5億円の資産運用、失敗しないためのポートフォリオ戦略

5億円の資産運用、失敗しないためのポートフォリオ戦略

資産運用

この記事のポイント

  • 最優先すべきは、資産を減らさないこと。「守りの運用」を心がける。
  • 資産を増やすだけでなく、次世代へのスムーズな承継も視野に入れるなら、資産管理会社の設立、生前贈与、そして生命保険の活用が有効な選択肢となる。
  • 多額の資産の管理にストレスを感じる人は、資産運用アドバイスの専門家であるIFAに相談することがおすすめ。

事業の売却、多額の退職金、あるいはご家族からの相続。様々な経緯で「5億円」という大きな資産を手にされたことと存じます。それは大きな成功や幸運の証であると同時に、これからの人生における盤石な基盤となるはずです。

しかし、その一方で、「この大金を、一体どうすれば良いのだろうか」「下手に手を出して、減らしてしまったらどうしよう」といった、これまでに感じたことのない種類の重圧や不安を抱えていらっしゃるのではないでしょうか。

実際に、5億円という資産規模は、一般的な資産形成とは全く異なるステージです。これまでの常識が通用しない場面も多く、最初の選択を一つ間違えるだけで、将来の資産に大きな差が生まれてしまうことも少なくありません。

この記事では、5億円という大切な資産を「守りながら、賢く育てる」ための基本的な考え方から、具体的なポートフォリオのモデル、そして最も重要な「相談先の選び方」まで、専門的な知見を交えながら分かりやすく解説します。

この記事を読み終える頃には、ご自身の進むべき道筋が明確になり、漠然とした不安が具体的な行動プランへと変わっているはずです。

資産運用には、時間が必要です。
あとから焦って始めるよりも、早めに相談して「今すべきこと」を知っておきませんか?

わたしたちは、お客様から相談料は一切頂戴しません。最初は無料で後から有料、ということもありません。
まずはお気軽にご相談いただければ幸いです。

無料で相談してみる

「まずは勉強から始めたい!」という方はこちら

①延べ70,000人(※)が参加!全国各地・オンラインで開催中
資産運用セミナーに参加する(無料)
※2015年12月~2025年7月末までの実績

②メールに届いてすぐ学べる!無料お役立ち資料
「NISAハンドブック」を読む
「外国債券ハンドブック」を読む
「IFAとは?」資料を読む

5億円の資産運用でまずは押さえるべき3つの基本原則

5億円という資産を運用する上で、一般的な投資の知識だけでは不十分です。まずは、このステージ特有の基本原則をしっかりと押さえましょう。

1. 「攻め」より「守り」を徹底し、減らさない運用を最優先する

資産がまだ形成段階にあるうちは、多少のリスクを取って資産を大きく増やす「攻めの運用」も有効な戦略でした。しかし、5億円という十分な資産がある場合、最優先すべきは「資産を大きく減らさないこと」、すなわち「守りの運用」です。

無理にハイリスク・ハイリターンを狙わなくても、適切な管理を行うだけで、インフレに負けない安定的なリターンを得て、資産を維持・成長させることは十分に可能です。まずは「資産を守る」という土台を固めることが、精神的な安定にも繋がり、長期的に見て賢明な選択となります。

2. 現金のままでは資産は目減りする|インフレのリスクを理解する

「減らさない」ことを重視するあまり、資産の大部分を現金や預貯金で保有し続けるのは、実は賢明な判断とは言えません。なぜなら、インフレ(物価上昇)によって、お金の実質的な価値が年々下がってしまうからです。

例えば、年間2%のインフレが続くと仮定します。現在5億円の価値がある現金は、10年後には約4億1000万円、20年後には約3億3600万円の価値にまで目減りしてしまいます。

ちなみに、日本の消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)は、2024年度に前年度比で+2.5%の上昇となりました。これは、日本銀行が物価安定の目標としている2%を継続して上回る水準です。

出典:総務省統計局「2020年基準 消費者物価指数」

大切な資産をインフレから守るためには、少なくともインフレ率を上回るリターンを目指す資産運用が不可欠なのです。

3. 「長期・分散・メンテナンスフリー」な資産運用計画の立案

一般的に、投資の王道は「長期・分散・積立」と言われます。これは、毎月の給与などからコツコツと資産を形成していく上で、購入タイミングを分散しリスクを抑えるための非常に有効な考え方です。

