遺産相続後の資産運用はどうする?失敗を防ぐためのコツと選択肢

遺産相続後の資産運用はどうする?失敗を防ぐためのコツと選択肢

資産運用

この記事のポイント

  • 相続手続きを終えた後は、焦って全額を投資に回すのではなく、「今使うお金」と「運用資金」に色分けし、将来の目的から逆算して計画を立てることが大切である
  • 運用する際は目先のブームや商品の仕組みに注意し、債券による「守り」とNISAの積立投資による「攻め」を組み合わせたコア・サテライト戦略が有効な選択肢となる
  • まとまった資金を一人で冷静に管理するのは心理的な負担が大きいため、客観的な視点からライフプランに寄り添ったサポートが期待できる「IFA」などの専門家を活用するのがおすすめ

遺産相続によってまとまった資金を引き継いだ際、「この大切なお金をどのように管理すればいいのだろう」と悩む方は少なくありません。

特に、親御様が長年かけて築いてくれた想いの詰まった財産だからこそ、「決して無駄にすることなく、大切に守りながら管理したい」という思いを抱くのは自然なことです。一方で、近年の物価上昇(インフレ)のニュースを見るたびに、ただ預貯金で持っておくだけではお金の価値が実質的に目減りしてしまうのではないか、という不安も生じます。

本記事では、遺産相続後の資産運用で失敗を防ぐための基本的な考え方や、大切な資金を賢く活かすための具体的な選択肢について詳しく解説します。

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焦って投資する前に!真っ先にやるべき「資産の色分け」

まとまった資金を手にした際、焦って全額を投資に回してしまうのは避けるべきです。まずは落ち着いて、資産の整理(色分け)から始めることが大切になります。

前提:すべての相続手続きが完了してから検討する

具体的な運用の検討を始める前に、まずは他の相続人との遺産分割協議や、必要に応じた相続税の申告・納税など、一連の相続手続きがすべて落ち着いているかを確認しましょう。

自由に動かせる「ご自身の手元資金」として確定してから、中長期的な計画を立てるのが賢明です。

※相続に関する一連の手続き・流れについては、政府広報オンラインの「知っておきたい相続の基本。大切な財産をスムーズに引き継ぐには?【基礎編】」などで詳しく解説されています。

全額を一括投資に回すことのリスク

これまでに投資経験がない方が、相続した資金の全額を一度に投資へ回すことには慎重になる必要があります。

まとまった資金を一度に投資すると、購入時点の価格水準によっては、その後の相場下落による影響を大きく受けてしまうためです。

運用の大前提として、まずはリスクを抑えるアプローチを考えることが欠かせません。一度に全ての資金を動かすのではなく、資金を複数回に分けたり、値動きの異なる複数の資産に分けたりすることで、価格変動による一時的な影響を緩やかにすることが可能です。

「今使うお金」と「運用するお金」に色分けする

資産運用をスムーズに進めるための第一歩は、手元の資金を「使う時期」や「目的」ごとに色分けすることです。

  • 円預貯金(手元に残すお金):子供の教育費や、万が一の際の生活防衛資金など、数年以内に必要となる費用は「円預貯金」としてしっかり確保しておきます。
  • 運用資金(将来に備えるお金):日常生活に影響を与えない、当面使う予定のない余剰資金を運用の対象として検討します。

日常生活やライフイベントに必要な資金を明確に分けて手元に残しておくことで、市場が一時的に不安定になった際も、焦らずに日常生活を送ることができます。

将来から逆算する「ゴールベースアプローチ」

商品を選ぶ前に大切なのは、これからの人生で「何のために」「いつまでに」「いくら」必要なのかという目的や目標を定めることです。

一般的に資産運用を検討する際、今後の相場予測に基づいて「値上がりが期待できそうな商品」を選ぶ手法もあります。しかし、本当に大切なのはご自身のライフプランを作成し、将来の全体像を把握してから必要な運用利回りを逆算していく「ゴールベースアプローチ」という考え方です。

相場変動に左右されにくい運用方針を維持しながら、ご自身のゴールに向けた運用を組み立てる考え方は有効な選択肢の一つです。

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遺産相続の資産運用で知っておきたい「3つの注意点」

遺産相続によってまとまった資金を引き継いだ際、その管理や運用方法について、多くの情報や選択肢に触れる機会があります。しかし、商品の仕組みや特徴を十分に理解しないまま選択してしまうと、思わぬ落とし穴にはまることがあります。

