株の配当金で安定した収入を得るための運用のコツと注意点を解説

株の配当金で安定した収入を得るための運用のコツと注意点を解説

株式投資

株式の運用において、リスクを抑えながら安定した収入を得たいと考えている人に向いているのが、株の配当金を目的とした投資です。長期的な株の保有が前提となるため、株の値上がり益を狙った株式売買よりもリスクを抑えた投資ができます。

こちらの記事では、配当金を目的とした株式運用のコツと注意点を解説します。

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配当とは利益の一部を株主に還元する仕組み

配当とは利益の一部を株主に還元する仕組み

株の配当とは企業が得た利益の一部分を株主に還元する仕組みです。通常は現金で支払われ、配当金と呼ばれます。

株主が持っている株の数に応じて「一株あたりいくら」という金額を定めて計算するのが一般的です。

このように現金で支払う「現金配当」のほかに「株式配当」という分配方法もあります。新たに自社の株式を発行して株主への配当に当てるのです。

上場企業の8割が配当金を実施

2020年12月の時点で、上場企業約3,700社のうちの約3,000社が配当金を出しています。つまり上場企業の約8割が配当金を実施しているのです。

なお2021年6月15日の時点での東証1部における予想平均配当利回りは1.97%となっています。

この数字は銀行の普通預金の金利を大きく上回っています。配当金を目的とした投資は資産運用の有力な選択肢の一つと言っていいでしょう。

配当は年1回もしくは2回が大半

配当は企業の決算時に分配されるのが一般的です。日本の企業の多くは年に1回もしくは2回、配当を行っています。2回の配当がある場合は「中間配当」と呼ばれ、通常の配当のおおよそ半年後の支払いとなるのが通常のケースです。

「中間配当」の他に4半期配当を実施する企業もあります。特別な利益を上げた年や記念の年にイレギュラーで「特別配当」や「記念配当」を設定するケースもあります。

配当金の金額は企業の総合的な判断で決定

配当の金額の算出方法に明確な規定はありません。それぞれの企業が総合的に判断して独自に決定します。

しかし、利益がそのまま配当金に直結するとは限りません。企業の戦略上、事業拡大のために再投資するケースも考えられるからです。

ただし、配当金の金額が企業の業績を示す指標の一つの要素であるのは間違いありません。

定期的に安定した配当を分配する企業は投資家にとっても魅力的な投資対象です。

株式購入時に確認すべき配当の2つの指標

株式購入時に確認すべき配当の2つの指標

配当を目的として株式を購入する際に参考になるのは「配当利回り」と「配当性向」です。ともに数値化されているため、客観的な基準として利用できます。

配当利回りは株価に対する配当の割合を表しているため、他の銘柄と比較検討する場合の一つの基準となります。

配当性向は企業が利益のうちのどれくらいの割合を配当として株主に還元しているかがわかるので、企業の姿勢や方向性を判断する材料にもなるでしょう。

1.配当利回りは株価に対する利回りを表す指標

配当利回りとは、株価に対してどれくらいの配当をあげているのかという利回りを表す指標のことです。計算式は下記のように表されます。

配当利回り計算式

仮にA社の株価が2,000円であるとしましょう。配当が1株につき60円だった場合には、

配当利回り:60÷2000×100=3%

になります。

B社の株価が500円で配当が20円だった場合は、

配当利回り:20÷500×100=4%

1株あたりの配当金はA社が60円、B社が20円なのでA社が上回っています。

しかし、配当利回りはA社は3%、B社は4%なので、B社の株のほうが好条件の銘柄と言えるのです。

2.配当性向は利益に対する割合を表す指標

配当性向とは企業が利益に対して、どれくらいの配当を株主に分配したかの割合を示す指標のことです。計算式は下記のように表されます。

配当性向計算式

安定した成長を続けている企業の平均的な配当性向は20%~30%です。急成長中の企業では利益の多くを新たな設備投資に投入するケースも考えられ、配当性向は低くなる傾向があります。

企業が純利益を公開していない場合には配当性向を確認することはできません。

ただし、近年では配当性向を公開する企業も増えているため、わかる場合には株式購入の参考にするといいでしょう。

配当をもらえるタイミングと注意点

配当をもらえるタイミングと注意点

配当金を分配するタイミングは企業によって異なります。回数も年1回から2回、さらには4回など、さまざまなケースがあり、株式の購入時期によっては配当金がでない場合もあるので、注意が必要です。

また配当金を受け取るには「権利付最終日」に株式を所有している必要があります。ここでは配当金がもらえる時期と配当金を受け取るための注意点を解説していきます。

配当をもらえるタイミングは6~7月が多い

配当金が年1回分配される場合は、3月末の決算時期から2~3カ月後の受け取りとなるのが一般的です。おおよそ6月~7月頃を想定しておくといいでしょう。

なお決算から配当実施までの流れは下記のとおりです。

  • 企業の期末決算
  • 決算役員会で決議
  • 株主総会で決議
  • 配当実施

年2回の配当がある場合はさらにその半年後となるので、12月~1月頃になります。

権利付最終日までに購入することが必要

株の配当金を得るためには、権利確定日に株を所有していなければなりません。

そのためには、権利確定日の2営業日前の権利付最終日までに株を購入する必要があります。また権利付最終日の翌営業日を権利落ち日と呼びます。

権利付最終日までに購入することが必要

上の図は「権利確定」の流れをカレンダーで表したものです。31日火曜日を権利確定日とした場合、27日が権利付最終日、30日が権利落ち日となり、権利付最終日までに株を購入する必要があります。なお権利確定日は銘柄によって異なります。

配当の3つの受け取り方法について

配当の3つの受け取り方法について

株の配当の受け取り方には主に3つの方式が使われています。

  1. 株式数比例配分方式(NISA利用には必須)
  2. 登録配当金受領口座方式
  3. 配当金受領証方式

1は証券会社の口座、2は銀行口座に入金されるので、手軽さという点でもおすすめできます。3は郵便局の窓口に出向いての直接の受け取りとなり、本人確認も必要であるため、やや手間がかかります。

それぞれ詳しく解説しましょう。

1.株式数比例配分方式

配当金の受け取りで多くの人が活用している方式です。保有するすべての株の配当金を、それぞれ証券会社の口座で受け取ります。

同じ銘柄を2つ以上の証券会社で持っている場合は比率に応じてそれぞれの指定口座に入金されます。

「特定口座で源泉徴収あり」を選択すると、配当金の利益を株式の譲渡損失とで損益通算できるメリットもあります。

また、NISAでの配当金を受け取る場合には、株式数比例配分方式を選択しなければ配当金の非課税が適用されないため、注意が必要です。

2.登録配当金受領口座方式

複数の証券会社のサービスを利用している場合でも、すべての配当金を単一の口座で受け取り可能なのがこの方式です。

1つの届出で一括して配当金の振込先を指定できるので、銘柄ごとの申込みの手間が省けるメリットがあります。

ただし利用にあたっては本人名義の口座のみ登録可能、ゆうちょ銀行の登録は不可など、いくつかの制限があります。

3.配当金受領証方式

株式を扱っている金融機関から郵送される配当金領収証を郵便局に持参して直に受け取る方式です。配当金領収証の裏面には受領可能な取扱金融機関の名前が記載されています。本人確認の書類が必要になる場合もあるので、確認しましょう。

なお配当金手続きの受け付け期間は決まっているため、配当金領収証が送られてきたら、早めに対応する必要があります。

配当金目的の株銘柄購入の3つのポイント

配当金目的の株銘柄購入の3つのポイント

配当金を目的として株式を購入する場合に確認すべき主なポイントが3つあります。

  • 配当利回りと過去の配当状況
  • 当期純利益など業績
  • 購入するタイミング

配当利回りや配当性向などの客観的な数値の検討とともに、過去の配当状況、購入候補の企業の最近の業績、さらには購入時期など、多角的な視野での検討が求められるのです。ここでは上記の3つのポイントについてさらにくわしく解説します。

1.配当利回りと過去の配当状況を確認

配当を目的として株式を購入する際にまず参考にしたいのが配当利回りです。

2021年6月15日の時点での東証1部における予想平均配当利回りが1.97%なので、2%でほぼ平均値、3%以上ならば、高配当利回りと言えるでしょう。

ただし配当利回りの数値は株価に左右されるので、業績の変動が激しい企業では注意が必要です。近々の配当利回りだけでなく、過去の配当状況も確認することが求められます。

2.当期純利益など業績を確認

株式の銘柄を購入する場合には候補となっている企業の業績の確認も不可欠となります。証券会社サイトを始めとするネットの情報をチェックする方法もあるでしょう。

配当金が目的ということは長期的に株を保有することが前提となるので、株価の安定した銘柄を検討するというやり方もあります。現在の業績が好調であると同時に、将来的にも期待できる分野の企業の株の購入を検討するのがいいでしょう。

3.購入するタイミングを確認

長期的な保有を前提として株式を買う場合でも購入のタイミングを考慮する必要があります。

配当を目的とした株の場合は権利付最終日の直後に株価が下がる傾向があります。配当を受け取る権利を得た直後に売ることを考えている人は少なくないからです。

株価が下がると売手が減り、買手が増える可能性もあるため、実際の値動きを見定めて判断することが必要でしょう。

株の売買のタイミングについては以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

株の売り時とは?4つのタイミングや注意点、分析ツールを解説

配当金の税金で知っておくべき3つのこと

配当金の税金で知っておくべき3つのこと

通常、配当金には税金がかかります。しかし、確定申告するかしないかなど、申告の仕方によって税金の金額を少なくできる場合があります。ただし課税所得金額がいくらであるかによって、選択すべき方法が変わるので、丁寧に確認する必要があるのです。

ここでは正しく節税をするために、配当金の税金の仕組みと税金の申告方法について解説していきましょう。

1.配当は税率20.315%で課税

通常、上場株式からの配当金においては、所得税と住民税の源泉徴収が行われた後の金額が支払われることになっています。復興特別所得税を含んだ所得税の源泉徴収の税率は15.315%、住民税は5%です。つまり合計で20.315%、課税がされます。

受け取った時点ですでに税金分が引かれているので、確定申告をせずに納税を完結させることもできます。手続きは簡単ですが、確定申告することによって、税金の金額を減らせる場合があるので、確認する必要があるでしょう。

2.確定申告による配当控除の適用も選択肢に

確定申告の仕方には総合課税と申告分離課税という2つの方法があり、納税者が任意で選択できます。所得税と住民税とで異なった課税方法の選択も可能です。申告の仕方によって税率が変化するので注意しなければなりません。