しかし、すでにまとまった資産をお持ちの方の場合、この原則は少し形を変えます。特に「積立」以上に重要となるのが、「メンテナンスフリー」という視点です。

なぜなら、お客様の課題は「これから資産を積み立てる」ことではなく、「すでにある大きな資産を、いかに無駄な手間暇をかけずに効率よく運用し続けるか」だからです。

資産規模が大きければ大きいほど、運用期間中の運用判断に伴うストレスや日々気になる変動幅に心労が重なります。運用を継続することがストレスになってしまいます。

だからこそ、まとまった資産の運用においては、「長期・分散・メンテナンスフリー」こそが、守るべき王道となるのです。

  • 長期: 目先の市場の変動に一喜一憂せず、10年、20年、あるいは次の世代へと続く超長期の視点で資産配分を考えます。
  • 分散: 株式や債券だけでなく、不動産、貴金属、さらにはプライベート・エクイティやヘッジファンドといったオルタナティブ投資(代替投資)まで含めた、より幅広い資産クラスへの分散が可能になります。これにより、市場全体が下落した際の影響を和らげることができます。
  • メンテナンスフリー: あらゆる手間暇を削減することに意識を向け、運用ストレスを最小化する商品やサービスを吟味します。

【目的別】5億円の資産運用ポートフォリオモデル3選

ここでは、あなたのリスク許容度や目的に合わせたポートフォリオのモデルを3つご紹介します。これはあくまで一例であり、おすすめのポートフォリオは個々の状況によって異なります。専門家と相談する際のたたき台としてご活用ください。

モデル1:資産保全型(目標リターン:年率1〜3%)

インフレに負けないことを主目的とし、徹底的に元本割れのリスクを抑えたい方向けの「守り」に徹したポートフォリオです。

資産の種類構成比率(例)主な投資対象や特徴
国内債券40%個人向け国債など、価格変動が小さく安全性が高い
先進国債券30%高格付けの国債が中心。為替リスクを抑えるヘッジありも選択肢
高格付け社債15%国債より利回りが高く、比較的安定している
安定株式10%値動きの安定した大企業の高配当株など
現金・預金5%流動性の確保

モデル2:バランス型(目標リターン:年率3〜5%)

資産を守りつつ、着実な成長も目指す、最も標準的なポートフォリオです。「守り」と「攻め」のバランスを取りたい方に向いています。

資産の種類構成比率(例)主な投資対象や特徴
株式40%国内株、先進国株、新興国株へ分散
債券40%国内債券、先進国債券へ分散
オルタナティブ15%不動産(REIT)、ゴールド(金)など
現金・預金5%流動性の確保

モデル3:積極成長型(目標リターン:年率5%〜)

相応のリスクを取り、より高いリターンを狙うポートフォリオです。資産の一部は安定運用しつつ、大部分を成長エンジンとしたい方向けです。

資産の種類構成比率(例)主な投資対象や特徴
株式60%成長性の高い外国株や新興国株の比率を高める
債券25%安定性の高い資産として一定割合を確保
オルタナティブ15%ヘッジファンドやプライベートエクイティなど専門性の高い投資も検討
現金・預金0%資産の大部分を投資に回す

※注意:積極成長型は、市場の変動による資産の目減りリスクも高まります。ご自身の資産背景やリスク許容度を十分に理解した上で検討することが重要です。

5億円だからこそ検討したい、一歩進んだ資産管理・税金対策

5億円の資産運用は、単に「増やす」だけでなく、「どう守り、どう承継するか」という視点が重要になります。ここでは、この規模だからこそ有効となる、一歩進んだ資産管理と税金対策の選択肢をご紹介します。

選択肢1:資産管理会社の設立

個人ではなく法人(資産管理会社)で資産を所有・運用する方法です。一般的な企業とは異なり、資産管理以外の事業活動は行わないのがポイントです。

役員報酬として家族に所得を分散させることで所得税率を抑えたり、運用にかかる費用を経費計上したりと、様々な税務上のメリットが期待できます。

設立した資産管理会社へ資産を移転させることによって、相続財産を資産管理会社の株式として一本化させることが可能になります。資産管理会社の設立は、将来の資産承継をスムーズに進めるための強力なツールにもなります。

