法人保険とは?メリットや注意点、活用方法を詳しく解説

法人保険とは?メリットや注意点、活用方法を詳しく解説

法人向け 保険・税

法人保険とは、契約者が法人である生命保険の総称です。法人特有のニーズやリスクを考慮して、商品設計されているものが多いといえます。

今回は法人保険の概要やメリット及び注意点の他、活用方法などを詳しく解説します。

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MUFG資産形成研究所(三菱UFJフィナンシャル・グループ企業が金融教育の場を提供する必要性について説明しました。さらに具体的な企業側のメリットを3つ解説していきます。特に人事・総務担当者は、従業員が長く働き続ける環境を作るためにも心得ておくといいでしょう。社会人の多くは既に仕事とプライベートで忙しく、新しい学びに割く時間が十分にありません。金融知識はあった方がいいと理解していても、時間がないために勉強していない人が多いです。実際に金融を学ぶために、何から勉強すべきかの判断も難しく、どの講座を選ぶか、どの書籍がいいのかなど自分自身で決めるのは難しいでしょう。日々の仕事に追われているなか、家族や友達との付き合いや、学校行事、地域行事などがあれば、自分1人のプライベート時間を作ることができない人も多いと思います。そういった従業員にとっては、企業が金融教育の場を無償で提供することは好意的に受け止めるでしょう。会社が開催していると、金融機関のセミナーのように、しつこい営業もないと安心して参加できる材料にもなります。企業側にとっても、従業員に喜んでもらえて、福利厚生が手厚く、働きやすい環境と思ってもらうことは大きなメリットです。中にはセミナー参加者限定でプロによる無料個別相談など、手厚いアフターフォローがついている場合もあります。お金の不安を軽減することで、金銭的な理由での従業員の流出防止が期待できます。増税や社会保険料アップなどが今後も続くことが想定される現状を考えると、「普通に働き続けていれば、手元に残る給料は上がり続ける」と安心している人はあまりいないでしょう。経済的な面で余裕がなくなってしまうと、さらに高い年収を目指して転職するのもある意味で仕方ないといえます。給料を増やすなどの対策で流出を食い止められればいいのですが、業績の良い大企業でもなければ、人件費を増やす余裕はほとんどの企業にはありません。そこで、経済的な面でサポートをする手段の一つが金融教育の場の提供です。企業が自社で金融教育セミナーを通じて、お金の不安を取り除ければ、転職による人材流出の防止にも一定程度効果が期待できます。三菱UFJフィナンシャル・グループの調査レポート(※)によると、勤務先の企業で資産形成・ライフプラン研修・教育の機会の提供を重視している層は半数近くにのぼります。特に、金融リテラシーが高い人の方が、研修の場を大事にしている割合が高いです。そのため、福利厚生の一環として研修・教育の機会を提供できれば、転職活動中の人から見ても魅力的に映り、企業の採用活動においても有利に進められます。金融リテラシーが高い層が入社すれば、金銭的に困ってすぐに転職していくとは考えにくいため、長期的に活躍できる人材の確保に繋がりやすいともいえます。金融教育の場の提供で、福利厚生の充実を図ることで、魅力的な企業だと内外にアピールできるでしょう。※出典:従業員エンゲージメントと金融リテラシーの関係性について MUFG資産形成研究所(三菱UFJフィナンシャル・グループ次に金融教育セミナー実際に受ける従業員側の目線でのメリットを解説していきます。実際に福利厚生として金融教育を導入する企業は増加傾向にあります。人事・総務担当者として、セミナーを受ける従業員の具体的なメリットも把握しておきましょう。お金の知識を知っておくべきという問題意識は持ちつつも、自主的に勉強をするためにはいくつかのハードルがあり、仕事やプライベートに忙しい会社員が積極的に学ぶ場へ足を運ぶことは簡単ではありません。しかし、会社で開催すると、上司や同僚と一緒に受けられることもあり、安心して受講でき、比較的時間も融通が利きやすいでしょう。