総合課税を選んで確定申告すると、配当控除の適用を受けることができます。ただし、総合課税は累進税率なので、所得が多くなると税率も高くなり、所得金額によっては税金の額が増えるケースもあるため確認作業が必要です。

3.NISA口座なら非課税

NISA口座を活用することによって、配当で得た利益が非課税となることがあります。NISAとは金融商品への投資に適用される税制優遇制度です。なお、NISA制度は2024年1月より新しい制度がスタートします。詳しい内容は以下の記事をご確認ください。

新NISA制度とは?変更点やメリット・デメリットを解説

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株で損失が出たら確定申告をすべき?損益通算・損失繰越について解説

株で損失が出た場合、確定申告で損益通算や損失繰越をすることで、税額を低く抑えられます。しかし、人によっては税控除の適用から外れたり、保険料が増えたりして家計負担が増す可能性もあるため注意が必要です。この記事では株で損失が出た年に確定申告をすべき理由や注意点を解説します。投資信託相談プラザ -近鉄あべのハルカス店株で損失が出た場合、確定申告をすると節税になることがあるため、確定申告をしたほうが良いでしょう。そもそも、株取引をして利益を得ると、口座の種類や利益額などによっては確定申告が必要ですが、逆に損失が出た場合は確定申告の義務は生じません。しかし、法律上の義務の有無にかかわらず、損失が出た場合でも確定申告をした方が得になるケースがあります。確定申告をして利益と損失を相殺できれば、利益額から損失額を引いた後の金額を基準に所得税を計算できます。所得税率を掛ける金額が損失額の分だけ減り、節税になる点がメリットです。逆に確定申告をせず損益通算や損失繰越の規定を適用しないと、税額を計算する際、他の口座で生じた損失や前年以前に生じた損失が考慮されません。利益額から損失額を引いた額ではなく、利益額に税率を掛けて税額を計算することになり、税負担が増えてしまいます。株取引をすると一体どのような税金がかかるのか、損失が出たときに確定申告をすると節税になるのはなぜなのか、株取引と確定申告の関係を正しく理解するようにしましょう。確定申告の要・不要は、取引実績がプラスのときは口座の種類や利益額などで決まり、マイナスのときは本人が損失と利益を相殺したいかどうかで決まります。確定申告とは所得税の税額を計算して国に申告する手続きで、年間の所得が一定額を超えるなど法律で定められた一定の要件に該当すると、次の年に確定申告が必要です。たとえば会社員や公務員であれば、株で20万円を超える所得を得ると確定申告をしなければいけません。証券会社で開設できる口座の中には「特定口座」(源泉徴収あり・なし)のほかに「一般口座」と「NISA口座」があります。特定口座(源泉徴収あり)で株の売買をしている場合、確定申告は不要です。また、株取引で損失が出たケースでは、他の口座で生じた利益や翌年以降に出た利益と相殺して税負担を抑えたい場合、確定申告をしなければいけません。特定口座(源泉徴収あり)で取引していても、利益が出た場合の納税手続きのように証券会社が代わりにしてくれるわけではなく、取引者本人による確定申告が必要になります。株取引で生じた利益にかかる税金は、譲渡益にかかる税金と配当金にかかる税金の2つです。一般的に、売却益はキャピタルゲイン、配当金はインカムゲインと呼ばれる利益です。売却益と配当金にはいずれも所得税と住民税がかかり、税法上の区分では売却益は譲渡所得に、配当金は配当所得に該当します。株を売却して利益を得ると、譲渡益に対して所得税15%・住民税5%の税率で課税されます。2037年までは復興特別所得税0.315%もかかるため、所得税・復興特別所得税・住民税の合計税率は20.315%です。ただし、税率を掛け合わせる譲渡所得の金額は、譲渡価額から取得費や委託手数料などの必要経費を引いた額であるため、必要経費の計上の仕方によっては税額の計算結果が変わる場合があります。なお、所得税の計算における譲渡所得には総合課税の譲渡所得と分離課税の譲渡所得がありますが、株で得た譲渡益は分離課税の譲渡所得です。仮に総合課税の対象となる資産の譲渡で損失が出た場合でも、株で出た譲渡益と相殺して課税金額を減らすことはできません。株の譲渡益の額に税率をかけて税額を計算します。株を保有して配当金を受け取った場合も、株の譲渡益の場合と同じ税率で所得税と住民税がかかります。配当金の課税方法は申告分離課税と総合課税のいずれかを選択します。申告分離課税を選択したときの税率は所得税・復興特別所得税・住民税あわせて20.315%です。総合課税の場合は、他の所得区分の所得と合計して所得税が計算され、課税所得金額の大きさに応じて税率が変わる累進税率が適用されます。株で損失が出た年は、損益通算をすれば節税になる場合があり、損失繰越をすれば翌年以降に税負担を軽減できる場合があるため、確定申告をしたほうがいいでしょう。確定申告をして損益通算や損失繰越の規定を適用すると、損失と利益を相殺した後の金額に税率をかけることになります。損失額の分だけ税率を乗じる課税金額を減らせるのです。損益通算とは文字通り損失と利益を通算することで、損失が出た取引と利益が出た取引の金額を合計し、税負担を軽減することができます。損益通算を行えば、利益額から損失額を引いた後の額に課税されます。たとえばA証券で特定口座(源泉徴収あり)を開設し、ある取引で+5万円の利益、別の取引で▲3万円の損失を出した場合、A証券が源泉徴収を行う中で損益通算が行われて差額の2万円に課税されます。そのため本人による確定申告は不要です。上記のケースの場合は、自分で確定申告をしないと損益通算ができません。たとえばA証券とB証券で特定口座(源泉徴収あり)を開設し、取引実績がA証券で+5万円、B証券で▲3万円の場合、A証券では利益額5万円を基準に税金が源泉徴収されます。2つの証券会社の間で顧客の取引実績情報を共有して、利益と損失を相殺して差額2万円にかかる税金だけを源泉徴収してくれるわけではありません。損益通算を行って正しい税額にするためには確定申告が必要です。源泉徴収の時点では実質的に多く税金が引かれているため、確定申告をすれば払い過ぎた税金の還付(払戻し)を受けられます。損益通算をしても損失額が残る場合は翌年以降最大3年間繰り越せます。翌年以降の3年間で利益が出た年があれば、繰り越した過去の損失とその年の利益を相殺できる仕組みです。具体的なケースをみてみましょう。まず年間の取引実績としては合計▲4万円であり本来税金はかかりません。しかしA証券では6万円を基準に税金が源泉徴収されるため、確定申告をして損益通算を行い税金の払戻しを受けます。さらに▲4万円分の損失を翌年以降に繰り越すと、仮に翌年5万円の利益が出た場合は繰り越し済の損失と相殺できて差額の1万円にのみ税金がかかり、5万円を基準に源泉徴収がされても確定申告をすれば還付金を受け取れる流れです。損失を繰り越すには確定申告が必要です。また、繰り越す年だけでなく、その後も継続して確定申告をしなければいけません。翌年以降3年間で利益が出るかどうかは損失が出た時点ではわかりませんが、翌年以降に利益が出た場合に税負担を軽減できるよう、確定申告をして損失を繰り越しておくほうが良いでしょう。損益通算や損失繰越によって株にかかる税金を低く抑えられる場合でも、確定申告をすると家計全体ではむしろ負担が増えてしまうケースもあるため注意が必要です。配偶者控除や扶養控除の対象から外れて家族が払う所得税や住民税が増えたり、本人にかかる国民健康保険料・介護保険料・後期高齢者医療保険料が高くなったりするケースがあります。確定申告をすると、配偶者控除や扶養控除の適用可否の判定に株の利益が含まれてしまい、家族が配偶者控除や扶養控除を適用できなくなって税負担が増える可能性があるため注意が必要です。所得税を計算する際、配偶者控除や扶養控除を適用できると所得額から所定の控除額を引いた上で税率をかけられるため、税負担を低く抑えられます。控除を適用するための要件にはいくつかあり、配偶者や扶養家族の所得額が一定額以下であることが要件のひとつです。たとえば配偶者控除であれば、年間の合計所得金額が48万円以下の配偶者がいる人が対象で、1年間に配偶者が得た所得を合計して48万円を超えるかで適用の可否が決まります。ここでポイントになるのが配偶者が株取引で得た利益です。配偶者が確定申告をしていると株で出た利益が48万円の判定に含まれますが、確定申告をしていないと含まれません。扶養控除についても考え方は同じです。本人が確定申告をすると株の利益が控除の適用可否の判定に含まれた結果、家族が配偶者控除や扶養控除を適用できなくなり、税負担が増えてしまいます。たとえば特定口座(源泉徴収あり)で株取引をして利益が出た場合、前年から繰り越している損失と相殺するには確定申告が必要です。確定申告をすれば当年の利益と前年の損失を相殺できて節税になりますが、配偶者控除や扶養控除の対象外になり家族の所得税が増える場合は、世帯としての税負担が増えるという結果になります。確定申告をすると、国民健康保険料・介護保険料・後期高齢者医療保険料の保険料計算に株の利益が含まれてしまい、保険料が上がる可能性があります。国民健康保険料・介護保険料・後期高齢者医療保険料は本人の所得額などをもとに計算します。本人が確定申告をしていると株で出た利益は保険料計算に含まれますが、確定申告をしていない場合は計算には含まれません。そのため、たとえば特定口座(源泉徴収あり)で取引を行い、利益が出て繰り越し済の過去の損失と相殺するため確定申告を行う場合は、国民健康保険料などが上がる可能性がある点に注意しなければなりません。なお住民税に関しては、申告不要制度を使えば株で出た利益が保険料算定基礎に含まれずに済み、保険料の上昇を回避できます。申告不要制度を使うには自治体に申告書を提出する必要があるため、申告書の用紙の入手方法などはお住まいの自治体に確認してください。株式投資で損失が出た場合、確定申告は義務ではありませんが、できたはずの節税をせず得られたはずの節税効果を逃せば、実質的にさらに損をすることになりかねません。お金を増やすという株式投資の目的に照らし合わせれば、確定申告によって税金の払戻しを受けて資金を増やすことも、株式投資をする上では大事な手続きのひとつといえます。利益が出た年だけでなく、損失が出た年も忘れずに確定申告を行うようにしてください。

