新NISAの積立金額は毎月いくらから始めたらいい?

新NISAの積立金額は毎月いくらから始めたらいい?

資産運用 投資信託

新NISAのつみたて投資枠の場合、年間投資上限額が120万円となり、逆算すると毎月の投資上限額は10万円です。(※)100円から積立が可能な金融機関もあり、毎月の積立金額をいくらにすればいいのか悩む方も多いのではないでしょうか。

本記事では年代別の毎月の積立金額の目安や、NISAを利用する際におすすめの証券会社について解説します。

※つみたて投資枠のみ使って毎月10万円投資した場合、15年で非課税保有限度額の1,800万円に到達します。

NISAとは

新NISAとは

基本的に株式や投資信託などの金融商品に投資をして得た収益には約20%の税金が課せられますが、NISAを活用すれば非課税となります。ただし、NISA口座で投資できる上限金額は決まっています。

■NISAの特徴

参照:NISAを知る|金融庁

成長投資枠とつみたて投資枠は、併用が可能です。つみたて投資枠で積立投資をしながら、成長投資枠で個別銘柄に一括投資をすることも可能です。また、成長投資枠も、積立投資が行えます。ETFを定期的に自動買付することも可能です。

【年代別】平均月収の10%を積み立てるとしたらいくら?

【年代別】新NISAの毎月の積立金額の目安

ここでは、毎月の積立金額の目安を20代・30代・40代・50代の年代別にご紹介します。

20代の場合 2万~3万円程度

20代の毎月の積立金額の目安は、2万〜3万円程度です。20代の平均年収は、20~24歳が273万円、25~29歳が389万円であるため、平均月収は23~32万円になります。毎月の積立金額を月収の10%とすると、月に2〜3万円です。

参照:国税庁「令和4年分民間給与実態調査」

30代の場合 3万5,000〜3万9,000円程度

30代の毎月の積立金額の目安は、3万5,000〜3万9,000円程度です。30代の平均年収は、30~34歳が425万円、35~39歳が462万円であるため、平均月収は35~39万円になります。毎月の積立金額を月収の10%とすると、月に3万5,000〜3万9,000円程度です。

20代に比べると平均月収は高くなるものの、30代になると結婚や出産などの出費が想定されます。お金を使う予定にあわせて投資に回す金額を決めることが大切です。

参照:国税庁「令和4年分民間給与実態調査」

40代の場合 4万〜4万3,000円程度

40代の毎月の積立金額の目安は、4万〜4万3,000円程度です。40代の平均年収は、40~44歳が491万円、45~49歳が521万円であるため、平均月収は41~43万円になります。毎月の積立金額を月収の10%とすると、月に4万〜4万3,000円程度です。

40代で想定される出費として、住宅購入費用や子どもの教育費が挙げられます。支出が増える時期である一方、老後を見据えた資産形成にも取り組み始める人が多いです。

参照:国税庁「令和4年分民間給与実態調査」

50代の場合 4万5,000〜4万6,000円程度

50代の毎月の積立金額の目安は、4万5,000〜4万6,000円程度です。50代の平均年収は、50~54歳が537万円、55~59歳が546万円であるため、平均月収は45~46万円になります。毎月の積立金額を月収の10%とすると、月に4万5,000〜4万6,000円程度です。

60代になると、定年を迎え収入が減少する傾向にあります。ある程度の収入のある50代のうちは、目安の金額よりも増やすのもおすすめです。

参照:国税庁「令和4年分民間給与実態調査」

【新NISA・毎月いくら投資する?】金額決定のポイント

新NISAで毎月いくら運用するか決めるポイント

どの世代ならいくらくらいの金額を毎月投資できるのかという目安がわかったところで、実際に積立金額を検討していきましょう。積立金額を決める際のポイントは3つです。

  • 目標金額や運用できる年数から計算する
  • 先取り投資をする
  • 自分がリスクをどこまで許容できるのか検討する

あればあるだけお金を使ってしまう性格の人や、価格の変動がストレスになる人など、毎月の収支上投資が可能な金額だからといって、必ずしもその人にあった金額とは限りません。

