【プロが教える投資信託の選び方】NISAで積立投資を検討中の初心者必見!

【プロが教える投資信託の選び方】NISAで積立投資を検討中の初心者必見!

資産運用 投資信託

2020年初にコロナショックと呼ばれる株式市場をはじめとした多くの相場急落がありました。これを機に投資を始める人が急増しています。

実際に足元でネット証券の口座件数はうなぎ上りで増加しています。2018年より始まった「つみたてNISA」の口座件数も同様に大きく増えています(※)。

株式の値上がり益や株主優待を目的とした投資も良いのですが、別の選択肢として投資信託での運用を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

日本の公募投資信託の数は6,000本近くにもなります。投資信託を購入するうえで、どれも同じように見える投資信託には実は選び方があります。今回は初心者の方にも押さえてほしい選び方について説明していきます。

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つみたてNISAを含む、旧NISA制度は2023年12月で新規購入受付を終了し、2024年1月から新NISA制度がスタートしました。新NISA制度についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ご確認ください。

新NISA制度とは?メリット・デメリットや変更点を解説

※2020年6月末時点で133万口座(前四半期比16%増加)

※日本証券業協会HP 『NISA口座開設・利用状況調査結果について』より

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投資信託の選び方 ポイント➀ <価格変動リスク>

投資信託を資産形成のメインツールにすることは、老後資金や子どもの教育費などを長期的に準備しようとする人にとってメリットを享受しやすいといえます。

個人がまとまった資金をつくるには投資信託の積み立てをコツコツと続けることが有力な選択肢になりますが、投資信託を選ぶ際にまず押さえておきたいのが「価格変動リスク」です。

一般的に、

価格変動が大きいリスクが大きい

と言い換えることが出来ます。

  • リスクが大きい=値動きが大きく、上下しやすい。
  • リスクが小さい=値動きが小さく、あまり上下しない。
代表的な4資産のリスクリターンのイメージ図

※株式を中心とした投資信託はリスクが大きくなりますし、債券を中心とした投資信託はリスクが小さくなります。

もっとも長期の積み立て投資を前提にするなら、価格下落を過度に気にかける必要はありません。むしろ長期で見れば(一時的な)価格下落はプラスに働きます。「毎月・毎週」など定期的に一定額を購入するため、価格が下落すると多くの口数(数量)を買うことができるからです。この結果、平均購入単価が下がり、相場が上昇に転じたときに利益が出やすくなります。

もちろん価格の大幅下落に伴う、投資元本の大きな毀損に耐えられなければ、価格変動リスクの小さい投資信託を選択するべきです。特に退職金などの大きな金額を投資する際には、価格変動リスクを考えて運用する必要があるでしょう。

投資信託の選び方 ポイント② <シャープレシオ>

価格変動リスクに大きな差がない場合、他にどのような基準で投資信託を選べばいいのでしょうか?プロはどのように選ぶのか?その一つの手掛かりとなるのが運用効率を示す指標「シャープレシオ」です。

大まかに言ってしまうと、一定期間のリターンをリスクで割ることで算出されます。この数値が高いほど運用でとったリスクに見合うリターンを効率的に得られていることになります。

簡易的に、計算式に表しますと…

シャープレシオの計算式と目安

優秀かどうかの目安は、一般的に上記のような数値となります。

注意点としては、投資信託の運用期間が6ヶ月や1年などの短期か、3年、5年といった長期なのかによってもシャープレシオの数値が持つ意味は変わってきます。

運用期間が3年を超え、シャープレシオが0.7以上あれば優秀な投資信託だと考えて良いでしょう。

積立投資で人気の「全世界株式インデックス」や「先進国株式インデックス」といった投資信託のシャープレシオも足元では0.3~0.4程度となっています。

効率よく運用できている投資信託であれば、「シャープレシオ」は高めに出ていますので、投資信託を選ぶ際に参考にしてみてください。

なお、あくまでシャープレシオは過去の運用成績に基づいて算出されており、未来の動きを予測したものでない点にも注意が必要です。繰り返しとなりますが、同じ金額を投資するのであれば、今後は運用の効率性も重視してもらえればと思います。

2020年10月現在、大手ネット証券であるSBI証券・楽天証券では、投資信託の取り扱い本数が2600本を超えています。

お近くの金融機関よりも多数の銘柄を取り扱っており、様々な資産クラスから比較することが出来ますので、2社の利用をおすすめします。

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つみたてNISA制度のおさらい

当コラムの最初に「つみたてNISA」口座の開設数が伸びていることをご案内しました。これから始めるという人も多いかと思いますので、最後に「つみたてNISA」制度のおさらいをしておきましょう。

つみたてNISAのポイント

上記につみたてNISAのポイントをまとめています。つみたてNISAで買付できるのは投資信託だけであり、認定されたものは180本程度あります。

投資信託そのものが少額から投資が出来ますので、これから資産を作っていく人にはもってこいの制度だと思います。

将来不安が叫ばれる時代です。つみたてNISAを活用して、しっかりと資産を作っていきましょう!

このコラムの執筆者

道谷 昌弘

株式会社Fan IFA

AFP(日本FP協会認定) 大学卒業後、大手証券会社に入社。国内営業部門にて法人・個人の資産運用アドバイスを行う。8年間勤めたのち退社し、より中立的なアドバイスができるIFA(独立系投資アドバイザー)に転身。現在は富山を拠点に、全国各地のお客様に幅広くコンサルティングを行いながら、お客様にとって本当に良い商品提案を日々追求している。

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