株で損失が出たら確定申告をすべき?損益通算・損失繰越について解説

配当金を目的とした株式投資を検討しよう

配当金を目的とした株式投資を検討しよう

株式投資で利益を得る方法は株の売却益だけではありません。

配当金を目的とした株式投資によって長期的に安定して利益を得ることが期待できます。低金利時代が続いており、配当金の利回りは普通預金の金利を大きく上回っています。

配当金を目的とした株式投資は資産運用の有力な選択肢と言えるでしょう。ただし銘柄の選択は慎重にすべきです。

配当利回りや企業の現状と将来性を踏まえ、多角的かつ長期的な視野に立った株式の運用を行っていきましょう。

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500万円を運用するおすすめの方法は?投資の種類や注意点を解説

500万円を元手として資産運用・投資をする場合、投資信託や株式投資などのいくつかの手法が検討できます。おすすめの運用方法やポートフォリオ例を紹介するので、ぜひ参考にしてください。また、年収500万円から資産1億円を目指す運用のポイントも解説します。500万円の資産があるとき、そのまま銀行口座に預けておくのはもったいないかもしれません。日本では超低金利時代が続き、普通預金の金利は年0.001%、定期預金でも年0.002%程度しかありません。500万円全額を預けても、1年で得られる利息はわずか50円程度、定期預金でもわずか100円です。実際には源泉徴収されてから口座に入金されるため、受け取れる金額はさらに減ってしまいます。大切な資産を有効活用するためにも、500万円を元手として投資を始めることを検討してみましょう。一般的な方法としては、次のものが挙げられます。各投資の特徴やメリット、注意したいポイントについて見ていきましょう。投資信託とは、複数の株式などを組み合わせた金融商品です。それぞれの商品は運用方針に基づいて専門家が運用するため、投資家は購入数量と売買のタイミングのみ決定すればOKです。ただし、投資信託には利回りの高いものもありますが、元本が保証されていないため、損をする可能性もある点に注意しましょう。また、売買時の手数料以外にも信託報酬(運用手数料に相当)が毎日発生するので、運用期間が長引くと手数料が増える点にも注意が必要です。投資信託では、売却したときに生じる「譲渡益」と商品自体の収益の一部として還元される「分配金」の2つの利益が得られる可能性があります。これらの利益は課税対象で、20.315%の税率が適用されます。例えば、利益が100万円であれば、実際に受け取れる金額は80万円以下です。投資信託による利益を最大化するためにも、NISAなどの非課税制度を利用しましょう。非課税制度とは、その名の通り、利益に対して課税されない制度です。NISAの枠内で運用している資金に関しては利益が非課税となるため、全額、例えば100万円であれば100万円を受け取れます。2023年12月までの旧NISA制度は2024年1月にリニューアルされ、2024年1月から新NISA制度がスタートしました。新NISA制度では、非課税で保有できる期間が恒久化されるので、長期的に資産を預けておく口座としても活用できます。旧NISA制度の「つみたてNISA」は「つみたて投資枠」へ、「一般NISA」は「成長投資枠」へその機能が引き継がれ、「ジュニアNISA」は2023年12月で廃止されました。(※)それぞれの制度の主な特徴については、以下の表をご確認ください。※旧NISA制度のジュニアNISAでは、お子様が18歳になるまで引き出し制限が設けられていますが、2024年以降は年齢に関わらずいつでも払い出しが可能になります。現在ジュニアNISAで保有している商品の非課税期間(5年)終了後には、商品が自動的に継続管理勘定へ移管され、お子様が18歳になるまで非課税で保有し続けることができます。参考:金融庁「NISAとは?」つみたて投資枠では、金融庁が指定した長期の積立・分散投資に適する一定の投資信託を購入することができます。年間投資枠は120万円、非課税保有限度額は最大1800万円まで利用可能です。成長投資枠では、上場株式・ETF・投資信託を購入することができます。年間投資枠は240万円、非課税保有限度額は1200万円まで利用可能です。(※)※非課税保有限度額はつみたて投資枠と合わせて1800万円までであり、そのうち成長投資枠は内数で1200万円まで利用可能。新NISA制度とは?メリット・デメリットや変更点を解説iDeCoは20歳以上の方が利用できる非課税制度で、定期預金や積立投信などを運用し、原則として60歳以降に受け取ります。NISAのようにいつでも運用商品を売却して現金の払い戻しを受けられないので、老後資金を貯める方法の1つとして利用しましょう。iDeCoでの運用額(拠出限度額)は、加入している社会保険や企業年金などによって異なります。以下をご覧ください。※企業型DCとは、企業型確定拠出年金のことをいう。※DBとは、確定給付企業年金(DB)、厚生年金基金、石炭鉱業年金基金、私立学校教職員共済をいう。※企業型確定拠出年金(企業型DC)のみに加入する場合 月額5.5万円-各月の企業型DCの事業主掛金額(ただし、月額2万円を上限)※企業型DCとDB等の他制度に加入する場合 月額2.75万円-各月の企業型DCの事業主掛金額(ただし、月額1.2万円を上限)iDeCoはNISAとの併用が可能です。iDeCoは毎月の掛金が全額税額控除となるだけでなく、運用益が全額税額控除となります。また、年金として受け取るときは「公的年金等控除」、一時金として受け取るときは「退職所得控除」の対象となるため、拠出時・運用時・受取時の3回、節税に活かせます。参考:iDeCo公式サイト「iDeCoの仕組み」500万円の運用方法として、株式投資も検討できます。ハイリスクといわれることがありますが、配当金を得ることで長期的な利益を生み出すことも期待できます。株式は投資信託と同様、NISAで運用できます。(なお、上場株式の購入は成長投資枠のみ可能です。)年間投資可能額の範囲で運用しているなら、どんなに多額の利益が生じても全額非課税となるため、効率性の高い運用を実現できます。価格変動が激しい銘柄を運用するときは、ぜひNISAを利用しましょう。相対的にリスクが低く、安定した運用を検討している方は、国債や社債などの債券への投資という方法があります。債券は固定金利の場合、購入の際にあらかじめ支払われる利子が決められているため、償還日まで運用した場合の収益額が明確で、計画的に運用することが可能です。ただし、債券の発行体が破たんしたときは、購入時に提示された利回り通りの利益が得られるとは限りません。また、外国債券を運用するときは、為替レートによっては受取額が減る可能性があります。収益物件を所有し、家賃収入を得る方法も検討できます。空室になりにくい好条件の物件であれば、安定した家賃収入が得られる可能性が高まるでしょう。なお、500万円の元手では、購入できる物件は限られます。運用したい物件が500万円を超えるときは、金融機関から融資を受けることも考えてみましょう。ローン返済中は実質利回りが下がりますが、完済後は効率良く収益を上げやすくなり、なおかつ確実に物件が自分の財産となります。資産運用において大切なことの1つに、資産を分散することが挙げられます。どんなに高収益を見込める投資対象があっても、確実に収益が見込めるわけではありません。資産をいくつかの投資対象に分散し、万が一のときにリスクを軽減できるようにしておきましょう。500万円で投資を始めるときにおすすめのポートフォリオとしては、次の3つが挙げられます。それぞれのポートフォリオについて具体的に見ていきましょう。投資信託は高い利回りを期待できる金融商品ですが、値下がりリスクもあり、慎重な投資が求められます。非課税制度を活用して利益が課税されないようにしておくことで、効率性の高い運用を実現しましょう。NISAやiDeCoは、いずれも年間に運用できる金額は決まっていますが、利益全額を非課税にできる制度です。どちらも投資信託に対応しているので、投資信託中心型のポートフォリオにも組み込めます。投資信託を中心に運用する場合は、次のようなポートフォリオが組み立てられます。この際、つみたて投資枠や成長投資枠で購入する銘柄に、外国株式や外国債券が投資対象のものを選ぶことで、投資する通貨や対象の分散を図ることができるでしょう。債券を中心としてポートフォリオを組み立てると、リスクの軽減に繋がります。発行体が破たんしにくく、なおかつ国内のものを選べば、さらにリスクを抑えた運用が可能です。債券を運用するときは、償還日に注意しましょう。償還日までに売却すると額面額よりも低い価格がつくこともあります。毎月一定金額の収入を得られるようにしたい場合、不動産投資がおすすめです。また、物件が古くなり家賃収入が得られなくなったときでも、資産が残るというメリットがあります。現在の資産が500万円に満たない場合でも、年収が500万円あれば、時間をかけて投資に取り組むことで、資産1億円を達成することは夢のような話ではありません。1億円を目指すためのポイントを紹介します。それぞれのポイントについて見ていきましょう。年収500万円で1億円の資産を形成するためには、投資に回す金額も相応に高くなります。「余裕のある月だけ投資額を増やしたい」「NISAとiDeCoをしているから安心」といった考え方では、1億円を実現するのは難しいでしょう。まずは毎月の手取り額から支出を差し引き、運用額を決めます。ただし、急な支出に備えるためにも、手取り額から支出を差し引いた全額を投資資金にするのではなく、一部は預金のようにすぐに引き出せる状態にしておきましょう。ボーナスは全額資産運用に回す程度でないと、1億円を貯めるのは難しいと考えられます。少ない運用額で1億円を目指すと、ハイリスクな投資方法を選択しなくてはいけなくなり、損失が生じる可能性も増えるのでおすすめできません。なお、ボーナスが少ない、あるいは基本的に支給されない企業に勤務している場合は、毎月の手取りから投資資金を全額捻出することになります。家計簿をつけて収入と支出を正確に把握し、無駄のない家計を構築しましょう。現在の年収が500万円でも、この先ずっと変わらないわけではありません。通常は勤続年数が増え、職位が上がると、年収も相応に増えるはずです。ただし、「年収が増えたら家計に余裕ができる」といった考え方では、1億円の資産を形成するのは困難です。年収が増えたら運用額も増やし、目標に向かって家計を引き締めていきましょう。投資信託相談プラザ -近鉄あべのハルカス店投資によって資産運用を始めるときは、次の3つのポイントを理解しておくことが必要です。それぞれのポイントについて見ていきましょう。投資資金が多すぎるときは、損失額も多大になる可能性があります。また、手元資金が少なくなるため、マイホーム計画や子どもの進学などにも影響が及び、ライフプランにも支障が生じるかもしれません。反対に投資資金が少なすぎるときは、資産を増やすことは困難です。例えば、iDeCoは加入している社会保険などによって毎月の拠出限度額が決まっているため、思うような金額を運用できない可能性があります。他の投資方法も併用し、運用額を増やしましょう。適正な投資資金を決めるためにも、運用を始める前に実現可能な目標額を定めることが必要です。家計を把握して毎月の運用額を割り出し、無理のない範囲で資産運用を進めるようにしましょう。実際のところ、100%元本保証されている投資方法というものは存在しません。例えば、預金は元本保証とされていますが、金融機関が破たんするリスクがあります。金融機関が破たんすると、1,000万円を超える金額を預けていた場合は、一部が預金保険制度の対象とならず返還されない可能性があります。1,000万円を超える資産を預金として預ける場合は、2箇所以上の金融機関に分けるなどの対策を取っておくことが必要です。また、債券も同様です。ローリスクといわれることがありますが、発行体が破たんすると、額面通りの金額で償還できないことや利子がつかない可能性があります。複数の発行体に分けて債券を保有するなど、リスクを低減するための対策が不可欠です。複数の運用方法を利用することでも、投資のリスクを軽減できます。例えば、「株式に500万円全額を投入する」「不動産投資以外の投資は実施しない」などの偏った運用方法では、その投資方法が自分に合わないときに大きなリスクを抱えることになってしまいます。まずは複数の運用方法を併用し、リスク分散をすることが必要です。経験を積み重ね、自分に合う方法が見つかったときは、1つの運用方法に絞るのもよいでしょう。ただし、運用方法を絞るときでも投資対象は複数に分け、リスク分散を図ることが大切です。資産運用とは?初心者にもわかりやすく種類や注意点を解説500万円で投資を始めるときは、非課税制度を上手に組み入れ、効率性の高い運用を目指すことがポイントとなります。投資手法やポートフォリオなどのお悩みは、投資のプロに相談してみてはいかがでしょうか。※NISAのご注意事項・配当金等は口座開設をした金融機関等経由で交付されないものは非課税となりません。NISA口座で国内上場株式等の配当金を非課税で受け取るためには、配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」に事前にご登録いただく必要があります。・同一年において1人1口座(1金融機関)しか開設できません。・NISAで購入できる商品は金融商品取引業者が指定する商品に限られます。・年間投資枠と非課税保有限度額が設定されます。・損失は税務上ないものとされます。・出国により非居住者に該当する場合、NISA口座で上場株式等の管理を行うことはできません。・つみたて投資枠では積立による定期・継続的な買付しかできません。・その他、NISAに関するご注意事項、並びに2023年までの一般NISA 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500万円を運用するおすすめの方法は?投資の種類や注意点を解説