詳しく解説していきましょう。

目標金額や運用できる年数から計算する

目標金額や運用できる年数を計算し、目標達成には毎月いくら運用すべきか考えてみましょう。

人それぞれ、投資する目的は異なります。たとえば、30年後の老後に備えたいという方もいれば、20年後の子どもの大学資金を貯めたいという方もいるでしょう。

いつまでにいくら貯めたいか目標を設定しておけば、その目標から逆算して毎月の積立金額を決定することができます。

ゴールベースの資産運用とは?意味や必要性、今後の動向を解説

先取り投資をする

毎月の収支を計算し、残る予定の金額を先取りして投資に回すこともおすすめです。ただ、投資は生活に支障のない範囲で行いましょう。突然の出費にも対応できるように現預金をある程度確保しておくことも重要です。

まずは投資をしてみて、毎月の投資金額が負担であれば再検討する方法もあります。積立金額は、投資を始めた後でもいつでも変更が可能です。少額でも早くから始めることで複利の効果を得ることができます。

複利とは利子にさらに利子がつくこと。資産運用で活用する方法を解説

自分がリスクをどこまで許容できるのか検討する

毎月の積立金額を決める上で、自分がリスクをどこまで許容できるのか検討することも大切です。初めての投資で大きな金額を投資することが不安であれば、まずは100円から始めて、徐々に慣れていくのもいいでしょう。ある程度投資経験を積んでから増額するという方法もあります。

毎月3万円投資した場合のシミュレーション

新NISAのシミュレーション

毎月3万円積立投資を行ったとして、最終的にどのくらいの積立金額になるのでしょうか。なお、シミュレーションに用いる想定利回りは年率3%・5%・7%、積立期間は10年・20年・30年とします。

※税金および手数料等の諸費用は考慮しておりません

※月複利で元利合計金額を算出しております。

※計算結果に関しては金融機関によって異なる場合があります。

毎月3万円を運用した場合のシミュレーション

※上記はシミュレーションであり、将来の運用の動向等を示唆または保証するものではありません。

20代から30代であれば、積立期間を長期で設定することができます。例えば30年かけて老後資金を用意したいという場合、想定利回りが3%でも約1,700万円積立が可能な計算になります。

50代後半以降であれば、積立投資だけで全ての老後資金を用意したい場合、高い利回りをキープして運用成果を出していかなければ想定した金額に届かない可能性があります。その際は、積立投資だけではなく、他の方法も併用することをおすすめします。

取り崩しながらの運用とは?

ご参加は無料です

【新NISAを使って投資を始めたい】おすすめの証券会社

新NISAを始める時におすすめの証券会社

ここまでの内容で、毎月どのくらい積立投資をしたらいいのかイメージできたでしょうか?

実際にNISAを使って積立投資をする際に、どの金融機関を使うのか決める必要があります。というのも、NISAを利用するには、金融機関にNISA口座を開設する必要がありますが、開設できる口座は1人につき1口座のみです。

また、金融機関によって取り扱っている商品の銘柄数、かかる手数料が異なるため、慎重に金融機関を選ぶ必要があります。

ここで、おすすめの証券会社としてSBI証券と楽天証券を紹介します。

SBI証券

SBI証券の特徴は、以下のとおりです。

※2024年4月22日現在

※投資信託取引手数料無料についてインターネットコースのみ対象。信託報酬は銘柄ごとに異なりますので、銘柄の詳細ページにてご確認ください。信託財産留保額が掛かる場合がございます。※2024年以降のNISAにおける売買手数料の詳細はこちら

※2024年11月1日買付分(9/11~10/10まで設定分)以降につきましては、付与率の変更を予定しております。詳細はこちら

SBI証券は、2024年5月1日買付分より、クレカ積立の月間積立上限を5万円から10万円に引き上げました。SBI証券の新NISAで毎月10万円×20年間クレカ積立を行った場合の獲得ポイントシミュレーションでは、ネット証券5社のうち獲得ポイントNo.1(※です。