ご自身の目的やリスク許容度に合っているかを、以下の注意点を踏まえて冷静に見極めましょう。

注意点1:仕組みを十分に確認しないまま「毎月分配型」の投資信託を選ぶ

毎月決まった分配金が受け取れる仕組みは、セカンドライフのゆとりとして魅力的な選択肢の一つです。ただし、その仕組みを正しく理解しておくことが必要です。

一般的な毎月分配型の投資信託には、運用益が出ていない場合でも、元本を取り崩して分配金を支払うことができる仕組み(元本払戻金・特別分配金)が存在します。

「分配金の額=すべて運用の利益」と誤解したまま購入を続けてしまうと、知らないうちに元本が減少して長期的な運用効率が低下してしまう可能性があります。ご自身のライフプランにおいて本当に毎月の取り崩しが必要なのか、事前の確認が大切です。

注意点2:ブームや話題性だけで「個別株式」や「テーマ型投資信託」を一括購入する

テレビや新聞、SNSなどで特定の業界、あるいは新しい技術や急成長中の企業が話題になると、それに関連した「テーマ型投資信託」や「個別株式」へ投資したくなるものです。

こうした投資先は大きなリターンを狙えるメリットがある一方、広く一般向けにブームが報じられる時期は、すでに価格が高騰して「人気のピーク(割高な水準)」に達しているケースも想定されます。

一時的なブームが過ぎてしまった後に、急落した価格が回復するまで長い年月を要することもあるため、まとまった相続財産の大半をブームや特定の会社、特定の技術だけに集中して一括投資することは、非常に慎重になるべきだと言えます。

注意点3:資産配分(ポートフォリオ)の偏りやバランスに留意していない

安定した運用を行っているつもりでも、実際の「資産配分(ポートフォリオ)」が自身の目的や許容範囲から外れ、特定の資産や地域に偏ってしまっているケースは少なくありません。

例えば、安定性を重視していたにもかかわらず、勧められるがままに購入を重ねた結果、ポートフォリオの大部分が値動きの激しい株式に偏ってしまっている状態です。このような偏りは、市場の急な変動時に想定以上の心理的・金銭的ダメージを受ける原因となります。

自身が許容できる価格変動の幅(リスク許容度)を客観的に把握し、それに適したポートフォリオをバランスよく構築・維持することが、息の長い運用を続けるためには重要です。

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守りながら増やす「コア・サテライト戦略」という選択肢

相続した大切な財産を守りつつ、将来のインフレ(物価上昇)による目減りにも備えるためには、資産を「守りの土台(コア)」と「攻めの成長(サテライト)」に役割分担させる「コア・サテライト戦略」が有効な選択肢となります。

1. 資産の土台を強固にする「債券投資(コア資産)」

資産全体の安定性を高める「コア(中核)」として適しているのが債券投資です。

債券とは、国や企業にお金を貸すことで、定期的に決まった利子を受け取ることができる有価証券です。発行体が破綻しない限り、満期(償還日)を迎えると額面金額が払い戻されます。株式や投資信託に比べて一般的に価格変動のリスクが低く、計画的な資産保全を目指す運用に向いています。

ただし、債券投資を「完全にノーリスクの安全資産」と誤解するのは禁物です。以下の代表的なリスクを事前に正しく把握しておく必要があります。

  • 価格変動リスク(途中売却時の元本割れ):
    • 債券を満期(償還日)まで保有せず、途中で換金(売却)する場合、その時の市場金利の動向や発行体の信用変化に応じて債券の取引価格は日々変動します。
    • 一般的に市場金利が上昇すると債券価格は下落するため、途中売却した場合には投資元本を割り込む(元本割れする)リスクがあります。
  • 信用リスク(デフォルト・債務不履行リスク):
    • 債券の発行体(国や企業)が経営悪化や財政難などによって破綻した場合、あらかじめ約束されていた利子の支払いが遅延したり、満期時における額面金額の払い戻し(償還)が一部または全額行われなくなったりするリスクがあります。
    • 信用度を測る目安として、専門の評価機関が示す「格付け」を事前に確認することが大切です。
  • 為替変動リスク(外国債券の場合):
    • 外国債券(外貨建て債券)は、国内債券に比べて相対的に高い金利(利回り)が期待できる点が大きな魅力です。しかし、購入時よりも為替が円高方向に進んだ場合、外貨ベースで当初定められた額面金額や利子が支払われたとしても、円貨に換算した際の受取金額が目減りし、円換算ベースで投資元本を割り込む「為替差損」が発生するリスクがあります。
    • また、外貨と円貨を交換する際には「為替スプレッド」と呼ばれる取引コストが発生することにも留意が必要です。

こうした債券特有のリスクと、ご自身が許容できるリスクの範囲(リスク許容度)を照らし合わせ、適切な銘柄選定と保有割合(ポートフォリオ)を検討することが重要になります。

