【プロが教える投資信託の選び方】つみたて投資枠を検討中の投資初心者にはSBI証券・楽天証券がおすすめ!

【プロが教える投資信託の選び方】つみたて投資枠を検討中の投資初心者にはSBI証券・楽天証券がおすすめ!

投資信託 資産運用

2020年初にコロナショックと呼ばれる株式市場をはじめとした多くの相場急落がありました。

これを機に投資を始める人が急増しました。2024年1月から新NISA制度もスタートし、ますます投資信託での運用をはじめとした資産運用に注目が集まることが予想されます。

本コラムでは投資初心者の人、これからNISA制度の利用を検討している人へ、プロが教える投資信託の選び方、積立投資の方法などを紹介します。

\ 相談料無料 /

ライフプランに合わせた資産運用をIFAがご提案

投資を始める人が急増中?!

投資のイメージ

ネット証券に注目!

実際に足元でネット証券の口座件数はうなぎ上りで増加しています。

SBI/楽天 他口座数推移(2406)

出所:各社公表データをもとに株式会社Fan作成

※SBI証券の口座数には、SBIネオトレード証券の口座数、FOLIOの口座数を含みます。(2024年2月6日現在、各社公表資料等よりSBI証券調べ)

大手ネット証券であるSBI証券と楽天証券の口座数が大きく増えているのが見てれます。

SBI証券の証券口座数は2024年2月、ついに1200万口座を突破しました。楽天証券も新規口座開設数の勢いでは負けていません。2024年4月に証券口座数が1100万口座を突破しました。

新NISA制度のつみたて投資枠に注目!

ネット証券各社が口座件数を伸ばす中、2018年1月より始まった「つみたてNISA」の口座件数も2023年までの間に大きく増えました。

つみたてNISA制度とは、毎月一定金額の範囲内で購入した金融商品から得られる利益が非課税になる制度でした。2023年12月に、新規の購入が終了し、2024年1月からは、新NISA制度の「つみたて投資枠」に引き継がれました。制度は使いやすく拡充され、より利用者にとってメリットの大きいものとなりました。

2023年6月末のNISA総口座数は1941万口座で、2023年3月末から比較すると3.6%増加しています。驚くことに、たった3か月で約68万口座増えています。

また、その中でも同月末のつみたてNISA口座数は835万口座であり、2023年3月末の783万口座から約53万口座増えていて、これは一般NISAの増加率を上回ります。

新NISA制度のスタートにより、報道でも盛んに制度について取り上げられており、注目が集まっていることは間違いないでしょう。

出典:金融庁 NISA・ジュニアNISA利用状況調査

投資信託とは?

投資信託とは

ここからは、NISA制度を利用して投資が可能な投資信託について解説します。

投資信託とは、投資家から集めたお金をもとに、資産運用のプロが株式や債券などの様々な資産に分散して投資を行い、運用していく商品です。

投資信託の投資対象は、国内外の株式や債券、社債、不動産投資信託などから、投資したいものを選択します。株式のみで運用している商品もあれば、いくつかの投資対象を組み合わせている商品もあります。

また、数百円から1万円程度の少額から始めることができる点も投資信託の魅力といえるでしょう。

投資信託の運用成績は市場環境などによって変動します。投資信託の運用によって生じた損益は、それぞれの投資額に応じてすべて投資家に帰属します。投資信託は元本が保証されている金融商品ではないという点については注意が必要です。

NISA制度が利用できる金融商品について

NISAイメージ

2024年1月から始まった新NISA制度では、以下の金融商品に投資をして得られた利益が非課税となります。

  • 成長投資枠…上場株式・投資信託等(※)
  • つみたて投資枠…長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託(金融庁の基準を満たした投資信託に限定)

※①整理・監理銘柄②信託期間20年未満、毎月分配型の投資信託及びデリバティブ取引を用いた一定の投資信託等を除外

新NISA制度とは?メリット・デメリットや変更点を解説

NISA×投資信託がおすすめ!

NISA制度では、株式での投資も可能ですが、ここでおすすめしたいのは、投資信託を使って投資することです。株式の値上がり益や株主優待を目的とした投資も良いのですが、別の選択肢として投資信託での運用を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

投資信託には以下のようなメリットがあります。

  • 少額から投資できる
  • 分散投資・積立投資が可能
  • 選択肢が多い

少額から投資が可能

少額から投資が可能であり、まとまった資金がない方も気軽に始めることが可能です。

分散投資・積立投資が可能

投資初心者におすすめの投資手法が「ドルコスト平均法」です。ドルコスト平均法を使い、時間の分散を図りながら積立投資をすることで、高値掴みのリスクを軽減することが可能です。

ドルコスト平均法については、以下の記事で解説しています。ぜひご一読ください。

ドルコスト平均法とは?「ハイリスクとハイリターンを目指した運用」

また、投資信託は複数の債券や株式を組み合わせてファンドを作り、そのファンドに対して投資をする金融商品であり、複数の債券や株式が組み込まれているため、自動的に分散投資ができます。