初心者向けであれば、いきなり専門的な話ではなく、プロが投資について基礎から教えてくれます。そのため、知識がなくても理解でき、投資との関係から身近な社会や経済に、関心を持てるようになるでしょう。時間がないために手を出せていなかったお金についての学びの場を提供されることで多くの従業員に喜ばれます。過去には、老後2000万円問題が世間で騒がれたこともあり、公的年金だけでは老後資金に不安を感じている人も少なくありません。ただ、自ら調べて、それに向けて貯蓄したり、投資したりする人はほとんどいないのが現状です。セミナーでは、今現在の資産運用だけではなく、老後資金をどのように貯めていくかの計画の立て方も説明されるでしょう。人生100年時代ともいわれるなか、老後のセカンドライフは思いのほか長く、多くの人が関心を持つテーマです。同じ会社の従業員であっても支出額によって、必要な資金が大きく異なるので、希望者にはセミナー後に個別無料相談をつけられると、従業員のニーズをより満たせるでしょう。給料はなかなか上がらず、物価高騰で支出は増える状況が続いていて、実質的に使えるお金が減っている人も多いです。今は大丈夫でも、子どもの教育費や自分の老後など、経済的な懸念から、不安を抱えながら仕事をしている人も少なくありません。お金の不安のような大きなストレスを抱えながら仕事を続けると心身共に悪影響が心配されます。セミナーを通じて、資産運用について学ぶことで、老後資金を含め、将来的な金銭的な不安は減るでしょう。無料相談などで個別に話をしてお金の悩みを軽減できれば、従業員がより精力的に仕事に取り組めることが期待できます。今までの説明で企業が金融教育を行うと、双方にとって大きなメリットがあるのは理解できたと思います。しかし、社内で金融教育の講師ができる人材をすぐに見つけることは難しいでしょう。その際は、外部講師を招いてセミナーを開いてもらうのがおすすめの方法です。講師を呼んで行う社内セミナー開催には費用が発生しますが、金融教育セミナーでは、無料の場合もあります。ここからは、投資信託相談プラザで金融教育セミナーを開催する場合のメリットを説明し、その後に開催までの流れを紹介します。投資信託相談プラザでは、従業員向けのセミナーや講師の派遣、個々のニーズに合わせた資産運用・資産形成のコンサルティングを行っています。セミナー内容も、初心者に向けた資産運用の目的や考え方から説明するほか、積立投資、NISAなども対応可能です。そのため、従業員の年齢や金融リテラシーに応じて、多少であれば内容のカスタマイズも相談できるのもメリットです。セミナー開催やその後の希望者のみの個別相談も無料で行えます。費用をかけずに従業員の満足度の向上が期待できるため、福利厚生としての魅力も大きいのではないでしょうか。もちろん、投資信託相談プラザが従業員の方からお金を取ることもありません。実績も豊富で、投資信託相談プラザの個人向け資産運用セミナーは全国各地で開催されており、2020年から2022年の3年間だけでも1万8,000人以上、2015年から2023年1月までの累計では延べ3万人以上が参加しています。また、講師は全て中立的な立場からアドバイスを行う資産運用の専門家であるIFAが行うので安心です。参加者からはポジティブな感想が多く、多くの人が満足している様子がうかがえます。大手企業や自治体でも開催していることも安心材料です。投資信託相談プラザの運営会社である株式会社Fanの代表者は、一般社団法人ファイナンシャル・アドバイザー協会の理事を務めているため、安心してセミナー依頼ができます。セミナー開催や個別相談の費用もかからないので、まずは資料請求だけでもしてみるのもおすすめです。詳しくはこちらよりご確認ください。次に投資信託相談プラザで金融教育セミナーを行う具体的なステップについて紹介していきます。資料請求などを通じて、内容を確認して、お願いしたいセミナー内容があれば申し込みします。投資信託相談プラザのホームページにあるフォームや電話から申込可能です。その後、企業側の要望や、想定される参加者人数などを伝えます。会社の年齢構成も伝えて、ボリュームの多い年代にあわせた内容にアレンジしてもらうといいでしょう。