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「老後の生活費、今の貯金だけで本当に足りるだろうか…」「銀行に預けていても金利はほぼゼロ。インフレで資産が目減りしていくのが不安…」「投資は始めたいけど、株式投資は値動きが激しくて怖い」将来のお金に対して、このような漠然とした不安や悩みを抱えていませんか?低金利が続く現代において、預貯金だけで資産を大きく増やすことは困難です。かといって、大きなリスクを取るのには抵抗がある方も多いでしょう。そんなあなたにこそ知ってほしいのが「債券投資」です。債券投資は、株式投資に比べてリスクが比較的低く、安定的に資産を増やしていくことを目指せる金融商品です。この記事では、資産運用アドバイスのプロであるIFA(独立系ファイナンシャル・アドバイザー)が、「債券投資のおすすめは何か?」という疑問に真正面からお答えします。債券の基本的な仕組みから、初心者でも失敗しない始め方、そして自分に合った商品の選び方のコツまで、分かりやすく解説していきます。ぜひ最後まで読んで、着実な資産形成の第一歩を踏み出してください。「結局、何から始めたらいいの?」という疑問に先にお答えします。投資経験が浅い方が債券投資を始めるなら、まず以下の2つから検討するのがおすすめです。まず選択肢の一つが、日本国が発行する「個人向け国債」です。 国が発行体であるため信用度が非常に高く、「個人向け国債」に関しては原則として元本割れのリスクが抑えられています。(※発行体である日本国が財政破綻しない限り)最低金利が年0.05%(年率)(注:令和7年8月6日時点)と保証されている点も特徴です。これにより、将来市場金利がどんなに低下しても、受取利息が0.05%(年率)(注:令和7年8月6日時点)を下回ることはないという安心感があります。1万円という少額から購入できる手軽さも、初心者にとって大きな魅力です。出典:財務省 個人向け国債「一つの債券に集中投資するのは少し不安…」そんな方には「債券型の株式投資信託」(※)がおすすめです。投資信託とは、運用のプロが複数の債券(例えば、日本の国債、米国の社債など)を組み合わせてパッケージにした商品です。一つの商品を買うだけで自動的に分散投資ができるため、リスクを抑える効果が期待できます。また、NISAの「成長投資枠」の対象となっている商品も多く、非課税の恩恵を受けながら効率的に資産運用ができる点も大きなメリットです。※株式投資信託:投資信託の約款に株式を組み入れることが可能とされている投資信託おすすめの商品が分かったところで、そもそも「債券」がどのようなものなのか、基本をしっかり押さえておきましょう。債券とは、一言でいうと「国や地方公共団体、企業などが、投資家からお金を借りるために発行する証明書(有価証券)」のことです。あなたが債券を購入するということは、国や企業にお金を貸してあげる、ということです。お金を貸す代わりに、あなたは2種類の利益を得ることができます。債券を保有している間、定期的に受け取れる利子のことです。これを「クーポン」とも呼びます。保有している債券を、購入した価格より高く売却することで得られる利益のことです。ただし、逆に購入価格より安く売却した場合は、売却損(キャピタルロス)が発生します。債券投資の基本は、満期まで保有してコツコツと利子(インカムゲイン)を受け取ることです。債券は、誰がお金を集めるために発行するか(発行体)によって、大きくいくつかの種類に分けられます。それぞれの特徴を理解しておきましょう。日本国が発行する債券です。税収などを元に利払いや元本の返済が行われるため、信用度は高くなります。その分、金利は他の債券に比べて低めに設定される傾向があります。都道府県や市町村などの地方公共団体が、道路や学校の建設といった公共事業のためのお金を集めるために発行します。国債に次いで安全性が高いとされます。一般の事業会社が設備投資や事業資金のために発行する債券です。企業の信用力(財務状況や成長性など)によって、安全性や金利水準が大きく異なります。一般的に、国債や地方債よりも金利が高く設定されますが、その分、企業の業績が悪化したり倒産したりする信用リスクも高まります。海外の政府や企業が、自国の通貨(米ドルやユーロなど)で発行する債券です。新興国など、日本よりも金利が高い国の債券は、高いリターンが期待できる魅力があります。ただし、円高になると為替差損が発生する「為替変動リスク」がある点に注意が必要です。どんな金融商品にも良い面と注意すべき点があります。債券投資のメリット・デメリットを正しく理解し、自分に合っているか判断しましょう。※発行体の信用状況が悪化した場合や、途中で売却する場合は元本割れの可能性があります。参考:日本証券業協会 債券投資のリスクって何?投資信託相談プラザ -近鉄あべのハルカス店※投資信託相談プラザは「資産運用の相談窓口」であり、各証券会社の画面の操作方法や事務手続きの受付窓口ではございません。あらかじめご了承ください。