余儀なくされることもあるでしょう。

将来的に現在の居住地に帰ってくることが明らかなときや、賃貸物件として運用していくときは売却する必要はないと考えられます。しかし、転勤先で住宅を購入するのであれば、早めに売却して現金化するほうが資金面での不安を軽減できます。

不動産売却の流れと期間

不動産売却の流れと期間

不動産売却は、以下の流れで進みます。

  1. 査定依頼
  2. 売却条件の決定
  3. 不動産会社と媒介契約を締結
  4. 販売活動
  5. 売買契約締結・引き渡し

査定依頼から媒介契約までに約1ヶ月、販売活動は約1~3ヶ月、売買契約の締結と引き渡しには約1~2ヶ月かかります。少なくとも約6ヶ月は見積もっておきましょう。販売活動や条件交渉に時間が長引くときは、さらに時間がかかることもあります。

1.査定依頼

まずは不動産会社に査定を依頼します。査定とは、おおよそどの程度の価格で売却できそうか見積もってもらうことです。いくつかの不動産会社から査定価格を出してもらうと、より相場に近い価格をつかみやすくなります。

査定には、机上査定と訪問査定の2つの種類があります。基本的にはどちらも無料です。机上査定は過去の売買データから売却できそうな価格を割り出すことです。不動産の情報を査定サイトに入力するだけで結果がわかることもあり、手間をかけずにおおよその価格を知りたいときに適しています。

しかし、管理状況や設備などは価格に反映されないため、実際の価格と大きな差が生じることもあります。より実際の売却価格に近い価格を知りたいときは、訪問査定がおすすめです。不動産会社の担当者に直接物件を見てもらい、管理状況や設備なども詳しくチェックして価格を割り出してもらいます。

2.売却条件の決定

売却を依頼したい不動産会社を決め、担当者と話し合って細かな売却条件を決めます。なお、査定価格と実際に不動産の売却を開始する「売出価格」とは異なります。査定価格が低すぎると思われる場合は、希望する価格を担当者に伝えて、高めの設定から売り出しましょう。

また、引き渡しの時期も決めておきます。住み替えなどの場合は、引き渡し時期を調整すれば仮住まいに暮らす必要がなくなるかもしれません。

3.不動産会社と媒介契約を締結

売却条件に納得したときは、不動産会社と正式に媒介契約(不動産会社の仲介により不動産を売却するための契約)を締結します。媒介契約には次の3つの種類があります。

一般専任専属専任媒介契約の比較表

不動産売却を依頼する本人も販売活動をする場合には、一般媒介契約か専任媒介契約がおすすめです。専属専任媒介契約でも依頼主本人が売却できますが、不動産会社に仲介手数料を支払う必要が生じます。

時間はかかってもよりよい条件で売却したい場合は、複数の不動産会社で購入希望者を探せる一般媒介契約がおすすめです。自分で購入希望者を探す自由度を残しつつ、不動産会社による積極的な販売活動を希望する場合は、専任媒介契約を選びましょう。

専属専任媒介契約なら1週間に1回以上は担当者が状況を報告する義務があるため、熱心に販売活動を実施してくれると期待できます。早めに売りたいときは、専属専任媒介契約を検討してみましょう。

4.販売活動

媒介契約締結後、いよいよ販売活動を開始します。販売活動自体は不動産会社が実施するため、依頼主自身はかかわる必要はありません。

ただし、購入希望者が現れたときは、内覧対応が必要です。美しく掃除しておくことで、物件の印象は大きく変わります。また、土地を売る場合は、雑草を抜き、ゴミを処分しておくほうが印象はよくなるでしょう。少しでもスムーズに売却するためにも、内覧前に見栄えをよくする工夫をしてください。

5.売買契約締結・引き渡し

購入希望者が購入する決意をしたときは、売買条件の交渉をおこないます。売買価格や入居時期などの条件がまとまったときは、売買契約を締結します。

なお、契約時に購入者から代金の一部を受け取り、後日残額を受け取ることが一般的です。全額受け取ると同時に鍵の引き渡しをおこないます。

また、鍵の引き渡しの際には、不動産の名義を購入者に移す「所有権移転登記」も必要です。所有権移転登記にかかる費用(登録免許税)は、通常、購入者が負担します。

不動産売却の方法

不動産売却の方法

不動産売却の方法は、大きく次の3つに分けられます。

  • 仲介
  • 買取
  • 個人売買

それぞれの特徴やメリット、デメリットを紹介します。

不動産会社による仲介

仲介とは、不動産購入者と依頼主(売却する側)との間に不動産会社が入り、スムーズな取引をサポートすることです。不動産会社に仲介手数料を支払うことが必要ですが、トラブルのない売却を実現しやすくなります。

また、仲介では、不動産会社が購入者を探すため、依頼主自身は販売活動をおこなう必要がありません。ただし、購入希望者が現れたときは内覧対応が必要です。購入希望者が多い場合やすぐに取引が成立しない場合は、何度も内覧対応が求められます。