選択肢が多い

日本の公募投資信託の数は6,000本近く(※)にもなります。豊富な選択肢の中から、各々の運用方針に合わせた商品を選ぶことが可能です。


※参考:統計データ 投資信託協会

投資信託の選び方 ポイント➀ <価格変動リスク>

投資信託の選び方 ポイント①

投資信託を購入するうえで、どれも同じように見える投資信託には実は選び方があります。本項では初心者の方にも押さえてほしい選び方について説明していきます。

投資信託を資産形成のメインツールにすることは、老後資金や子どもの教育費などを長期的に準備しようとする人にとってメリットを享受しやすいといえます。

個人がまとまった資金をつくるには投資信託の積み立てをコツコツと続けることが有力な選択肢になりますが、投資信託を選ぶ際にまず押さえておきたいのが「価格変動リスク」です。

一般的に、

価格変動が大きいリスクが大きい

と言い換えることが出来ます。

  • リスクが大きい=値動きが大きく、上下しやすい。
  • リスクが小さい=値動きが小さく、あまり上下しない。
代表的な4資産のリスクリターンのイメージ図

株式を中心とした投資信託はリスクが大きくなりますし、債券を中心とした投資信託はリスクが小さくなります。

もっとも長期の積み立て投資を前提にするなら、価格下落を過度に気にかける必要はありません。

むしろ長期で見れば(一時的な)価格下落はプラスに働きます。「毎月・毎週」など定期的に一定額を購入するため、価格が下落すると多くの口数(数量)を買うことができるからです。この結果、平均購入単価が下がり、相場が上昇に転じたときに利益が出やすくなります。

もちろん価格の大幅下落に伴う、投資元本の大きな毀損に耐えられなければ、価格変動リスクの小さい投資信託を選択するべきです。特に退職金などの大きな金額を投資する際には、価格変動リスクを考えて運用する必要があるでしょう。

投資信託の選び方 ポイント② <シャープレシオ>

投資信託の選び方 ポイント②

価格変動リスクに大きな差がない場合、他にどのような基準で投資信託を選べばいいのでしょうか?プロはどのように選ぶのか気になるところですね。

その一つの手掛かりとなるのが運用効率を示す指標「シャープレシオ」です。

大まかに言ってしまうと、一定期間のリターンをリスクで割ることで算出されます。この数値が高いほど運用でとったリスクに見合うリターンを効率的に得られていることになります。

簡単に計算式に表します。

シャープレシオの計算式と目安

優秀かどうかの目安は、一般的に上記のような数値となります。

注意点としては、投資信託の運用期間が6ヶ月や1年などの短期か、3年、5年といった長期なのかによってもシャープレシオの数値が持つ意味は変わってきます。

運用期間が3年を超え、シャープレシオが0.7以上あれば優秀な投資信託だと考えて良いでしょう。

効率よく運用できている投資信託であれば、「シャープレシオ」は高めに出ていますので、投資信託を選ぶ際に参考にしてみてください。

なお、あくまでシャープレシオは過去の運用成績に基づいて算出されており、未来の動きを予測したものでない点にも注意が必要です。

繰り返しとなりますが、同じ金額を投資するのであれば、今後は運用の効率性も重視してもらえればと思います。

会社選びのポイントは?

会社選びのポイント

さて、投資信託を購入するにあたってどのような会社から購入するのがいいのでしょうか?

投資信託の多くは、主に証券会社や銀行、郵便局などの金融機関で購入することができます。どこで購入するかによってかかる費用も異なり、長期的に資産運用をする場合どこの会社を選択するかは重要なポイントになります。

また先述のとおり、2024年1月より新NISAの制度がスタートしました。新NISAは1人1口座しか開設することができません。NISA口座を開設した金融機関とは、長期の取引となることが予想されるでしょう。

ここでおすすめしたいのは、大手ネット証券であるSBI証券・楽天証券です。2社の利用をおすすめできる理由は以下のとおりです。

  • 手数料が安い
  • 取扱銘柄が豊富で様々な商品同士を比較できる
  • 各種ポイントが貯まるなど、独自サービスが充実している

詳しく説明していきましょう。

手数料が安い

投資信託を購入する際の費用について、おさらいしていきましょう。主に費用として挙げられるのは3つあります。

  • 投資信託を購入時にかかる「購入手数料
  • 売却時にかかる「信託財産留保額(解約手数料)」
  • 保有中にかかる「信託報酬
手数料のイメージ図

出典:各種公表データをもとに株式会社Fanが作成

※投資信託へのご投資には、所属金融商品取引業者等および銘柄ごとに設定された販売手数料および信託報酬等の諸経費等をご負担いただく場合があります。(手数料等の具体的上限額および計算方法の概要は所属金融商品取引業者等ごとに異なるため本書面では表示することができません。)各商品のお取引にあたっては、当該商品の目論見書をお渡ししますので必ず内容をご確認のうえ、ご自身でご判断ください。・ご投資にあたっては、各金融商品取引業者のWEBサイトの当該商品等のページ、金融商品取引法に係る表示または目論見書(目論見書保管書面)等をご確認ください