【初心者向け】1000万円の資産運用|失敗を防ぐための始め方

退職金や相続、長年の貯蓄によって「1000万円」というまとまったお金を手にしたとき、多くの方が「このままで良いのだろうか?」という漠然とした不安を抱えます。「銀行に預けておくだけでは、物価上昇に負けてしまうのでは?」「かといって、投資はリスクが怖いし、何から始めればいいかわからない」もしあなたがこのように感じているなら、そのように感じる方はたくさんいらっしゃいます。1000万円という大切な資産を前に、慎重になるのは当然のことです。この記事では、資産運用の初心者の方が1000万円を運用する際に知っておくべき基本的な考え方から、具体的な運用方法、そして失敗を防ぐための注意点までを分かりやすく解説します。この記事を読み終える頃には、あなたに合った資産運用の第一歩を踏み出すための知識と自信が身についているはずです。「大切な1000万円、リスクを取るより安全な預金の方が良いのでは?」と考える方もいらっしゃるでしょう。しかし、現代において「預金だけ」という選択肢は、必ずしも安全とは言い切れない状況にあります。インフレ(インフレーション)とは、モノやサービスの値段(物価)が上がり、相対的にお金の価値が下がることです。例えば、昨今のニュースで様々な商品の値上げが報じられていますが、これはまさにインフレが進行している証拠です。総務省統計局の発表によると、日本の消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)は、近年上昇傾向にあります。仮に、物価が年2%上昇し、銀行の普通預金金利が年0.2%だとします。(※出典 円預金金利|三菱UFJ銀行(2025年8月29日時点))この場合、1000万円を1年間預けても利息はわずか2万円(税引前)ですが、世の中のモノの値段は20万円分も上がります。つまり、額面上の金額は変わらなくても、そのお金で買えるモノの量が減り、実質的な資産価値は目減りしてしまうのです。1000万円というまとまった資産をインフレから守り、その価値を維持・向上させるために、資産運用という考え方が重要になります。出典:総務省統計局「消費者物価指数」資産運用と聞くと、専門家がパソコンの画面を睨みながら短期的な売買を繰り返すイメージがあるかもしれません。しかし、金融庁が個人の資産形成のために説明しているのは、全く異なるアプローチです。それは「長期・積立・分散」という3つの原則です。出典:金融庁「NISA特設ウェブサイト」この3つの原則は、投資の専門家でなくても、リスクを抑えながら着実に資産を育てるための普遍的な考え方として、世界中の投資家に実践されています。では、実際に1000万円を運用すると、将来どのくらいに増える可能性があるのでしょうか。ここでは、1000万円を元本に、想定利回り(年率)別に5年後、10年後、20年後の資産額がどう変化するかをシミュレーションしてみましょう。▼ 1000万円 運用シミュレーション※上記の表はシミュレーションの結果を記載したものであり、将来の運用成果を保証するものではありません。※税金および手数料等の諸費用は考慮しておりません。※月複利で元利合計金額を算出しております。※計算結果に関しては金融機関によって異なる場合があります。この表から分かるように、利回りが数パーセント違うだけで、長期的に見ると資産額に大きな差が生まれます。これが、利子が利子を生む「複利の効果」です。もちろん、投資にはリスクが伴いますが、時間を味方につけることで、これだけの資産の成長が期待できるのです。シミュレーションで具体的なイメージが湧いたところで、実際に運用を始める前の準備に入りましょう。いきなり金融商品を選ぶのではなく、以下の3つのステップでご自身の考えを整理することが、失敗を防ぐための鍵となります。あなたが1000万円を運用する目的は何でしょうか?目的によって、目標とすべきリターンや許容できるリスクの大きさが変わってきます。また、「いつまでに」という期間を設定することで、より具体的な運用計画を立てることができます。リスク許容度とは、資産運用において、どの程度の価格の変動(下落の可能性)を受け入れられるかという度合いのことです。これは、年齢、収入、資産状況、投資経験、性格などによって人それぞれ異なります。例えば、「元本が1円でも減るのは絶対に避けたい」という方もいれば、「一時的に20%程度下落しても、長期的に回復すれば問題ない」と考える方もいるでしょう。ご自身のリスク許容度を知ることが大切です。初心者の方におすすめしたい考え方が「コア・サテライト戦略」です。これは、資産全体を「守りながら着実に増やすコア(中核)部分」と、「積極的にリターンを狙うサテライト(衛星)部分」に分けて運用する手法です。この戦略を用いることで、資産全体の安定性を保ちつつ、一部で成長を狙うというバランスの取れた運用が可能になります。ここでは、先ほどのステップを踏まえ、具体的なポートフォリオ(金融商品の組み合わせ)の例を3つのタイプに分けてご紹介します。あくまで一例として、ご自身の考えをまとめる参考にしてください。ご自身のペースに合わせて、無理のない範囲で計画的に資産形成を進めましょう。目的:インフレに負けない程度の利回りを確保しつつ、元本割れのリスクは極力避けたい。ポートフォリオ例もしくは安全性の高い個人向け国債を土台にしつつ、より高い利回りが期待できる外国債券や、NISA口座を活用して成長が狙える株式を組み合わせます。外国債券は、個別債券とファンドのどちらを選ぶかでリスク・リターンが変わります。NISA対象商品である外国債券ファンドを選べば、非課税メリットを享受できるうえ、分散投資効果も期待できます。大きな価格変動を抑えながら安定的な運用を目指すポートフォリオです。目的:インフレに負けない程度の利回りを確保しつつ、元本割れのリスクは極力避けたい。ポートフォリオ例世界経済の成長の恩恵を受けられる株式を中心に据えつつ、値動きの異なる外国債券を組み合わせることで資産全体のリスクを安定させます。安定性と収益性のバランスが取れたモデルです。目的:運用期間が長く取れるため、積極的にリスクを取り、資産の大きな成長を期待したい。ポートフォリオ例(以下全てNISA活用)資産の大部分を株式に投資し、高いリターンを狙います。特に成長が期待される米国ハイテク株や新興国にも資金を配分しますが、その分、価格の変動幅は大きくなる点に注意が必要です。なお、ファンドによっては「成長投資枠」のみの取り扱いとなる場合があります。 年間投資枠(成長投資枠:240万円)や非課税保有限度額(合計1,800万円、うち成長投資枠は1,200万円)を意識しながら、計画的に投資を行うことが重要です。投資信託相談プラザ -近鉄あべのハルカス店ポートフォリオを構成する、代表的な金融商品を簡単にご紹介します。投資家から集めた資金を、運用のプロが国内外の株式や債券などに分散投資する商品です。株式会社が発行する株式を売買し、値上がり益や配当金を狙います。国や企業がお金を借りるために発行する有価証券です。米国債のように個別債券に直接投資する方法と、債券が組み入れられたファンドに投資する方法があります。多くの投資家から集めた資金で不動産を購入し、その賃貸収入や売買益を投資家に分配する商品です。大切な資産を守るために、初心者が陥りがちな失敗と、その対策を知っておきましょう。「この株は絶対に上がる」といった話に乗り、全資産を一つの商品に投じてしまうのは非常に危険です。どんなに有望に見えても、予期せぬ出来事で価値が暴落する可能性は常にあります。必ず複数の資産に「分散投資」することを徹底してください。運用を始めると、日々の価格変動が気になってしまうものです。しかし、価格が下がったからといって慌てて売却(狼狽売り)してしまうと、その後の回復局面を逃し、損失を確定させてしまいます。「長期的な視点」を持ち、どっしりと構えることが重要です。資産運用には、購入時手数料や信託報酬といったコストがかかります。特に、長期で運用する場合、このコストの差が最終的なリターンに大きく影響します。例えば、信託報酬が年率1%違うだけで、数十年後には数百万円の差になることもあります。商品を選ぶ際は、必ず「コスト」を確認する習慣をつけましょう。ここまで様々な情報をお伝えしてきましたが、「自分一人で判断するのはやはり不安だ」と感じる方も少なくないでしょう。そんな時は、IFA(独立系ファイナンシャル・アドバイザー)に相談することも有効な選択肢です。私たち「投資信託相談プラザ」は、特定の金融機関に属さない「IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)」として、お客様一人ひとりに寄り添ったコンサルティングを提供しています。1000万円という大切な資産の運用について、少しでも不安や疑問があれば、ぜひ一度「投資信託相談プラザ」の無料相談をご活用ください。今回は、1000万円の資産運用について、基本的な考え方から具体的なポートフォリオ例、注意点までを解説しました。重要なポイントをもう一度振り返ります。1000万円という資産は、あなたの未来の可能性を大きく広げてくれる大切なパートナーです。この記事が、あなたがそのパートナーと共に、より豊かな人生を歩むための一助となれば幸いです。