では、実際に債券を選ぶ際には、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。特に重要な3つのポイントをご紹介します。債券の信用リスク(発行体が破綻する可能性)を判断する上で重要な指標が「格付け」です。 格付けとは、民間の格付け会社が、その発行体の財務状況などを分析し、「元本や利子をきちんと支払う能力がどれくらいあるか」をアルファベットなどでランク付けしたものです。▼主な格付け会社と格付けの例一般的に、BBB(Baa)以上の格付けを持つ債券を「投資適格債」と呼び、比較的信用度が高いとされています。一方で、それ未満の格付けの債券は「投機的格付債(ハイ・イールド債)」と呼ばれ、リスクが高い分、利回りも高くなる傾向があります。特に初心者は、まず「投資適格債」の中から選ぶことをおすすめします。※「投資適格格付け」であれは、元本が安全に償還されるということではありません債券の収益性を測る指標が「利回り」です。利回りとは、投資した金額に対して、利子や償還差損益などを合わせて、1年あたりどれくらいの収益が得られるかを示したものです。利率だけでなく、購入価格も考慮されているため、より実質的な収益力を比較できる重要な指標と言えます。債券には、元本が返ってくる満期(償還日)が設定されています。この償還までの期間が長いほど、金利変動リスクの影響を受けやすくなります。「いつまでに使う予定のお金か」というご自身のライフプランを考え、それに合った期間の債券を選ぶことが大切です。例えば、5年後に使う予定の教育資金であれば、償還期間が5年以内の債券を選ぶ、といった具合です。債券投資は、以下の3ステップで始めることができます。証券会社等のウェブサイトで、債券や投資信託のラインナップを確認します。「格付け」「利回り」「償還期間」などのポイントを参考に、自分の目的に合った商品を選びましょう。自分の目的に合った商品が見つかったら、その商品の取扱いがある証券会社等で口座を開設する必要があります。ネット証券であれば、スマートフォンやパソコンから申し込みが完結し、手数料も比較的安価です。購入したい商品が決まったら、その商品の詳細な情報が書かれた「目論見書(もくろみしょ)」などを必ず確認します。リスクや費用などを理解した上で、購入手続きに進みましょう。「債券投資が自分に合っているかは分かったけれど、具体的にどの商品を選べばいいか分からない…」「そもそも、本当に債券だけでいいのかな?」ここまで読み進めて、このような新たな疑問や不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。資産運用の第一歩は、信頼できるアドバイザーへの相談から始めるのも一つの賢い選択です。私たち「投資信託相談プラザ」では、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)がお客様一人ひとりの状況や将来の目標を丁寧にヒアリングし、中立的な立場から資産運用のプランをご提案します。特定の金融商品を無理に勧めることは一切ありません。あなたの資産形成に関するお悩みを、ぜひ一度お聞かせください。>> 投資信託相談プラザの特徴を見る>> 相談事例を見る今回は、安定志向の方におすすめの「債券投資」について、その仕組みからメリット・デメリット、具体的な始め方まで解説しました。最後に、この記事の重要なポイントを振り返りましょう。債券投資は、あなたの資産をインフレから守り、将来のために着実に育てていくための力強い味方になります。この記事を参考に、ぜひ賢い資産形成の第一歩を踏み出してください。※国内債券の取引にかかるリスク・費用について<リスク>債券は、債券の価格が市場の金利水準の変化に対応して変動するため、償還前に換金すると損失が生じるおそれがあります。また、債券を発行する組織(発行体)が債務返済不能状態に陥った場合、元本や利子の支払いが滞ったり、不能となったりすることがあります。<費用>国内債券を、相対取引によって購入する場合は、購入対価のみお支払いいただきます(委託手数料はかかりません)。※外国債券の取引にかかるリスク・費用について<リスク>債券は、債券の価格が市場の金利水準の変化に対応して変動するため、償還前に換金すると損失が生じるおそれがあります。また、債券を発行する組織(発行体)が債務返済不能状態に陥った場合、元本や利子の支払いが滞ったり、不能となったりすることがあります。外国債券(外貨建て債券)は為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じたり、債券を発行する組織(発行体)が所属する国や地域、取引がおこなわれる通貨を発行している国や地域の政治・経済・社会情勢に大きな影響を受けたりするおそれがあります。<費用>外国債券を購入する場合は、購入対価のみお支払いいただきます(委託手数料はかかりません)。また、売買における売付け適用為替レートと買付け適用為替レートの差(スプレッド)は債券の起債通貨によって異なります。