参照:SBI証券

参照:新NISAやるならSBI証券

※2024年4月1日各社WEBサイトよりSBI証券調べ。※ネット証券5社とは、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券を言います。※本シミュレーションは一定の仮定に基づくものであり、特定の商品の将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。また、税金・費用などは一切考慮しておりません。※投信マイレージでのポイント付与率が年率0.0175%のeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)に投資したとして試算。楽天証券については、投信残高ポイントプログラム対象のポイント付与率が年率0.0175%の楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドに投資したとして試算。

【ご留意事項】
SBI証券:三井住友カード ゴールド( NL )で毎月10万円分投信積立(ポイント付与率1%)、投信残高に応じた投信マイレージを獲得したとして試算。また、年間カード利用額は100万円以上とする。他4社:クレジット決済で毎月10万円の投信積立、投信残高に応じた所定のポイントを獲得したとして試算。(SBI証券調べ)

楽天証券

楽天証券の特徴は、以下のとおりです。

※2024年4月12日現在 

※かぶミニ®は手数料と別にスプレッドがあります。国内株式・ETF、米国株式、海外ETFは注文の時点で本来の手数料コースでかかる手数料分を含めた資金を仮拘束します。約定後のメンテナンス時に拘束を解除し、買付余力にお戻しします。※カスタマーサービスのオペレーター取り次ぎによる取引は手数料無料の適用外となります。※金融商品仲介業者(IFA)とご契約のお客様は手数料体系が異なります。詳細はIFA担当者へお尋ねください。

楽天証券のNISA口座開設者のうち半数以上を女性・30代以下が占めています。(※楽天証券株式会社2023年12月期決算説明会資料より)

また、NISAの管理画面も見やすく、積立・注文から管理までスマホで完結できます。

楽天銀行との口座連携サービス「マネーブリッジ」の「自動入出金(スイーブ)」を利用すると、自動入出金が可能になります。また、この登録を行うことで、普通預金金利が最大年0.1%(税引前)となり、普通預金に滞留している分も優遇金利が適用になります。

※2022年楽天銀行調べ(金利の詳細はこちら

※マネーブリッジにご登録いただいた場合に年0.10%(税引前)の優遇金利が適用される残高には上限があります。・普通預金残高300万円以下の分:年0.10%(税引後年0.079%)・普通預金残高300万円を超えた分:年0.04%(税引後年0.031%)マネーブリッジの登録にはあらかじめ証券口座の初期設定(マイナンバー登録含む)が必要です。

参照:楽天証券

参照:楽天銀行 円預金(定期預金等)

投資スタイルに合わせて金額を設定しよう

新NISAは早めに始めることがおすすめ!

毎月どのくらい積立投資をした方が良いかは投資スタイルによって人それぞれ異なります。

自分自身にあった金額設定をするには、まず毎月の収支を確認し、いつまでにいくら必要なのか、自分がリスクをどこまで許容できるのか検討してみるべきでしょう。

投資信託相談プラザでは、投資初心者向けのセミナーを随時開催しています。新NISAの使い方や積立投資の活用方法について初心者にもわかりやすく説明しています。無料で参加いただけますのでぜひご検討ください。

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NISAのご注意事項

・配当金等は口座開設をした金融機関等経由で交付されないものは非課税となりません。NISA口座で国内上場株式等の配当金を非課税で受け取るためには、配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」に事前にご登録いただく必要があります。

・同一年において1人1口座(1金融機関)しか開設できません。

・NISAで購入できる商品は金融商品取引業者が指定する商品に限られます。

・2024年からの新NISAでは年間投資枠と非課税保有限度額が設定されます。

・損失は税務上ないものとされます。

・出国により非居住者に該当する場合、NISA口座で上場株式等の管理を行うことはできません。

・2024年からの新NISAにおけるつみたて投資枠では積立による定期・継続的な買付しかできません。

※ その他、2024年からの新NISAに関するご注意事項、並びに2023年までの一般NISA ・つみたてNISA等に関するご注意事項の詳細は金融商品取引業者のWEBサイトにてご確認ください。

このコラムの執筆者

MONEY HUB PLUS 編集部

株式会社Fan

未来につながる投資情報メディア「Money Hub Plus(マネハブ)」の編集部です。
みなさまの資産形成に役立つ情報を日々発信しております。

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

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