【初心者向け】1000万円の資産運用|失敗を防ぐための始め方

【株初心者向け】株式投資の始め方や勉強しておきたい3つのことなどを解説

株の初心者は株式投資を始める前に、利益が出る仕組みやリスク、基本用語などを押さえておく必要があります。株の初心者が知っておくべきことや勉強したいこと、具体的な始め方、リスクを抑えて投資するためのコツを解説するので、ぜひ参考にしてください。株式投資は、以下の手順で始めます。最初に証券会社で口座を開設する必要があります。証券会社は数多くありますが、取引手数料やサイトの見やすさ、使い勝手に注目して選ぶといいでしょう。一般的に、店舗を持たないネット証券は取引手数料が安価な傾向にあります。証券口座はいくつでも開設できるので、気になる証券会社が複数あるときは、口座も複数開設してみましょう。口座を開設する証券会社を選んだら、次の手順で口座開設をしましょう。証券会社によっては、アプリなどを使って簡単に本人確認書類を提出することが可能です。口座開設が完了すると、メールや郵便でログインに必要なIDとパスワードを受け取れます。証券口座を開設できたら、資金を入金します。インターネットバンキングを使って証券口座に入金する場合は、銀行などでインターネットバンキングに登録しておく必要があります。また、銀行口座から証券会社が指定する口座に振り込むことも可能です。いずれもネット証券では入金手数料は無料のことが多いですが、有料のケースもあるので事前に確認しておきましょう。購入したい銘柄を選び、数量を指定して購入手続きを行います。株価を指定したい場合は「指値」、その場で取引を確定したい場合は「成行」で注文しましょう。証券会社では、さまざまな情報が公開されています。取引数が多い人気の銘柄や初心者に人気の銘柄、株主優待が充実している銘柄などの情報も公開しているので、参考にしてもいいでしょう。株式投資は定期預金のように元本が保証されていないため、場合によっては損失が生じることがあります。なるべく損失を避け、できるだけ利益を得るためにも、ある程度勉強してから投資を行うことが重要です。株の初心者に勉強してほしいことは以下の3つです。すでに株式投資を始めている方も、継続して勉強することをおすすめします。更なる利益を得るためにも、しっかり押さえておきましょう。「株価チャート」とは、特定の期間内の株価の動きを示した図です。証券会社では、株式の各銘柄のページに株価チャートを表示しています。株価チャートの見方を覚えると、株価の動きを予想しやすくなるでしょう。株価チャートは「ローソク足」と呼ばれる図から成り立っています。ローソク足はその名の通りローソク状の絵です。白で記載されているものは「陽線」(赤やオレンジなどの暖色系のこともある)、黒で記載されているものは「陰線」(青やグリーンなどの寒色系のこともある)と呼び分けます。陽線においては、ローソクの本体の上線が「終値」、下線が「始値」、本体の上のヒゲの先端が「高値」、本体の下のヒゲの先端が「安値」です。陰線では高値と安値は同じですが、ローソクの本体の上線が始値、下線が終値になります。陽線が株価チャートに並んでいるときは株価が上昇傾向にあること、反対に陰線が並んでいるときは下落傾向にあることが読み取れます。気になる株式や保有株式のチャートはこまめにチェックして、株価の動向をつかんでください。株価や企業が公表しているデータから分析する方法を覚えると、投資の目安を理解しやすくなります。例えば割安な株式を購入すれば、株価が上がり、キャピタルゲインを得られる可能性が高いです。割安かどうかは、PER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)を計算して判断してみましょう。それぞれの数値が類似企業の数値よりも低いときは、割安と考えることができます。 長期的に投資をする場合は、配当利回りが高いかどうかもチェックしてみましょう。配当利回りが高ければ、長期的に保有してインカムゲインを期待できます。株式投資は、これからの株価の動きを予想して利益を得る投資方法です。将来の株価を予想して株式を購入するため確実に利益を得られるとは限りませんが、正しい情報をこまめに入手することで、利益を得られる確率を高めることはできます。例えば以下の情報は、正しい情報として活用することができるでしょう。「〇〇社の株価が上がるらしい」といったような噂話に左右されるのではなく、新聞や証券会社が提供する根拠のある情報を基に銘柄を選んでいきましょう。投資信託相談プラザ -近鉄あべのハルカス店株式投資は将来の株価を予想して購入するため、必ずしも利益を得られるとは限らず、どんなに経験を積んでいる投資家でも損失を出してしまう可能性があります。投資におけるリスクを少しでも軽減するために、次の3つの方法を実践していきましょう。株の初心者は、余剰資金かつ少額投資で株式投資を行うようにしましょう。余剰資金かつ少額であれば万が一損失を出したとしても、生活に大きな影響は与えません。また、値下がりが予想されるときに活用できる信用取引ですが、現物取引とは異なり金利や貸株料などが発生するため、利益を出しづらくなることがあります。初心者はまずは現物取引から始め、信用取引は慣れてきてから挑戦することを考えましょう。特定の銘柄に全資産を投入すると、株価が下落したときに損失が大きくなってしまいます。投資を行うときは必ず複数の銘柄に資金を分散させ、リスクも分散させることが大切です。なお、分散投資を行うときは、株価の動きにおいて類似性の少ない銘柄を選ぶことをおすすめします。似たような動きをする銘柄を購入すると、株価が下がると他の株価も下がることが多く、損失が増えてしまう可能性があるためです。「〇円以下になったらA社の株式を購入する」「〇円以下に下がったときはB社の株式を手放す」というように、購入・売却のルールを最初に決めておきましょう。ルールを決めておかないと、保有する株式の価格が下がってもなかなか手放すことができず、損失が拡大してしまうことも少なくありません。なお、利益が出ていない状態で株式を売却することを「損切り(そんぎり)」といいます。損切りのマイルールを決めておくことで、損失を少なく抑えることができるでしょう。株式投資とは、株式を利用して利益を得ることです。株式を売買することでも利益を得られますが、保有することでも利益を得られます。株式とは、株式会社が資金を調達するために用いる手段、あるいは出資者に渡す投資の証明書のことです。例えば投資家が100万円を株式会社に出資すると、代わりに100万円分の株式を受け取ります。株式投資のメリットは、利益を得られることです。上手に株式を活用すれば、年数%の利回りで利益を得ることもできるでしょう。利益を得る仕組みは主に2つ。1つはキャピタルゲインと呼ばれるもので、株式を売買することで利益を得られます。購入した株式の株価が上昇したときに売却すれば、手数料と税金を除いて、その差を利益として得ることができます。もう1つはインカムゲインと呼ばれるものです。株式によって年にいくらかの配当金が出るため、保有株数に応じた配当金を受け取ることができます。長期間保有するならば、ある程度安定した利益が期待できるでしょう。この2つ以外で利益を得られる仕組みとしては、株主優待も挙げられます。株主優待はすべての株式において設定されているわけではありませんが、年に1~2回程度、自社商品が自宅に送られてきたり、自社サービスを利用できるクーポンを受け取れたりします。また、自社商品以外にも利用できる金券として受け取れるものもあります。株式投資を始めるにあたり、初心者が肝に銘じておかなくてはいけないこととして、投資のリスクはすべて自己責任であるということが挙げられます。そのため、損失が発生しても企業側が補填することはありません。例えば、売却したときの株価が購入したときより下がっているときは、損失が発生しますが、企業が損失分を保証してくれることはありません。キャピタルゲインはマイナスになることもあるのです。インカムゲインや株主優待も、企業の業績によってはなくなることがあるので注意しましょう。株式は、基本的には100株単位で購入します。といっても高額な資金が必要なわけではありません。上場株式の約4割が1株1,000円以下のため、10万円以内で購入することができます。(※2018年11月現在/SMBC日興証券調べ)また、証券会社によっては1株単位や金額で株式を購入することも可能です。100円~株式投資が可能な証券会社もあり、資金が少なくても始められます。現物取引とは現金で株式を購入する取引方法ですが、信用取引とは担保を証券会社に預け、株式などを借りて取引する方法です。現物取引では保有していない株式は売却できませんが、信用取引では株式を借りることで、保有していない株式も売却できます。つまり、信用取引を利用すれば、高く売った後に安く買い戻すことで、値下がりしそうな株式でも利益を得ることができるのです。しかし、予想が外れた場合は借りた以上の支払を求められることもあるため、信用取引のリスクは十分に理解しておかなくてはなりません。株式の保有期間によって投資スタイルを「短期投資」と「長期投資」に分けることができます。短期投資は短期間で売買を繰り返して利益を得るスタイルで、デイトレードなどが短期投資に当たります。値動きが激しい株式であれば短期間で利益を得ることも可能です。投資資金を有効活用するためにも、短期投資では自分が決めたルールに従って機械的に売買を繰り返します。ルールを作るためにも、様々なチャート分析を知っておく必要があるでしょう。長期投資は長期間保有することで利益を得る投資スタイルで、目先の株価の動きに左右されるのではなく、企業の将来性や成長を期待して投資をします。含み損が出ても長期保有し続けることで、資産を増やせる可能性があります。企業によっては株価が2~3倍になるケースもあるでしょう。また、長期投資はインカムゲインも得られる点もメリットです。株の初心者には、時間をかけて売り時・買い時を見極める長期投資が向いているでしょう。株の売り時とは?4つのタイミングや注意点、分析ツールを解説株式投資自体は、専門用語や関連用語を知らなくても行えます。しかし、株式投資の勉強をしていくためには、投資関係の記事やレポートなども読む必要があるため、ある程度の用語は知っているほうがよいでしょう。株式投資を行う上で知っておきたい基本用語を8つ紹介します。ぜひ覚えて、株式投資についての勉強も始めていきましょう。株式や投資信託、債券などの有価証券を呼び分ける名称のことを「銘柄」といいます。例えば株式会社Aの株式であれば、「A社株」が銘柄です。なお、株式の銘柄はシンプルに「社名+株」で表現できますが、社債などの債券については注意が必要です。一般的には、発行回数や債券の種類によって「社名+第〇回+社債の種類名」などのように表現します。取引が成立することを「約定(やくじょう)」といいます。市場が開いているときは常に株価は変動しているため、成行(なりゆき、価格を指定しないで注文すること)で取引をする場合は注文が確定するまで約定価格は分かりません。なお、予め価格を指定した指値取引(さしねとりひき)では、約定価格と注文価格は同一です。特定の株価で取引したい場合は、指値注文を選びましょう。株価が下がり、これ以上は下がらないと思われる価格のことを「底値」や「底」といいます。底値を見分けることができれば、そのタイミングで購入することで利益を得やすくなるでしょう。しかし、底だと思っていてもさらに値下がりすることもあるので注意が必要です。反対に「天井」とは株価がこれ以上は上がらないと思われる価格のことを指します。天井になった時点で売却すれば、利益を最大限にできるでしょう。しかし、底と同様、予想に反して天井よりも値上がりすることもあります。外貨に対して日本円が強くなることを「円高」、反対に日本円が弱くなることを「円安」といいます。例えば1米ドル=100円から90円に動いたときは円高、100円から110円になったときは円安です。国内株式を売買する際には円高・円安を特に気にする必要はありませんが、外国との貿易で利益を得ている企業は為替の動きが株価に反映されることもあります。例えば自動車産業や電機工業は円高のときに株価が下落する傾向にあり、主に輸入に頼る電力やガス、化学工業などは円安時に株価下落が見られることも少なくありません。「株式市場(かぶしきしじょう)」や「証券取引所」とは、株式を取引する場所のことです。日本には東京証券取引所以外にも福岡や名古屋などにも証券取引所があり、それぞれ取引する株式が異なります。また、東京証券取引所の中にも「プライム市場」、「スタンダード市場」、「グロース市場」と3つの市場があり、市場ごとに企業の規模や上場基準も変わります。市場が開いた時点での株価を「始値(はじめね)」といい、市場が終わる時点での株価を「終値(おわりね)」といいます。一方、当日内のもっとも高い株価は「高値(たかね)」、もっとも低い株価は「安値(やすね)」です。株価が下落の一途をたどっているときは終値と安値が同一になり、反対に上昇の一途をたどっているときには終値と高値が同一になることもあります。日本の株式市場では株価の暴落や高騰を避けるために値動きに制限が設けられているため、一定の金額まで値上がりすると「ストップ高(すとっぷだか)」になり、それ以上の株価での取引は行われません。反対に一定の金額まで値下がりしたときには「ストップ安(すとっぷやす)」となり、それ以下での価格での取引ができない仕組みです。なお、ストップ高やストップ安で取引が停まったときは、取引量の多い金融機関から優先的に、約定が決まります。「日経平均株価」とは、東京証券取引所一部で取引されている株式の中から選ばれた225銘柄の株価を平均し、調整して算出した数字のことです。各業種を代表する企業の株式が選ばれているため、日経平均株価を見ることで、日本全体の景気動向や経済成長率を把握することができます。なお、日経平均株価以外の景気動向を知る株式指数として「東証株価指数(TOPIX)」が挙げられるでしょう。東証株価指数は日経平均株価とは異なり、株価に発行済み株式数をかけた時価総額から算出しています。株式投資の初心者が知っておくべき基本を紹介しました。自分の資産を自分で構築するためにも、ぜひ株式投資にも注目してみましょう。老後や日常生活にゆとりを生むためにも、株式投資で資産を増やせるように早めに始めることをおすすめします。株式投資について学び、手数料が低い証券会社で口座を開設し、余剰資金を使って少額投資から始めてみましょう。投資信託相談プラザ -近鉄あべのハルカス店