債券投資は何がおすすめ?失敗しないための始め方と選び方のコツ

2. 将来の物価上昇に備える「NISAを活用した積立投資(サテライト資産)」

将来の物価上昇(インフレ)による資産の目減りに備え、中長期的な資産成長を目指す「サテライト(成長・補完)」部分には、税制優遇制度である「NISA(少額投資非課税制度)」を活用した「投資信託の積立投資」が有力な選択肢となります。

通常、金融商品の運用益や配当には約20%の税金がかかりますが、NISA口座内で運用すれば、得られた利益が非課税になるという大きな税制上のメリットがあります。

この積立投資の主な対象となる「投資信託」は、多くの投資家から集めた資金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が複数の資産に分けて運用する仕組みの商品です。一口に投資信託といっても、投資対象や運用方針によって多様な種類が存在します。ご自身の目標やリスク許容度に合わせて適切なタイプを選ぶことが大切です。

▼投資信託の例

  • 株式型のインデックスファンド(株式型投資信託):
    • 全世界の株式や米国の主要な株価指数など、特定の「指数(インデックス)」に連動する運用成果を目指す投資信託です。
    • 世界経済の成長や市場全体の拡大に伴うリターンを中長期的に享受しやすいため、インフレ対策を重視し、時間をかけて資産を育てたい場合の有力な候補となります。
  • バランス型ファンド(バランス型投資信託):
    • 株式だけでなく、債券やREIT(不動産投資信託)など、値動きの異なる複数の資産や地域に、あらかじめ定められた比率で自動的に分散投資を行う商品です。
    • 1つの商品を購入するだけで手軽にリスク分散が図れるため、「値動きを比較的穏やかに抑えつつ、安定的な運用を行いたい」という場合に適した選択肢です。

これらの投資信託からご自身の運用方針に合ったものを選択し、「毎月一定額ずつ」コツコツと購入(積立投資)していくことで、購入時期が自動的に分散されます。これにより、価格が高い時期には少なく、安い時期には多く買い付けることになり、中長期的に見て平均購入単価を平準化する効果(ドルコスト平均法)が期待できます。

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投資信託とは投資家からの資金を専門家が運用する商品。仕組みを解説

