近年、株主優待を目的として投資をする個人投資家が増加しています。最近では長期保有の株主に対してより優待を優遇する傾向もあり、長期保有の株主対策としても有効になりつつあります。企業側も株主優待を通して投資家に利益還元でき、自社商品のアピールができます。
では、株主優待の権利を獲得するうえで注目すべきこと・流れ・チェックポイントを見ていきましょう。
注目すべきことは?
- 企業によっては決算月が違うため、権利確定日(権利付き最終日)までに購入する必要がある。
- 良い株主優待を出す銘柄は、権利付き最終日が近づくにつれ優待目的の購入者が増え株価が上昇する傾向にある。
- 少なくとも購入する銘柄の決算月の2~3ヶ月前に準備をし、直前の購入を避けるのが賢い購入方法といえる。
- 保有株数により優待の内容が変わるケースがある。
銘柄選びのチェックポイント&ご参考優待銘柄
優待内容以前に好業績かつ配当があるかを確認しましょう。業績が悪化してしまい、優待以上に株価が下がり損失が出てしまっては本末転倒です。 購入する前に「業績」「配当の有無」を必ず確認しましょう。
最終利益が出ているかを見ましょう。見るべきポイントは「純利益」。優待銘柄を選ぶ際には、企業の決算情報を見なければいけません。赤字が出ている銘柄はいずれ優待停止になる可能性もあり得ます。 できれば3期前から純利益が増加傾向の会社がおすすめです。
※株主優待の内容は変更される場合がありますので、必ず当該企業のホームページ等をご確認ください。
株主優待を得るためのステップ
株主優待を得るためのステップをまとめてみました。
- 権利確定日を確認し、銘柄を選ぶ
- 購入する
- 優待を貰う
- 目標株価に到達したら、もしくは次の優待銘柄購入のため売却も視野に
詳しくみていきましょう。
STEP1 権利確定日を確認し、銘柄を選ぶ
先ずは銘柄選びです。優待には自社製品、金券や店舗サービス券など、企業によって色々な種類があります。SBI証券、楽天証券各社ホームページでは人気優待株や注目銘柄の紹介が月単位で更新されています。 企業名や優待内容で検索も出来るので、色々比較することも可能です。
STEP2 購入する
銘柄が決まったら購入します。権利確定日の3営業日前(土・日・祝日は含めない)までに購入が必要です。
STEP3 優待を貰う
決算月から1~2か月後に決算発表があり、その後の株主総会にて優待内容が本決定します。優待品は本決定後の発送になり、手元に届くのは権利確定日から3~4か月先になります。
STEP4 目標株価に到達したら、もしくは次の優待銘柄購入のため売却も視野に
購入した後もただ放置してしまうのはおすすめできません。仮に業績が下がってしまうと株価も下げてしまうため、別の優待銘柄に切替えるなど売却も検討すべきでしょう。
最後に
優待内容がどんなに魅力的であっても、優待品の良し悪しを最優先にして投資をすることは避けましょう。優待を目当てに割高な株価水準で買付けて、値下がりしてしまっては本末転倒です。株式投資の基本である投資先の成長性、収益性、安定性のチェックは必ず行いましょう。
優待はあくまでプラスα、それを念頭におき、お得な優待ライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。
※株式の取引にあたっては、所定の手数料がかかります。株式の取引は、株価の変動等により損失が生じるおそれがあります。詳しくは、当該商品等の金融商品取引法に係る表示又は契約締結前交付書面をご確認ください。
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