【株初心者向け】株式投資の始め方や勉強しておきたい3つのことなどを解説

株主優待のおすすめを目的別に紹介!銘柄選びのポイントも解説

株主優待とは自社株を購入した株主に対して、企業が自社商品や自社サービス、金券、優待券などの優待品を贈る制度のことです。売却益を目的とした株式投資とは違い、長期的な運用が基本となるため、堅実な投資方法のひとつとして株主優待の充実した株を選ぶことがおすすめです。こちらの記事では、株主優待を目的とした株の選び方とおすすめの銘柄を紹介します。投資信託相談プラザ -近鉄あべのハルカス店株主優待とは自社株を購入した株主に自社商品や優待券、金券、カタログギフト、企業独自のサービスなどの優待品を贈る制度のことです。株券の投資においては売却益や配当金を目的としたものの他に、この株主優待に注目した運用方法があるのです。暮らしに役立つさまざまな優待を受けながら、安定した株の運用が行えるため、堅実な投資を行いたいという層から注目されています。上場企業のうち何割が実施し、年に何回贈っているのか、株主優待の種類について説明しましょう。株主優待はすべての企業が行っているわけではありません。2021年5月の時点で上場企業約3,700社のうち、約1,500社が株主優待を実施しています。つまり、全体の約4割の企業で株主優待を実施しているのです。株主優待は実施する企業にとっても、自社商品や自社サービスを使ってもらうことで宣伝につながるというメリットがあります。さらに株主優待を目的とした株主は、一般的に長期保有する傾向があるため、企業側は株価の安定という効果も期待できます。株主優待は年に1~2回、提供されるのが一般的です。2020年10月から12月にかけて行われた野村インベスター・リレーションズ株式会社の調査によると、株式優待のもっとも多い送付月は6月、次いで12月となっています。また実施回数は年1回が全体の38.8%、年2回の実施が18.3%、年3回の実施は1.1%です。株主優待の回数に関しては企業の業績によって変化する点には注意しましょう。参考HP 野村インベスター・リレーションズ株式会社「株主優待実施企業 実態調査」株主優待の種類は実にバラエティに富んでいます。自社商品や自社サービスは提供している企業の数だけ種類があるので、日々の生活でお得感を感じられるものから、旅行やレジャーなど家族で楽しめるもの、趣味や美容・健康で活用できるものまで、多彩です。自社商品以外でも優待券や金券、食事券、宿泊券、さらにはカタログギフトなど、企業側も工夫を凝らして魅力的な優待品を提供しています。株主優待の内容によって銘柄を選ぶ際には多角的に検討することをおすすめします。まず株主優待を受けるための条件を満たしていなければなりません。さらに優待利回り、企業の経営状況なども確認すべきでしょう。長期保有が前提であってもリスクがまったくないわけではありません。ここでは後悔しないための銘柄購入のポイントを解説していきます。株主優待を受けるためには、条件として設定されている数以上の株式を持っている必要があります。最低投資金額は購入時点の株価×最低保有枚数です。例えば100株以上という条件があって株価が1,500円の場合、最低投資金額は15万円です。最低投資金額を決めて銘柄を選ぶ方法もあります。ただし株価は日々変動しているので、購入するタイミングでの株価を確認しなければなりません。仮に株主優待が豪華なものであっても、ライフスタイルに合わないと使う機会がないまま無駄になるという状況も考えられます。特に金券や優待券、サービスの優待割引には利用期限が設けられているのが一般的なため、よく確認しましょう。優待品が送られてきても、使わなければ無駄になるだけです。優待品や優待サービスが普段の行動範囲の中で利用できるものであるのかどうかを確認して、日常的に使いやすい優待品から銘柄を選ぶといいでしょう。優待の内容を判断する材料として、優待利回りがあります。買った株の金額に対して、優待の価値がどれくらいあるのかの比率を表した数値です。この数値が高いほど、お得な優待と言えるのです。計算式は以下の通りです。例えばA社の株主優待が5,000円の商品券であるとします。100株保有が優待を受ける条件で、1株あたりの株価は1,000円です。数式は5,000÷(1,000×100)となり、利回りは0.05、つまり5%です。優待利回り10%を超える高利回りの銘柄もありますが、一般的には3.5%以上であれば、かなりの高水準でしょう。株主優待を目的とした投資であっても、株価収益率や配当などを含めて総合的に判断し、銘柄を購入することが求められます。優待品目当てで入手した株式の株価が大幅に下落してしまった場合には、売却時に大きな損失となる可能性があるからです。銘柄を購入する際には優待内容や条件以外にも企業の収益性や安定性、成長性などの確認を必ずするようにしましょう。優待品でも特にうれしいのは日々の暮らしの中で利用できるものです。生活圏内でのショッピングに利用できるキャッシュバック特典のついたオーナーカード、グループ内で使用できる電子マネー、宿泊クーポン、交通費割引券などの「使える」ラインナップが揃っています。ここでは日々の暮らしを彩る3銘柄の株主優待を紹介しましょう。100株以上の保有という条件での優待です。イオングループでショッピングをした場合に3%のキャッシュバックがある、オーナーズカードが配布されます。キャッシュバックの割合は保有する株数によって変化します。イオングループは全国的に広く展開しているため、日常的に使いやすくお得感のある株主優待です。楽天グループの株主優待はオンライン上の電子マネーの楽天キャッシュです。100株以上、5年未満の保有であれば500円の楽天キャッシュが付与され、株数や保有期間が増えると、金額も増えます。また、15,000円以上の国内旅行で利用できる楽天トラベルの宿泊クーポンもあり、旅行に行く機会が多い人にはうれしい優待内容です。楽天キャッシュおよびクーポンは楽天株主優待専用サイトでの申込み後にウェブ上で楽天IDに後日付与されます。JR東日本の株主優待割引券は路線内の運賃や特急券、指定席代を4割引する優待なので、使い方によってはかなり大きなメリットが期待できます。また100株ごとに1枚発行されるため、保有している株数が多いと、大きな恩恵を受けられるでしょう。株主優待を目的としての株式投資を手軽に楽しみたい場合には10万円以下で株主優待を受けられる銘柄も検討してみましょう。10万円以下でもラインナップは充実しています。日々の暮らしでうれしいお米券、さまざまな店舗で利用できるQUOカード、利用価値の高い商品券など、ここでは10万円以下の投資で楽しめるおすすめの銘柄を紹介します。早稲田アカデミーの株主優待は6月発送のQUOカードと11月下旬発送の株主優待券、年2回あります。また3年以上の保有で優待内容が金額で2倍相当に増えるので、長期保有がおすすめです。ヤマダホールディングスの株主優待は年に2回、お買物優待券を発送しています。株式の保有数に応じて、送付されるお買物優待券の枚数も増えます。ヤマダ電機は全国展開しているため、生活圏内で利用しやすい優待です。株主優待品には趣味で使えるもの、美容や健康で活用できるものが数多くあります。普段から利用している商品やサービスを提供している企業の人気商品からセレクトされた優待品ならば、スムーズに利用することができるでしょう。趣味・美容・健康関連の優待品は日々の暮らしをさらに豊かなものにしてくれることを期待できます。美容サロン用ヘア化粧品を扱っているミルボンの優待品は自社の人気商品です。保有する株数に応じてポイントが決まり、それぞれのポイントごとのセットから商品を選びます。ヘアケアを考えている方におすすめです。優待ポイントに応じて、ポーラの自社商品の優待カタログから商品を選ぶ仕組みになっています。ポーラ、オルビス、ジュリーク、THREE、ディセンシアなどの幅広い商品の他に、ポイント数によってはポーラ美術館の入場チケットも選択できます。丸善CHIホールディングスの優待券は丸善やジュンク堂などの書店で使える商品券です。保有する株数に応じて、商品券の金額も上がります。全国に約90店舗あり、読書が趣味という方にとってはうれしい優待でしょう。子育て世代におすすめしたい株式優待も数多くあります。子ども用品は子どもの成長に合わせて買い換えていくため、必要な商品が次から次と出てくるので、優待品や優待券はありがたい存在となるでしょう。商品の割引カードや割引券の他に、一般では販売されていない貴重な特別企画セットが配布されることもあるので、情報をしっかりチェックすることをおすすめします。ベビー・子どもの生活用品を中心に販売している西松屋の株式優待は店舗で使用できるお買い物カードです。西松屋は全国で1,009店舗(2021年2月現在)展開しているため、生活圏で使用しやすい優待のひとつでしょう。タカラトミーの株式優待は公式通販サイト「タカラトミーモール」での優待割引です。保有年数に応じて、割引率が変わります。この他に例年、一般販売されていない特別企画セットが配布されています。2020年には50周年記念「トミカ」やトミカ50周年デザインのレーシングスーツを着用した「リカちゃん」がラインナップされました。飲食店や居酒屋を幅広く展開しているトリドールの株主優待は割引券です。保有株数に応じて、100円優待券が30枚から最大150枚まで配布されます。カフェやうどんから、ラーメン、とんかつ、焼きそば、カレーなど、バラエティに富んだ飲食チェーン店で使用できるので、使い勝手のいい優待です。株式優待は企業が株主に対して優待品を贈る制度です。優待品の内容も自社商品や自社サービスから、金券、割引券、食事券まで、幅広い優待があります。ライフスタイルに合った優待を見つけて、その内容によって銘柄を検討するといいでしょう。ただし最低投資額の確認は必須となります。また、企業の業績もしっかり確かめることが必要です。投資信託相談プラザ -近鉄あべのハルカス店