投資信託とは、投資家から集めたお金を運用のプロが代わりに株式や債券など複数の資産に投資・運用し、その収益を投資家に分配する金融商品です。各金融会社の方針に基づいてプロが投資を行います。本記事では投資信託の仕組みやメリット・デメリットを初心者の方にもわかりやすく解説します。ぜひ参考にしてください。投資信託とは投資家から集めたお金を資金として、各金融機関のファンドマネージャーが株式や債券など、複数の投資対象に投資・運用する商品です。投資家の投資額に応じて、運用の収益を分配します。投資信託の運用の成績は市場の状況によって変動し、損益がでる場合もあります。つまり銀行の預金と違って、必ずしも元本が保証されるわけではないので、注意が必要です。投資信託は販売会社と信託銀行、運用会社の3つの金融機関が役割分担することによって運用されています。販売会社の役割は投資家ごとの口座の管理、投資信託の販売や換金、分配金・償還金の入金などです。証券会社や銀行、郵便局などが販売会社にあたります。販売会社は投資家の資産運用に関する問い合わせに答えたり、相談にのったりして顧客をフォローする業務も行います。投資家にとっては投資信託の窓口的な存在です。信託銀行の役割は投資家から集めたお金を保管・管理することです。信託銀行は「受託会社」とも呼ばれ、運用会社からの指示のもと、株式や債券などの売買と管理を行います。運用会社の役割は投資信託を設定して、投資された資金を運用することです。ファンドマネージャーが経済の情勢、市場の動向、国際情勢など、さまざまなデータを収集・分析し、どのように投資するかを考えて信託銀行に運用の指示を出します。収益がでるかどうかは、投資の仕方にかかっているので、運用会社の役割がとくに大きなウエイトを占めていると言えるでしょう。運用会社は「委託会社」とも言います。投資信託と株式投資の大きな違いは運用するのが誰であるかということです。投資信託は投資家の代わりに経済・金融などに関する知識を身につけた専門家が運用を行うので、投資に関する知識がそれほどない初心者にとって利用しやすい商品と言えます。株式投資は投資家自らが買う株式の銘柄を選択するので、投資に対する知識が必要です。また、一般的に投資信託はプロに投資を任せるので、手数料や信託報酬などの費用がかかります。株式投資は、証券会社へ取引に係る委託手数料を支払いますが、当該委託手数料の額は証券会社により異なります。投資信託について理解を深めるためには、投資信託に関するいくつかの専門用語を知っておく必要があります。ここでは「基準価額」と「値上がり益と分配金」という2つの基本的な用語について解説しましょう。基準価額に関しては、定義だけでなく、どのようなタイミングで決まるのか、そしてどうやって算出されるのかについても、説明します。基準価額とは投資信託の値段のことです。1口の値段と定義される場合と1万口の値段と定義される場合の2種類がありますが、一般的に基準価額はわかりやすさを優先して1万口あたりの値段が公表されています。「口(くち)」というのは投資信託の取引を行う場合の単位のことです。基準価額は営業日に一日一回更新され、その値段は投資信託の運用実績によって変動します。基準価額が決まるタイミングは、投資対象が国内の資産なのか海外の資産なのかで異なります。国内の資産は、申し込み受付日の国内マーケットの終値に基づいて運用会社において算出され、翌日早朝に前営業日の日付で公表されます。なお当日の受け付けは基本的には15時までです。海外の資産は、申し込み受付日の翌日の海外マーケットの終値に基づき、円換算レートでの換算をした後に、運用会社において算出され、翌日の国内資産の算出結果とともに、申し込み受付日の翌々日の早朝に公表されます。申し込み受付日の翌日が海外の休場日である場合は、翌々日の扱いとなります。基準価額の求め方は下記のとおりです。純資産総額とは投資信託がファンドとして管理している総資産の金額から負債を引いた額で、投資信託に参加しているすべて投資家が所有する資産です。この純資産総額を投資信託のすべての口数で割ることで、1口あたりの価額が算出され、10,000をかけることによって、1万口の基準価額を求めることができます。値上がり益とは投資信託の運用によって得た収益のことで、投資信託の基準価額が購入時よりも高くなった場合に、その差額が値上がり益となり、投資信託を売却した時に受け取ることができます。値上がり益はキャピタルゲインとも呼ばれます。分配金とは投資信託が運用によって得た収益を、投資信託の保有口数に応じて、決算が行われるタイミングで分配するお金です。分配金は投資信託が管理している資産から支払われるため、純資産総額は減り、基準価額も下落することになります。分配金はインカムゲインとも呼ばれます。投資信託を始めるためには販売会社との間でいろいろな手続きを行うことが必要です。販売会社とは投資信託の販売を行っている証券会社、銀行、郵便局などを指します。投資信託で運用するステップは次の3つです。それぞれの項目について、詳しく説明しましょう。まず投資信託の販売会社に口座を開設します。販売会社によっては窓口に行かなくても、電話やインターネットで完結する場合もあります。事前に販売会社の情報を収集しておくと良いでしょう。口座は一般口座と特定口座の2種類があります。特定口座とは投資信託の売却益に対しての所得税や住民税の納税を簡単な納税申告手続きで完了できる制度です。特定口座には源泉徴収ありと源泉徴収なしの2種類があり、源泉徴収ありを選択した場合は販売会社が所得税・住民税の源泉徴収を代行して納付するため原則確定申告する必要がありません。源泉徴収なしを選択した場合には販売会社が作成した「年間取引報告書」を利用することによって、簡単に確定申告ができます。手続きを簡略化したい場合には、特定口座の開設を検討すると良いでしょう。口座を開設したら、次は投資信託の商品を選んで購入します。