購入手数料は、販売会社によって異なるため、より安く商品を購入することができる会社と取引をした方がいいでしょう。SBI証券、楽天証券は共に購入手数料が低く抑えられている証券会社です。

取扱銘柄が豊富で様々な商品同士を比較できる

SBI証券の投資信託の取り扱い本数(※1)は2,575本(2024年3月7日現在)、楽天証券では、投資信託の取り扱い本数(※2)が2,556本あります。(2024年3月7日現在)

これは国内の証券会社の中ではトップクラスの取扱本数であり、より購入者のニーズに合致した商品を選ぶことが可能になります。

※1 参考:SBI証券ホームページ 

※2 参考:楽天証券ホームページ

各種ポイントが貯まるなど、独自サービスが充実している

■SBI証券

SBI証券では、さまざまなお取引で

  • 青と黄色のVポイント
  • Pontaポイント
  • dポイント
  • JALのマイル
  • PayPayポイント

を貯めることができます。(2024年6月現在)SBI証券での取引でポイントが貯まり、一部のポイントは国内株式と投資信託のお取引(ポイント投資)にも使うことができます。

また、クレジットカードを登録し、投資信託と毎月の購入金額(100円〜5万円)を設定すれば自動で投信積立が可能です。クレジットカードのポイント(※)も、SBI証券の取引ポイントももらえる、おすすめの方法です。

参考:SBI証券のポイントサービス

※2024年11月1日買付分(9/11~10/10まで設定分)以降につきましては、付与率の変更を予定しております。詳細はこちら

■楽天証券

楽天証券は、楽天経済圏と連携してポイントを貯められるのが魅力です。楽天経済圏とは、生活のさまざまなシーンで楽天グループのサービスを利用し、楽天ポイントを効率的に貯めながら運用していくサイクルのことです。

また、楽天証券でもポイント投資が可能です。楽天グループを利用して貯まったポイントを使って、楽天証券で投資信託、国内株式(現物取引)、米国株式(円貨決済)、バイナリーオプションが購入できるサービスです。ポイントで投資信託を購入する際は1ポイント=1円から使えます。

参考:楽天証券 ポイントプログラム

新NISA、どう変わった?

女性のIFA

当コラムの最初に2023年にかけて「つみたてNISA」口座の開設数が大きく伸びていたとご案内しました。2024年1月から新NISA制度がスタートしたので、この機会にNISA制度を利用して積立投資をやってみたいと興味を抱く人もますます増えていくでしょう。

これから始める人のためにも、最後に旧制度から新制度への変更内容を確認しておきましょう。

新旧NISA対照表

出典:金融庁「NISAを知る」をもとに株式会社Fanが作成

新制度では、旧制度よりも非課税で保有できる限度額が増えました。また、非課税で保有できる期間は無期限になります。

  • 投資経験がなくて、大きな資金を出すのが怖い…
  • そもそもまとまった資金がない…

というように、投資をしたいけれどなかなかできない人には、NISA制度を利用して投資をする場合なら、少額からでも投資が出来るので、投資初心者にはもってこいの制度です。

NISAを活用して、しっかりと資産を作っていきましょう!

  • どのような商品を選んだらよいかわからない
  • どうやって始めたらいいかわからない

そんな人は、ぜひ投資信託相談プラザのIFAにご相談ください。

SBI証券・楽天証券の口座開設からサポートします

相談料無料。お気軽にお問い合わせください!

あわせて読みたい

IFAとは?相談する前に知っておきたいメリットやデメリットを解説

IFAとは?相談する前に知っておきたいメリットやデメリットを解説

続きを読む >

新NISAのつみたて投資枠とは?成長投資枠との違いなどをわかりやすく解説

新NISAのつみたて投資枠とは?成長投資枠との違いなどをわかりやすく解説

続きを読む >

先行き不透明な時こそ投資信託の始め時!投資初心者には積立投資がおすすめ!

先行き不透明な時こそ投資信託の始め時!投資初心者には積立投資がおすすめ!

続きを読む >

このコラムの執筆者

道谷 昌弘

株式会社Fan IFA

AFP(日本FP協会認定) 大学卒業後、大手証券会社に入社。国内営業部門にて法人・個人の資産運用アドバイスを行う。8年間勤めたのち退社し、より中立的なアドバイスができるIFA(独立系投資アドバイザー)に転身。現在は富山を拠点に、全国各地のお客様に幅広くコンサルティングを行いながら、お客様にとって本当に良い商品提案を日々追求している。

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

資産運用のおすすめ記事

投資信託のおすすめ記事

株式投資のおすすめ記事

保険・税のおすすめ記事