選択肢2:生前贈与と生命保険の戦略的活用

将来の相続税負担を軽減するため、計画的に生前贈与を行うことは基本です。これに加え、生命保険の「死亡保険金の非課税枠(500万円 × 法定相続人の数)」を活用することで、納税資金の確保と非課税での資産移転を両立させることが可能です。

生命保険は、納税資金の準備、遺産分割対策、生命保険料控除の活用など、相続税負担の軽減以外にも様々な役割が期待できます。

ただ、5億円という高額な資産をお持ちの場合、「死亡保険金の非課税枠」だけでは相続税対策として限定的である可能性が高いため、他の相続税対策と組み合わせることが重要になります。

※注意:税務に関する判断は必ず専門家へ

ここで紹介した手法は、ご家族の状況や法改正によって有効性が異なります。税務に関するご相談は、必ず税理士へご相談ください。

弊社へのご相談はこちら(相続に強い専門家が担当/提携する税理士法人のご紹介も可能)
相続ご相談予約フォーム

5億円の資産運用で富裕層が陥りがちな失敗と対策

成功体験が、時として資産運用における思わぬ落とし穴になることもあります。ここでは、富裕層の方が実際に陥りがちな失敗例とその対策を具体的に解説します。

失敗例1:一点集中のハイリスク投資で資産を大きく減らす

事業で成功した経験から「これだ!」と確信した一つの事業や不動産に、資産の多くを投じてしまうケースです。分散投資の原則を無視した一点集中投資は、もしそれが失敗した場合、取り返しのつかない損失に繋がります。

失敗例2:金融機関の「おすすめ商品」を鵜呑みにする

銀行や証券会社の窓口で勧められる「人気商品」や「おすすめファンド」が、必ずしもあなたに合った選択肢とは限りません。提案を鵜呑みにせず、客観的な視点で判断することが重要です。

失敗例3:税金への配慮が欠けて、手残りが少なくなる

資産運用で得た利益には、所得税・住民税がかかります。特に5億円規模になると、前述したような税金対策を取るか否かで、数千万円単位の差が生まれることも珍しくありません。運用を始める段階から税理士などの専門家を交えて対策を考えることが、手残りの資産を最大化する鍵となります。

あわせて読みたい

IFAとは?FPとの違いや特徴、相談料や選び方など詳しく解説

IFAとは?FPとの違いや特徴、相談料や選び方など詳しく解説

続きを読む >

中立的な専門家への相談が不可欠な理由と「投資信託相談プラザ」の価値

金融の世界には、一般の個人投資家と金融機関との間に大きな「情報の非対称性」が存在します。つまり、金融のプロである金融機関は、お客様よりも圧倒的に多くの情報や知識を持っています。この情報格差があるために、お客様は知らず知らずのうちに不利な選択をしてしまう可能性があるのです。

だからこそ、特定の金融機関の利益のためでなく、真にあなたの側に立ってくれる中立的な専門家の存在が不可欠になります。その有力な選択肢が、私たち「投資信託相談プラザ」のようなIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)です。

「投資信託相談プラザ」が選ばれる3つの理由

理由1:真に中立な立場からのアドバイス

私たちは特定の銀行や証券会社に属していません。そのため、販売ノルマに縛られることなく、数ある金融商品の中から、公平な視点でご提案できます。

理由2:豊富な経験と専門知識

これまで、事業売却後の経営者様や、高額な退職金を受け取られた方など、多くの富裕層のお客様の資産運用をサポートして参りました。その豊富な実績と経験に基づき、お客様一人ひとりのライフプランに合わせた資産管理プランを設計します。

理由3:一人ひとりに寄り添うオーダーメイドの解決策

私たちの仕事は、単に商品を提案することではありません。お客様の資産状況はもちろん、大切にしている価値観、将来の夢や不安、ご家族への想いといったライフプラン全体を丁寧にヒアリングします。その上で、10年、20年先まで見据えたオーダーメイドの解決策をご提供します。