株主優待のおすすめを目的別に紹介!銘柄選びのポイントも解説

株の勉強は初心者ほど重要!身につけるべきことや方法、注意点を解説

株式投資の勉強方法には、本やブログ、勉強会、アプリを活用するなど、様々な方法があります。株式投資に限った話ではありませんが、資産運用では多くのことを学ぶ必要があり、自分にあった勉強で効率的に知識を身に付けることが大切です。こちらの記事では、これから株式投資を始める方のため以下の3点を中心に紹介していきます。株式投資では勉強すべきことが多く、初心者はそもそも何から勉強して良いのか迷うことが少なくありません。闇雲に勉強すると的を射ない勉強の仕方になり、いつまで経っても成長できないため、正しい勉強方法を身に付けることが株式投資では大切です。例えば何を勉強すべきなのか確認せずに学習を始めると、本やサイトに書かれていることを見ても、本当に必要なことは何か、重要なポイントは何かを判別できないため、不要なことまで勉強して時間を無駄にする可能性があります。また本やブログ、勉強会、アプリなど、株式投資の勉強方法にはそれぞれ特徴があり、各勉強法にはメリットだけでなくデメリットもあるため注意が必要です。自分が選んだ勉強方法の特徴を理解していないと、学習効率が落ちるだけでなく、必要な知識が身に付かないという事態に陥りかねません。少しでも早く安定して利益を出せるようになるためにも、株式投資の勉強は自分に合った方法で行って、効率良く知識を身に付けるようにしましょう。投資信託相談プラザ -近鉄あべのハルカス店株式投資の初心者が最初に勉強すべきことは次の8つです。投資初心者の中には、目先の利益に意識がいって株価チャートの見方や銘柄の選び方だけを勉強する人がいますが、株式投資では8つすべての知識が必要です。漏れなく勉強するようにしましょう。株式投資をするときには、そもそも株式とはどのようなもので、購入するにはどうすれば良いのか、株価はどのように決まるのか、株式投資の基本的な仕組みを理解しておく必要があります。逆に株式投資の世界の全体像や仕組みを理解できていないと、どのような要因が株価に影響し得るのか全体のイメージが掴めないため、要因の分析や株価が上がりそうな銘柄の選定を的確に行えません。株式とは企業が事業資金の確保を目的に発行するものです。企業が株式市場に上場するとその企業の株式を誰でも自由に取引できるようになります。個人投資家が株式を売買するためには証券会社に口座を作り、証券会社を通じて売買注文を出して売り買いします。企業業績や配当金の増額・減額、景気の変動など、様々な要因によって株価が変動するため、これらの要因を分析して値上がりしそうな銘柄を事前に予想できるかどうかが、株式投資で利益を出せるかどうかのポイントだと言えるでしょう。株式投資のメリットは、資産を増やせる可能性があることです。逆にデメリットは資産が減る可能性があることでしょう。資産を増やす方法にはどのような方法があるのかや、損失を被るとどれだけ資産が減るリスクがあるのか、株式投資の特徴を勉強して理解しておく必要があります。株式投資のメリットとして挙げられるのが、売却益・配当金・株主優待の3つを得られることです。購入した株式の株価が上がった後に売却すれば売却益が生じ、有配当株や株主優待がある企業の株式を保有すれば、配当金や企業製品・優待券などの株主優待をもらえます。一方で株式投資のデメリットは、保有している株式の株価が下がると損失が出て資産が減ってしまうことです。株式投資は元本保証がある銀行預金のように、当初の資産額が保証されるわけではありません。値上がりを予想して購入した銘柄の株価が下がれば損失を被りますし、配当金目的で株式を買った場合でも、株価が下がって配当金額以上の損失が生じることがあります。また、自己資金以上の資金で取引をする信用取引の場合は、大きな利益を出せる可能性がある反面、逆に損失額が一気に膨らむ可能性がある点に注意が必要です。株価の急落に巻き込まれると、自己資金額以上の損失を被って借金を抱えることがあります。前述の通り、個人投資家が株式を購入する場合、証券会社を通して購入します。株式投資を始める前に、株式を購入するまでに行う手続きの流れを理解しておきましょう。まず証券会社に口座がないと株式を購入できないため、最初に口座を開設する証券会社を決めて口座開設手続きを行います。口座開設はネットで手続きできる証券会社が多く、手続きの流れや必要書類は、公式HPに掲載されていることが多いので確認してみましょう。ネット経由で手続きする場合、証券会社によっては最短即日で口座を開設でき、長くても数営業日から1週間程度で手続きが完了するのが一般的です。口座を開設できたら資金を入金して、購入する銘柄を選んで買い注文を出して購入します。日本国内だけでも多くの証券会社があり、口座開設する証券会社を決める際に迷うことが少なくありません。そのため証券会社を比較するときに何を基準に比べるのが良いのか、証券会社の選び方も株初心者が理解しておくべきポイントのひとつです。証券会社ごとに特徴が異なるため、自分に合った証券会社を選ぶようにしましょう。株式を売買するときには手数料がかかり、1回あたりの手数料額は証券会社によって数百円程度から数千円程度まで幅があります。取引回数が多く何度も取引する場合、手数料が高い証券会社を使うと手数料がかさんで利益が残らなくなることがあるため注意が必要です。取引ツールが使いやすいかどうかも株式投資では重要です。自分が操作しやすいと感じるツールを使うと、株取引がしやすくなります。提供されているツールは証券会社ごとに異なるため、口座開設が無料の証券会社で口座を作り、いくつかのツールを実際に使ってみて比較すると良いでしょう。また商品の種類や投資情報の豊富さを比較して証券会社を選ぶ方法もあります。日本株だけでなく外国株の取引ができる証券会社や、配信される投資関連ニュースの量が多い証券会社など、商品の種類や投資情報が充実している証券会社を選んでも良いでしょう。株価を確認して売り時を判断する際や、過去の値動きを分析して購入銘柄を選ぶ際には、株価チャートの見方を理解しておかなければいけません。株価チャートとは一定期間の株価をグラフ化したもので、今後株価が上下どちらに動く可能性が高いのか予想する際に使います。逆に株価チャートの見方が分かっていないと、株価が上がる可能性が高いのか下がる可能性が高いのか予想できず、保有銘柄の売り時を判断できません。また、株価が上がる確率が高い銘柄を探して購入銘柄を決めるときにも、株価チャートに関する知識が必要です。株価チャートに表示できる情報には様々なものがあり、例えばローソク足が陽線であれば株価が上がったことが、陰線であれば下がったことが分かり、移動平均線が右肩上がりであれば上昇トレンド、右肩下がりであれば下降トレンドと判断できます。一目均衡表やボリンジャーバンド、MACDなど、株価チャート上に表示できる情報や指標には様々な種類があるので、まずは気になる指標をいくつか選んで勉強して実際に使ってみましょう。また、株の売り時を決める際に参考にするべき指標についてはこちらの記事にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。株式投資には様々な投資スタイルがあり、自分が一体どのスタイルで投資をするのか最初に決める必要があります。その人の性格などによって向いている投資法は変わるため、投資法ごとの特徴や違いを理解して自分に合った方法を選ぶことが大切です。例えば投資期間によって投資法を分類すると、短期投資と長期投資の2種類の投資法があります。短期間で利益を狙いたい人に向いているのが短期投資、じっくりと時間をかけて資産を増やしたい人に向いているのが長期投資です。短期投資では短期間に株価がよく動く銘柄を投資対象にするため、株価の激しい値動きを見ると慌ててしまい冷静に取引できない人には適していません。株価をこまめにチェックする必要があるため、投資にある程度の時間を割ける人に向いています。一方で長期投資の場合は、株価の短期的な値動きに一喜一憂せずに済む点がメリットですが、じっくりと待てない人には向いていないかもしれません。投資スタイルごとの特徴を理解せずに、自分に向いていない投資法を選んでしまうと、株取引をする中でやりにくさを感じて利益を出せる可能性が下がり、また株式投資を途中でやめてしまう可能性も高くなります。株式投資をするときには投資法ごとの特徴や違いを勉強して自分にあった方法を選ぶことも大切だと言えるでしょう。日本の株式市場で取引できる銘柄数は3700社以上と非常に多く、その中から自分が投資する銘柄を探して決めなければいけません。そのため投資する銘柄をどのような基準で探すのか、選び方の基準を自分なりに決めておくことが必要です。例えば値上がり益を狙って投資する場合は、自分が知っている身近な企業の中から探す方法や、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析で使う特定の指標をもとに銘柄を探す方法があります。また投資資金が限られている場合には、株価が安くて少額から投資できる銘柄に絞って投資銘柄を探しても良いでしょう。逆に何の基準も設けずに漠然と銘柄選びを始めると、銘柄数が多いだけに時間がかかり選定作業が非効率になりかねません。時間を無駄にしないためにも、銘柄の選び方について勉強してから実際の銘柄選びを始めることが大切です。証券会社の中には、特定の条件に該当する銘柄を抽出できるスクリーニング機能を提供している場合があるので、スクリーニング機能を使って投資候補を絞ることもできます。株式投資では税金も勉強すべき事項のひとつです。株式投資で利益を得ると一体どれだけの税金がかかるのかや、確定申告を自分でしなければいけないのかなど、税金に関する知識も株式投資では欠かせません。まず株式投資で売却益を得ると、所得税15%・住民税5%の税率で税金がかかり、復興特別所得税0.315%も含めた合計20.315%の税金が課されます。