株式や債券、国内資産と海外資産など、さまざまな組み合わせの商品があるので、投資対象が何なのか、どのような運用をしてくれるのか確認することが必要です。販売会社から各商品の投資信託説明書(交付目論見書)を渡されるので、購入前に必ず確認しましょう。説明書の内容は購入時手数料や信託報酬、信託財産留保額の手数料などの詳細です。購入前に必ず確認するようにしてください。投資信託で発生する分配金の取り扱いは2つの方法があり、購入時にどちらにするか選択します。銘柄によってはあらかじめ決められており、選べない場合もあります。購入した後に決算日を迎えると、「分配金のお知らせ」あるいは「分配金再投資のお知らせ」という通知がきます。受取型を選択した場合は指定口座に分配金が振り込まれますが、この際に販売会社から投資信託の運用実績を記した運用報告書が交付されるので、目を通しておくと良いでしょう。投資信託の換金方法は2種類あります。投資信託は各販売会社でさまざまなものが販売されています。いろいろな投資の仕方ができ、種類が豊富であることが魅力的な金融商品です。投資信託にはたくさんのメリットがあります。その主なものは次の3つです。それぞれ詳しく解説しましょう。投資信託の大きなメリットは少額から投資できることです。株式投資や債券投資を行う場合にある程度のまとまった資金が必要です。投資信託が少額からスタートできるのは投資の初心者にとってもありがたいメリットと言えるでしょう。投資信託には複数の金融商品が組み込まれており、取引の単位は「口」で、1口から取引が可能な商品もあります。多くの販売会社では毎月一定の金額を積み立てて投資する投信積立を扱っているので、予算やライフプランに合わせて投信積立を組み込むこともできます。投資信託は投資家に代わって、ファンドマネージャーが運用してくれるので、投資初心者でも始めやすいというメリットがあります。運用期間中には月ごとの運用レポートや運用報告書によって運用実績を確認できるため、運用状況の把握も可能です。専門家にまかせることにより、個人では買いにくい海外の資産や特殊な金融商品を組み込んだ投資信託を選択することもできます。投資信託はさまざまな種類の資産に分散して投資する仕組みになっているため、リスクを分散することができ、リスクを低く抑えることができます。このリスクの分散は投資信託の大きなメリットと言えるでしょう。さらに投信積立を選択した場合には、1年当たりの価格変動のブレを小さくする時間分散効果が生まれるため、さらに大きなリスクの分散効果が期待できます。たくさんのメリットのある投資信託ですが、デメリットがまったくないわけではありません。考えられる主なデメリットは次の3つです。この3つのデメリットについて詳しく解説しましょう。投資信託だけでなく、投資全般に言えることですが、元本割れのリスクがあることはデメリットと言えるでしょう。投資信託はさまざまな資産へ投資するので、リスクを分散することができます。また投信積立を利用することで、購入時期が長期間にわたるため、年ごとの価格変動のリスクを分散することもできます。リスクを低減することはできますが、元本割れのリスクをゼロにすることはできません。しかもリスクにはさまざまなものがあります。投資信託の主なリスクには価格変動、為替変動、金利変動などがあります。価格変動リスクとは投資信託の中に組み込まれている株式や債券の価格が急激に変動するリスクです。株価は市場の需要と供給の関係によって決まりますが、通常、政治や経済、企業の業績などに影響を受けるため、予測ができない事態も考えられます。為替変動リスクは為替レートが変動するリスクです。国内の資産のみに投資する場合は影響を受けませんが、投資信託では外国通貨建ての資産への投資を行うケースもあり、その場合は影響を受けることもあります。投資信託においては、一般的には円高になれば基準価額にマイナスの影響、円安ならばプラスの影響を受けます。外国の株式や債券などの資産への運用が含まれる投資信託を購入する場合には、為替変動リスクがあることに留意する必要があるでしょう。金利変動リスクは金利が変動するリスクです。一般的には金利が上がると債券価格は下落する傾向があり、金利が下がると債券の価格は上昇する傾向があります。満期までの期間が長くなれば長くなるほど、金利変動の影響を大きく受ける可能性があることを念頭においてください。株式を発行している企業や債券を発行している国、地方公共団体の信用力の変化によって価格が変動するリスクです。投資対象の国や地域の政情不安などによって価格が変動するリスクです。このように、投資信託にはリスクが複数あることを踏まえておく必要があるでしょう。投資信託は株式のように日々の中での評価額の変化に合わせたタイムリーな売買をすることはできません。投資信託の中には複数の金融商品が組み込まれており、それぞれの時価評価に基づいて、一日一回、基準価額が公表される仕組みになっています。売買取引は基準価額が公表される前に締め切られるため、株式のように刻一刻と変化する評価額での売買が不可能です。短期的に利益を得ようとする場合には、投資信託以外の投資を選択することがより適切と言えるでしょう。投資信託は投資の専門家が代わりに運用する仕組みになっていて、いくつかの手数料がかかります。一般的に負担しなければならない手数料は購入時手数料、信託報酬、信託財産留保額などです。投資信託相談プラザ -近鉄あべのハルカス店※投資信託相談プラザは「資産運用の相談窓口」であり、各証券会社の画面の操作方法や事務手続きの受付窓口ではございません。あらかじめご了承ください。最後にこの記事のポイントをまとめます。投資信託についてもっと知りたい方はこちらのページもおすすめです。初心者にもわかりやすく解説しています。≫初心者必見!0からはじめる投資信託投資信託相談プラザの資産運用セミナーでは初心者が気軽に参加できるオンラインセミナーが開催されています。もちろん、投資信託に関するセミナーも用意されています。ぜひ参加してみてください。