資産運用においては、ご自身での運用判断にかかるストレスや、日々の変動幅に心労が重なることも少なくありません。私たちは、このようなお客様の負担を軽減するため、運用を継続することがストレスにならないよう、メンテナンスの少ない資産運用をご提案し、お客様の限りある時間とエネルギーを大切に使えるようサポートいたします。

また、不動産や相続対策など多岐にわたるご要望に対しては、専門の担当者がIFAと密に連携しながら対応し、お客様一人ひとりの資産全体を見据えた、より効果的な運用戦略を提案しています。

加えて、提携する税理士法人や企業への紹介も行うことで、お客様の多様なニーズにワンストップで応える体制を構築しています。

5億円の資産運用、まずは資産運用アドバイスのプロに相談してみませんか?

5億円という大切な資産の運用は、最初のパートナー選びがその後の結果を大きく左右します。何から手をつければ良いか分からない、誰に相談すれば良いか迷っている、という方は、まずはご自身の状況を整理するためにも、弊社の無料相談をご活用ください。

資産運用アドバイスの専門家が、あなたの疑問や不安に丁寧にお答えします。無理な勧誘は一切ございませんので、安心してお問い合わせください。

無料で相談してみる

まとめ:5億円の資産運用を成功させ、豊かな未来を築くために

本記事では、5億円の資産運用を成功させるための基本原則から、具体的なポートフォリオ、そして相談先の選び方までを解説しました。

  • 最優先すべきは「資産を減らさない」守りの運用
  • インフレを考慮し、現金で持ち続けるリスクを理解する
  • 幅広い資産への「長期・分散・メンテナンスフリー」な資産運用計画を立案する
  • 成功の鍵は、信頼できる「中立的な専門家」をパートナーに選ぶこと

5億円の資産運用とは、単に金融商品を売買することではありません。それは、税金、事業、そして次世代への承継までをも見据えた「一族の資産をマネジメントする」という、壮大なプロジェクトの始まりなのです。

正しい知識を身につけ、信頼できるパートナーと共に、ぜひその可能性を最大限に引き出してください。この記事が、その輝かしい第一歩となることを心から願っています。

\ ご相談は無料です /

ライフプランに合わせた資産運用をIFAがご提案

\ 参加費無料 /

延べ70,000人が参加!全国各地・オンラインで開催中

本記事は、2025年6月時点の税制、その他関連法規に基づき作成しており、今後の法改正等により相違が生じることがあります。税法や法律に関わる内容のご確認は必ず税理士・公認会計士・弁護士等の専門家へご相談ください。

商品等へのご投資には、商品毎に所定の手数料や必要経費等をご負担いただく場合があります。また、各商品等は価格の変動等により損失が生じるおそれがあります。各商品等への投資に際してご負担いただく手数料等及びリスクは商品毎に異なりますので、詳細につきましては、WEBサイトの当該商品等のページ、金融商品取引法等に係る表示又は契約締結前交付書面等をご確認ください。

各商品のお取引にあたっては、当該商品の目論見書をお渡ししますので必ず内容をご確認のうえ、ご自身でご判断ください。

弊社の生命保険募集人は、保険契約の締結にあたり保険会社の承諾を必要とする媒介の権限のみが認められており、契約締結の代理権や告知受領権はありません。保険契約の申込をされる際は、ご契約のしおり、約款、重要事項説明書(契約概要・注意喚起情報)、契約締結前交付書面等の書面を十分にご確認くださいますようお願い申し上げます。また、変額保険には運用リスク等のリスク、外貨建て保険には為替リスク等のリスクがございます。リスクや手数料等の重要事項をよくご確認ください。

このコラムの執筆者

道谷 昌弘

株式会社Fan IFA

AFP(日本FP協会認定) 大学卒業後、大手証券会社に入社。国内営業部門にて法人・個人の資産運用アドバイスを行う。8年間勤めたのち退社し、より中立的なアドバイスができるIFA(独立系投資アドバイザー)に転身。現在は富山を拠点に、全国各地のお客様に幅広くコンサルティングを行いながら、お客様にとって本当に良い商品提案を日々追求している。

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

資産運用のおすすめ記事

投資信託のおすすめ記事

株式投資のおすすめ記事

保険・税のおすすめ記事