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保険・税

外貨建て保険での資産運用のメリット・デメリット~つみたてNISA・イデコと比較~

2020.07.14

このコラムの執筆者

谷山 泰彦

(株式会社Fan IFA)

最近では低金利の影響もあり、貯蓄型の保険で資産を増やすことが難しくなっています。
老後に向けた資産形成や子供の教育資金の準備目的で保険加入をお考えの方には、円建ての保険ではなく比較的金利の高い外貨建て保険を検討していたり、既に加入されている方も多いのではないでしょうか。
また最近では、つみたてNISAや個人型確定拠出年金のiDeCo(イデコ)などの制度を活用して投資信託の積み立てをする資産形成層の方の相談も増えてきています。
今回は数ある保険商品の中から、外貨建て保険で資産運用をするメリットやデメリットつみたてNISAやiDeCoを活用した投資信託の積み立てとの比較をしていきたいと思います。

外貨建て保険とは

外貨建て保険について詳しく知らない方も多くいると思いますので、まずは外貨建て保険の特徴について簡単に説明していきます。
外貨建て保険とは基本的な仕組みは円建ての商品と同じですが、米ドルや豪ドル等の外貨で運用していく商品になります。外貨建て保険は円建て商品よりも高い金利で運用することで円建ての商品に比べて解約返戻率(払い込んだ額と解約金との割合)が高いことや、死亡保障を準備するのに保険料が割安であることが特徴です。

しかし、円建ての商品と違い、為替変動による為替リスクがあるので円ベースでの元本や死亡保障は保証されておらず注意が必要です。また外貨への交換時には為替手数料などのコストがかかります。
一時払い型と積み立て型があり、一時払い型は一括なのでその時の為替の影響をより受けやすく、積み立て型は為替リスクを軽減できますが全体の運用期間は短くなり、一時払い型に比べて返戻率は低めになります。

外貨建て保険のメリットとデメリット

ここからは外貨建て保険で資産運用をするメリットとデメリットをお伝えします。

まずはデメリットから・・・
保険で資産運用をする場合に全般的にも言えることですが、早期で解約した場合には元本割れする可能性が非常に高いです。積立金が元本以上になるまで10年以上になることが多く、もし保険で資産運用をするのであれば長期で使わない資金であることが条件になります。
外貨で運用するので為替リスクもあります。為替の影響により円での資産は増減するので、いざ資金を使いたい時に円高だったりすると大きく目減りしてしまった、なんてことも当然あります。
また外貨建て保険の運用は公社債などの債券での運用になるので、米ドルで運用の場合でも日本より金利が高いとはいえ、基本的には大きなリターンは望めません。

次にメリットについて・・・
積み立てた外貨資産は株式市場の下落など、相場環境の影響で減ることはありません(円ベースでは為替の影響で増減します)。確実に積みあがっていき、外貨ベースでは長期的には払い込んだ金額以上になる商品が多いです。リターンは大きく望めませんが、その分精神的に安心して積み立てをしていけます。これは保険の特徴でもあります。

つみたてNISAやiDeCo(イデコ)との比較

つみたてNISAやiDeCoでの投資信託の積み立てを比較する前に少しだけ制度のご説明をします。
つみたてNISAは20年間、iDeCoは60~70歳まで、引き出すまではどちらも利益に対して非課税になります。iDeCoは掛金の全額が所得控除となり節税効果は高いのですが、原則60歳まで引出すことができません。長期的に資金が引き出せなくなってしまいますので、特に若年層の方は注意が必要です。つみたてNISAはいつでも引き出しが可能です。

いずれも基本的には投資信託(iDeCoは投資信託以外に元本確保型の商品あり)で積み立てをしていく制度になります。

投資信託では選択する商品によってパフォーマンスは大きく異なりますが、株式中心の投資信託であれば、保険での債券運用とは違い大きなリターンを狙うことが可能です。
短期的にみると直近のコロナショックによる大きな下落など、時には半分以下の価格に下がる可能性もあります。そのような価格変動のリスクはありつつも、過去の実績を見ると長期的に見れば貯蓄型保険よりも大きなリターンを得られているケースがほとんどです。そしてその利益に対して非課税になるのが、つみたてNISAやiDeCoになります。ちなみに生命保険で運用をした場合の利益は基本的に一時所得として所得税が適応されます。

また、保険では積み立てた資金が元本に到達するまで相当な時間が必要になりますが、投資信託では早期で現金化したい場合でもその時の価格で取引できるので、相場次第で変動はありますが早期で引き出した場合のデメリットは基本的にはありません(信託財産留保額として解約時に控除される商品もあります)。

ただ、今後の投資信託での運用が過去と同様に必ず大きなリターンを得られるという保障はなく、債券を対象とした投資信託でも相場環境によっては価格の下落は避けられません。相場に左右されず積立金が増えていく保険と違い投資信託に確実性はありません。

最後に・・・

最後に個人的な見解もお伝えしたいと思います。

「死亡保障と運用を同時にできるからお得!」と考えて外貨建て保険に加入するのは大きな間違いです。もし保障が必要であれば掛け捨ての生命保険に必要な保障額で加入し、保障と運用とは切り離して考えるべきです。
運用していく金融商品はライフプランや目標金額、目標までの期間、性格(どれだけ相場の下落に耐えられるのか)、キャッシュフローなどをふまえて商品を選択することが必要だからです。

過去の実績では株式を中心とした投資信託での運用が一番パフォーマンスも良く、インフレ(物価上昇)リスクの対策にも有効です。

個人的には、いつでも引き出せるつみたてNISAでの投信積み立てを第一優先で、資金に余裕のある方や性格的により確実性のある商品を持ちたい方は外貨建て保険を組み入れてもいいかもしれません。株式や投資信託ほど大きなリターンは狙えませんが、相場に左右されず確実に積みあがっていく商品で積み立てをしていくのが向いているからです。

よりご自身に合った商品選択をするためにはライフプランからキャッシュフロー表を作成し、教育資金や老後資金等で必要な目標額の設定をすることも大事になってきます。iDeCoに関しては60歳まで引き出せないので注意が必要ですが、キャッシュフロー表において余裕があれば活用するべきでしょう。

金融商品や各種制度には必ずメリットとデメリットがあります。
ご自身がどの金融商品をどのような制度で活用すべきなのか?
外貨建て保険や貯蓄型保険に加入しているが果たしてこのまま続けてよいのか?
・・・など、少しでもご心配やご不安をお持ちの方は是非弊社の無料相談をご活用ください。