投資信託とは投資家からの資金を専門家が運用する商品。仕組みを解説

相続したまとまった資金の運用を「一人で判断する」のが難しい理由

自身のライフプランや家計の状況を客観的に分析し、適切なポートフォリオを自分一人で導き出すのは簡単なことではありません。

金額が大きいほど日々の価格変動による心理的負担が増す

相続によって引き継いだ資金は、ご家族の長年の努力や想いが詰まっています。そのため、少しでも基準価格が下がると「大切な財産を減らしてしまった」という強い後悔や心理的プレッシャーを感じやすくなります。

このような大きなストレスを抱えた状態では、目先の相場の乱高下に惑わされ、冷静な投資判断を維持することが困難になります。

自分自身の「リスク許容度」を適切に把握しづらい

資産運用において、自分がどれだけの価格変動(損失)に耐えられるかを示す「リスク許容度」は、年齢、保有資産、投資経験、ライフプランなどによって一人ひとり全く異なります。

インターネットやSNSに溢れる他人の成功体験をそのまま自分に当てはめても、それが自分の許容度に合っていなければ、途中で不安になって運用を継続できなくなってしまいます。

本当に自分に適した資産配分を自力で構築するには、専門的な知識と多大な準備時間が必要になります。

大切な相続財産の運用は「投資信託相談プラザ」へご相談ください

遺産相続という人生の大きな節目における資産運用こそ、自己流の判断や特定の金融商品だけに偏ることなく、信頼できる第三者の知見を借りることが、失敗を防ぐ近道となります。

投資信託相談プラザ」では、相続したまとまった資金をどのように整理・管理していくべきかについて、一人ひとりのご意向に寄り添った個別のプランニングを行っています。

【実際の相談事例】3,000万円の相続資金を活かした50代男性のプラン

初めてのまとまった資金管理に迷われていた佐藤さま(50代会社員・投資経験なし)は、弊社にて今後のライフプランをご相談されました。

お父様から引き継いだ3,000万円について、数年以内に必要となる費用を円預貯金として確保したうえで、残りの余剰資金を「コア(外国債券)」と「サテライト(NISAでの積立投資)」に色分けし、無理なく納得感を持って続けられるバランスの良いポートフォリオを構築しました。

「漠然とした戸惑いから解放され、未来のために資産に働いてもらうという考え方に納得できました」と、佐藤さまも今後の生活設計に納得感を持たれています。

>> この事例の詳細を見る

※プライバシー保護のため氏名は仮名とし、内容を一部調整しています。
※本事例は弊社にて選定しまとめたもので、掲載した感想は個人のものです。

「投資信託相談プラザ」によるサポート体制

このように、ご相談者さま一人ひとりの状況に合わせたポートフォリオをご案内できる背景には、弊社が整えている以下のサポート体制があります。

  1. IFAが客観的な立場でお客様のライフプランをサポート
  2. 「対面(店舗)」でも「オンライン」でも選べる柔軟な相談スタイル
    • 全国のアクセスしやすいショッピングセンター内などに展開する実店舗での対面相談はもちろん、ご自宅からお気軽に繋げるオンライン相談(Web面談)にも対応。ご都合に合わせて相談方法を選択可能です。
  3. ネット証券大手(SBI証券・楽天証券)の取扱商品に対応
    • SBI証券や楽天証券との業務委託契約に基づき、多様な商品ラインナップの中からお客様のリスク許容度に合わせた組み合わせをご案内します。口座開設がまだの方は、口座開設からサポート致します。

>> 投資信託相談プラザの特長を詳しく見る

まずは焦らずに、手元資金と運用資金の「色分け」から始め、ご自身のライフプランに合ったポートフォリオを一緒に描くことから一歩を踏み出してみませんか?

「ネット証券で資産運用を始めたい・見直したい」そんな方へ

近鉄あべのハルカス店

投資信託相談プラザ -近鉄あべのハルカス店

私たち「投資信託相談プラザ」は、SBI証券・楽天証券での資産運用を無料で相談できる窓口です。
仲介する預かり資産残高5,000億円超(※)の実績を活かし、IFAがあなたに合った運用をサポートします。全国の店舗またはオンラインでご相談できます!

※令和8年2月時点

※投資信託相談プラザは「資産運用の相談窓口」であり、各証券会社の画面の操作方法や事務手続きの受付窓口ではございません。あらかじめご了承ください。

このコラムの執筆者

森田 周平

株式会社Fan IFA

地方自治体での税務、来店型保険ショップでの生命保険・損害保険のご案内など、税務と保険分野の業務を計20年経験。お客様の資産運用のお役に立ちたいと決意し、IFAに転身。現在は、資産運用・保険・税務・相続など幅広いご相談に対応している。名古屋を拠点に、全国各地のお客様に対して活動中。

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証するものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答えいたしかねますので予めご了承お願いいたします。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

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