不動産会社による仲介のメリットデメリットの表

不動産会社による買取

買取とは、不動産会社に買い取ってもらうことです。購入者が現れるのを待つ必要がないため、短期間で売却できます。また、仲介手数料が不要な点もメリットです。

ただし、相場よりも割安な価格になる傾向にあります。急いで現金が必要な場合を除き、高く売却するなら仲介のほうがよいでしょう。

不動産会社による買取のメリットデメリットの表

個人売買

知り合いや親族などに購入希望者がいる場合は、個人的に売却できます。しかし、相場よりも低すぎる価格で売却したり、無償で不動産を渡したりするときには、贈与税が発生するため注意が必要です。

売却した不動産にトラブル(住宅設備が壊れている、シロアリが発生したなど)が生じたときや、代金が支払われないときなどには、弁償問題に発展するかもしれません。万が一に備えるためにも、不動産会社を通して売却することをおすすめします。

個人売買のメリットデメリット

不動産売却の必要書類

不動産売却の必要書類

不動産の売却を不動産会社に依頼するときには、書類提出を求められます。また、購入者が見つかり、売買契約を締結するときも、書類提出が必要です。一般的に必要とされる書類は以下をご覧ください。

必要書類の例

上記以外の書類提出を求められることもあります。

不動産売却にかかる費用・税金

不動産売却にかかる費用・税金

不動産を売却するときは、次の費用・税金がかかります。

  • 仲介手数料
  • 印紙税
  • 譲渡所得税

そのほかにも、住宅ローンを利用しているときなどは、別の費用や税金がかかることもあります。いずれも一括払いを求められることがあるため、事前に準備しておきましょう。

仲介手数料

不動産会社の仲介により不動産を売却するときは、売買契約の成立時に不動産会社に仲介手数料を支払います。なお、買取のときは仲介手数料は不要です。

仲介手数料は法律で上限額が決まっており、通常は上限額の支払いを求められます。

仲介手数料の上限額の表

たとえば2,000万円で売却するときは、

2,000万円×3%+6万円+消費税(=66万円+消費税)

が仲介手数料の上限額となります。消費税率が10%なら、上限額は72万6,000円です。

印紙税

売買契約書を作成したときには、印紙税が必要です。印紙税額は売却価格によって異なります。ただし、紙の契約書を発行せずにオンライン上に作成したときは、印紙税は不要です。

印紙税についての表

参考:国税庁|No.7140 印紙税額の一覧表(その1)第1号文書から第4号文書まで
参考:国税庁|No.7108 不動産の譲渡、建設工事の請負に関する契約書に係る印紙税の軽減措置

譲渡所得税

売却により譲渡所得が生じたときは、譲渡所得税が課せられます。譲渡所得金額は、以下の計算式で求めます。

譲渡所得金額=売却価格-(取得費+譲渡費用)-特別控除

取得費とは、売却した不動産を購入するときにかかった費用のことで、購入代金や購入手数料などから減価償却費を差し引いて求めます。相続による取得など、取得費が明確ではないときは、売却価格の5%を取得費とします。

譲渡費用とは不動産の売却にかかった費用です。仲介手数料や売買契約書の印紙税などを含みます。

特別控除は、通常はありません。しかし、マイホームを売却したときには3,000万円を特別控除とするなど、一部のケースにおいては適用されます。

譲渡所得税は、保有期間が5年以下なら譲渡所得金額の39.63%、5年超のときは20.315%です。約2倍異なるため、譲渡所得税が高額になりそうなときは、5年を過ぎてから売却するほうがよいでしょう。

住宅ローン関連費用

住宅ローンが残っている不動産を売却するときは、売却によって得られた資金などを利用して、一括で返済します。金融機関によっては一括返済手数料がかかることもあるため、注意しましょう。

また、住宅ローン完済時には、抵当権抹消費用も必要です。抵当権抹消費用は1件あたり1,000円で、土地と建物なら2,000円になります。

そのほかの土地売却にかかる費用

隣地との境界が不明瞭な土地を売却するときには、測量費がかかることもあります。また、古家の状態によっては、解体して更地にするほうが売れやすくなることもあるため、解体費も見積もっておきましょう。

そのほかの建物売却にかかる費用

建物を売却するときには、状態によっては追加費用がかかることもあります。たとえば、内部を専門家に掃除してもらってから売却するときは、ハウスクリーニング費用が必要です。設備が壊れているときや、状態があまりよくなく、そのままでは売却が難しいときはリフォーム費用もかかります。