一般口座・特定口座(源泉徴収なし・源泉徴収あり)の3種類の口座のうち、特定口座(源泉徴収あり)で取引している場合は投資家本人による確定申告は不要です。利益が出た場合でも税金が天引きされて証券会社が代わりに納税等を行います。また損失が出た年には確定申告の義務は生じませんが、損失の繰り越しを申告しておくと将来的に税負担を軽減できる場合があります。確定申告をして損失を繰り越しておけば、翌年以降に利益が出た場合に繰越済みの損失と相殺できるのです。投資を成功させるためにも、税や確定申告について勉強しましょう。株式投資の勉強の仕方には様々な方法があります。主な方法として、次の6つが挙げられるでしょう。6つの勉強方法にはいずれもメリットとデメリットがあります。それぞれの特徴を理解した上で、自分が勉強しやすいと感じる方法で知識を身に付けるようにしましょう。株式投資の勉強方法の1つ目は本や雑誌を使う方法です。メリットは様々な書籍が発売されていて選択肢が豊富なこと、通勤・通学など隙間時間で学習できることでしょう。図表を使って楽しみながら読めるものから理論的に解説している専門的なものまであり、自分の知識レベルや好みに合わせて選べます。複数の書籍や雑誌を購入しても数千円程度で収まることが多く、費用はそれほどかかりません。デメリットはある程度の投資知識を身に付けるには少なくとも複数の本を読む必要があり、手間がかかることです。また、発売されている書籍や雑誌の数は非常に多く、購入した書籍を読んでみたら内容があまり良くなかったというケースも起こり得ます。本や雑誌を使う勉強方法は、読む時間をじっくり取れる人には向いていますが、勉強時間をあまり確保できない人には向いていません。株式投資の勉強方法の2つ目は新聞や四季報を使う方法です。株価に影響する可能性がある経済ニュースや個別銘柄の情報をまとめて確認できます。特にファンダメンタルズ分析を行って株式投資をする人は、経済新聞や四季報を確認して経済ニュースや企業業績、景気の動向などをチェックしたほうが良いでしょう。経済新聞を読めば世の中の流れを掴むことができ、現在注目されている事柄が何なのか分かります。新聞で日々各紙面の内容をチェックするのは、手間をかけるのが面倒な人にはあまり向きません。しかし、電子版の新聞であれば隙間時間にスマホなどで気軽に確認できるため、それほど手間はかからないでしょう。また口座を開設すると無料で四季報の内容が見られる証券会社もあります。証券会社が提供しているサービスを確認してみましょう。株式投資の勉強方法の3つ目はセミナーや勉強会に参加する方法です。メリットとしては書籍などと違って人の意見を直に聞けて参考にできる点が挙げられます。しかし様々なセミナーや勉強会があるため、自分に合ったものを探すのに手間がかかる点がデメリットです。企業が開催するものもあれば個人投資家が主催するものもあり、内容も様々なので自分の知識レベルや投資目的にあわせて選べます。実際に株取引で利益を出している人が講師を務めるセミナーに参加すれば、投資経験者の生の声を聞けて参考にできるでしょう。しかしセミナーや勉強会の種類が非常に多いだけに、参加してみてから「思っていたのとは違った……」となることも少なくありません。セミナーの内容を事前に判断するのは難しく、自分の目的に合わないセミナーや勉強会に参加してしまうことがあります。この場合には時間も費用もかけたのに得るものがなく終わるため、デメリットと言えるかもしれません。株式投資の勉強方法の4つ目はネット上の記事や個人ブログを参考にする方法です。メリットとしては、ネットを使うと情報収集がしやすく勉強を継続しやすい点が挙げられます。しかし、ネット記事の中には誤った情報を掲載しているケースもあるため注意が必要です。まず、ネット上の記事や個人ブログの中には、内容面で量も質も充実しているものがあり、実際に利益を出している人の意見を参考にすれば自分が株取引をする際に活かせます。しかしネット上に掲載されている内容の中には、真偽不明のものや単なる個人的意見に過ぎず、参考にすべきではない内容も少なくありません。正しくない情報を信じると逆に株式投資の取引実績が悪くなる可能性もあります。そのため、ネット上の記事や個人ブログを使って株式投資の勉強をする方法は、情報を適切に取捨選択できる人には向いていますが、よく考えずに何でも信じてしまう人には向かない方法です。株式投資の勉強方法の5つ目は証券会社のサイトを使う方法です。証券会社のホームページでは株初心者向けの学習用ページやコンテンツが提供されていることがあり、株式投資の仕組みや投資用語の意味などを勉強できます。学習できる内容は基礎的なものが多く、ある程度の投資知識がある人にとってメリットはそれほどありませんが、投資知識がなくイチから勉強する場合は、証券会社のサイトを活用して勉強しても良いでしょう。サイトを開けば学習できるため手軽で継続しやすく、書籍を購入する場合やセミナーへ参加する場合と違って費用はかかりません。株式投資の勉強方法の6つ目は投資用アプリを使う方法で、デモトレードを使えば仮想の世界の中で株取引を経験できます。実際のお金は使わないためノーリスクで投資経験を積める点がメリットで、実際に自分の資金を使わないため緊張感に欠ける点がデメリットです。とはいえ、そもそも投資初心者がいきなり株取引を行うと、大きな損失を出すことが少なくありません。そのため株初心者の場合は最初に投資用アプリを使い、デモトレードで株取引を経験して必要な知識や感覚を身に付けてから実際の株取引に移っても良いでしょう。ただし、先ほど述べたように、仮想空間の中で模擬的にトレードをするだけであり、実際に自分のお金を使うわけではありません。緊張感に欠けて真剣に取り組めないと、学習意欲が薄れてしまい投資に関する知識があまり身に付かない場合があることには注意して利用しましょう。株式投資の勉強をする際には特に次の2点に注意する必要があります。何も考えずにただ闇雲に勉強すると、間違った情報まで信じてしまう可能性があるため注意しましょう。また株式投資では知識をインプットするだけでなく、実践してみてその知識が正しいかどうかを確認することが重要になります。サイトや個人ブログに掲載されている内容やセミナーなどで聞いた内容は、すべてを鵜呑みにするのではなく信じすぎないようにしましょう。間違った情報がネット上で公開されていることがあり、またブログの内容などは単に個人的意見にすぎない場合があるからです。またどのような投資法が向いているかは人によって異なるため、仮に投資経験が豊かで実際に利益を出している人の投資法を真似ても利益が出るとは限りません。ある人にとっては利益が出て正しい投資法であっても、性格などの違いから別の人にはその投資法が向いていない場合があります。参考にした資料はあくまで参考に留め、自分で判断する力を身につけることが大切です。勉強して必要な知識を身に付けたつもりでも、本当に利益を出せるのかどうかは実践してみなければ分かりません。株初心者が取引すると最初のうちは損失が出る可能性が高いため、まずは少額から取引を開始しましょう。勉強して身に付けた知識が正しいのかを実際に株取引をする中で確認し、うまくいかない場合には検討や修正をして再度実践することで、投資スキルが向上します。投資信託相談プラザ -近鉄あべのハルカス店資格の中には株式投資で必要な知識を身に付けるのに役立つものがあります。代表的な資格はの3つです。証券アナリストは難易度が高く難しい資格なので、株初心者が資格取得を目指す場合は、まずは証券外務員や簿記2級にチャレンジすると良いでしょう。そして、ステップアップする形で証券アナリストの資格取得に挑戦すれば、投資に関する深い知識が身に付きます。証券外務員とは主に証券会社の職員を対象とした資格です。証券市場の基礎知識や経済・金融・財政に関する知識、金融商品の取引に関連する法律などが試験では問われます。債券や投資信託なども試験範囲に含まれるため、株式投資に関係のない分野も勉強しなければいけませんが、金融に関する幅広い知識が身に付き、金融リテラシーが上がる点がメリットといえるでしょう。証券アナリストは証券や財務諸表の分析方法、経済学や会計学に関する知識が身に付く資格ですが、難易度が高く合格するのが難しい資格でもあります。合格するためにはかなりの勉強時間を確保して臨む必要がありますが、もし、資格を取得できれば株式投資のプロであることの証明になるでしょう。証券会社に勤めている人でも取得が難しい資格ではあるものの、株式投資に関する専門的な理論を勉強できるというメリットがあります。簿記2級は損益計算書・貸借対照表の見方や仕訳に関する知識が身に付く資格です。経理業務に携わる人が取得することが多い資格ですが、財務諸表の見方などを勉強できる点で株式投資でも役立つ資格といえます。簿記2級の資格を取得して企業の財務諸表を分析できるようになれば、ファンダメンタルズ分析に基づいた銘柄選びの助けになるでしょう。株式投資の勉強法には様々な方法があり、どの方法が向いているのかは人によって異なります。株式投資の仕組みやチャートの見方、銘柄の選び方、税金など、株式投資で学ぶべきことは多いので、自分にあった勉強法を見つけて効率良く知識を身に付けましょう。株式投資で安定して利益を出せるようになるまでには、時間がどうしてもかかるため継続が大切です。自分にあった勉強の仕方が見つかれば勉強を継続しやすくなるので、今回紹介した勉強方法の中から自分に向いていそうな方法がないか、ぜひ確認してみてください。

株の勉強は初心者ほど重要!身につけるべきことや方法、注意点を解説

このコラムの執筆者

マネハブ編集部

株式会社Fan

未来につながる投資情報メディア「Money Hub Plus(マネハブ)」の編集部です。
みなさまの資産形成に役立つ情報を日々発信しております。

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