また、マイホームを売却する場合なら、引っ越し費用や仮住まいの家賃なども必要です。仮住まいについては、売却を依頼する不動産会社に相談してみましょう。

不動産売却の注意点

不動産売却の注意点

不動産売却を成功させるためにも、次の点に注意してください。

  • 信頼できる不動産会社を選ぶ
  • 法律の規制を確認しておく

それぞれの注意点について解説します。

信頼できる不動産会社を選ぶ

仲介によって不動産を売却するときは、ひとつの不動産会社と約半年も付き合うことになります。安心して売却を進めるためにも、信頼できる不動産会社が望ましいでしょう。

信頼できる不動産会社かどうかは、次のポイントに注目することで、ある程度見分けることが可能です。

  • 査定額の根拠を詳しく教えてくれる
  • 地域での販売実績が豊富
  • 依頼主の立場で売却のコツなどを教えてくれる

また、担当者との相性も重要なポイントです。あまり相性がよくないときや、希望を丁寧に聞いてもらえないときは、不動産会社に担当者の変更を願い出てください。

法律の規制を確認しておく

法律や条例などによる規制から、不動産が売れにくくなることもあります。売却したい不動産に適用される規制を事前に確認しておきましょう。

たとえば、建物が面している道路の幅が4m未満のときや、4m以上の幅の道路に接してはいるものの、接している長さが2m未満のときは再建築不可物件として扱われます。再建築不可物件は建て替えができないため、売れにくくなることもあります。

また、用途地域や建ぺい率、容積率などもチェックしておきましょう。いずれも建物の高さや広さ、商売をする場合は業種などを制限します。制限が厳しい場合には、売れにくくなることもあるため注意が必要です。

物件を高く売却するコツ

物件を高く売却するコツ

不動産を売却するなら、少しでも高値で取引を成立させたいものです。内覧対応を丁寧におこない、信頼できる実績のある不動産会社に仲介を依頼することでも、高く売却できることがあります。また、次のコツを実践することもおすすめです。

  • 相場を調べてから売却条件を決める
  • 早めに売り出す
  • 売却時期を選ぶ

それぞれのコツについて解説します。

相場を調べてから売却条件を決める

不動産を売却するときには、いくつかの不動産会社に査定を依頼し、高額な査定額を提示してくれる不動産会社と媒介契約を結ぶことがあります。しかし、不動産会社によっては、媒介契約を締結するために、意図的に高額な査定額を提示することもあるため注意してください。

相場よりも高すぎる価格で売り出すと、なかなか購入希望者が現れず、何度も価格を下げて、結局はほかの不動産会社が提示した査定額を下回る価格で売却する可能性があります。査定額だけで不動産会社を決めるのではなく、販売実績や担当者の熱意なども考慮し、総合的に判断することが大切です。

また、相場をしっかりと調べておくことも重要なポイントです。査定を依頼する前に、不動産売買のポータルサイトなども参考に、ある程度の相場を調べておきましょう。相場に近い査定額を提示してくれる不動産会社なら、大幅な値下げをしなくても売却できると考えられます。

売出価格を相場よりも少々高めに設定することも、大切なポイントです。設定価格を下げることはできますが、上げることは難しいため、最初から相場どおりの価格に設定すると、高く販売する機会を逃すことになってしまいます。

早めに売り出す

売却したい時期よりも早めに売り出すことも大切なポイントです。急がずに余裕をもって売り出すことで、好条件で売れやすくなります。

ただし、時間に余裕があるからといって、あまりにも長い期間、物件を売りに出すのはおすすめできません。物件をチェックしている購入希望者に「売れ残っている」という印象を与えてしまい、「何か問題のある物件なのだろうか?」と不安に感じさせる可能性があります。

とりわけポータルサイトなどで販売するときは、物件が売り出された時期なども掲載されることがあります。売れ残りの印象を回避するためにも、時間をある程度はかけつつも、長引かないように注意してください。

売却時期を選ぶ

年度末は引っ越しなどで不動産の購入を考える方も多いため、成約価格が高額になる傾向にあります。売却時期が決まっていないのであれば、12月くらいから販売活動を始め、2月、3月の売却を目指すのもよいかもしれません。

また、年によっては、年度末以外にも相場が大きく動くことがあります。不動産ポータルサイトなどをこまめにチェックし、相場の変化から売り時を見極めてください。

時間に余裕を持って不動産売却を始めよう

時間に余裕を持って不動産売却を始めよう

売り急ぐと売却価格が低くなる傾向にあります。大切な資産を正当な価値で売却するためにも、時間に余裕を持って売却するようにしましょう。

ただし、あまりにも販売活動期間が長引くと、売れ残った印象を与えてしまうことがあります。相場を反映した妥当な査定額を提示し、なおかつ販売実績のある不動産会社を選び、スムーズな売却を目指してください。

また、売却する前に、売却にかかる諸費用や税金について把握することも大切なポイントです。諸費用や税金は基本的には一括で支払います。無理なく支払うためにも、あらかじめ資金を準備しておきましょう。

不動産売却に対する疑問は、ぜひ「不動産なんでも相談室」にご相談ください。不動産の専門家が、売却したい物件の状況にあわせた的確なアドバイスをご提供いたします。お気軽にお問い合わせください。

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このコラムの執筆者

マネハブ編集部

株式会社Fan

未来につながる投資情報メディア「Money Hub Plus(マネハブ)」の編集部です。
みなさまの資産形成に役立つ情報を日々発信しております。

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