ただし、セミナー内容を大幅には変更できない点は留意してください。日時・場所・内容、人数規模なども打ち合わせで確認します。セミナー開催を人事・総務担当者から従業員に告知してもらいます。告知用の掲示物やチラシなどの必要書類も投資信託相談プラザから提供できます。上手に活用して、人事・総務担当者の手間も大幅に削減しましょう。開催日時に投資信託相談プラザの講師がセミナーを開催します。資料の準備等は投資信託相談プラザ側で行います。会議室のセッティングなどの役割分担は打ち合わせ時の確認事項です。個別相談の有無は講師を派遣する企業により異なりますが、投資信託相談プラザではセミナー参加後、相談希望者は無料相談ができます。このようなアフターフォローがあると、金融教育を受けただけで終わらず、実際に取り組んでもらえるため、従業員側の満足度向上にも寄与するでしょう。実施をしたセミナーで興味を持った方には、業務提携しているSBI証券または楽天証券での口座開設を推奨しています。当社は提携先から報酬をいただく形で運営していますので、企業や従業員の方から費用をいただくことはありません。SBI証券及び楽天証券はどちらも口座開設数がトップクラスで、取扱商品も多く、幅広い世代から支持を得ているインターネット証券会社です。資料や内容に関するご要望などをお伺いし、多少のカスタマイズは対応可能ですが、大幅な変更には応じられません。打ち合わせは原則オンラインで行い、当日も開催前にリハーサルを実施します。同じ会社の従業員であっても家族構成や支出額や保有金融資産額によって、投資スタンスは異なるのが一般的です。そのため、個人相談ではその方の現状や将来の考え、保有している金融資産や保険などをヒアリングし、適切な現状分析及び最適な提案をしていきます。参加された従業員のセミナーへの評価や、多くの人が興味を持った運用方法や金融商品など、全体的な傾向等については共有可能です。ただし、どの金融商品を持っているかなどの個人情報に関する内容は人事・総務担当者にお伝えでできません。投資信託相談プラザなら、資料や告知チラシなどをすべて準備するため、実施企業側の負担は最小限で開催することができます。詳細は打ち合わせにて説明させていただきます。金融教育の場の提供が既存の従業員や転職活動中の人に対しても重要であることは、データからも明らかになっています。従業員の生活の安定なしに、組織が一丸となって業績を上げ続けることは難しいでしょう。働いている方の中には、お金にあまり余裕がなく金融について学びたいと思いながらも、選ぶ手間や時間もないことからそのままにしてしまっている場合も少なくありません。投資信託相談プラザが提供する研修セミナーであれば、人事・総務担当者の負担をあまりかけることなく、セミナー開催が可能です。加えて、無料で個別相談も行えるため、一人一人のニーズを把握したうえでサポートでき、従業員にとって満足度の高いセミナーになることが期待できます。福利厚生を大切にして会社を選ぶ人も多いので、金融教育の場があることは外部に対しても企業の魅力アピールにもつながり、採用活動を有利に進められます。まずはこちらのページから資料請求をしてみましょう。

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法人保険について

法人保険とは、経営者や役員が契約者となって加入する保険のことです。法人向けの保険商品だけでなく、個人向け保険商品に法人として加入する場合も法人保険と呼びます。

法人保険に加入することによって、経営者に万が一のことがあったり、売上減少などの想定外の事態が起きたりしても、事業を継続できるでしょう。

法人保険で備えられるリスク

法人保険に加入することで、以下のようなリスクに備えることが可能です。

  • 借入金リスク
  • 事業承継リスク
  • 連帯保証人リスク
  • 法人への貸付リスク
  • 役員退職金支払いリスク

企業が銀行などから借り入れをしている場合、経営者が万が一のことが起きた際に、仕入先から現金決済や取引先から取引条件変更などを要求される可能性があります。

さらに、金融機関から追加融資を受けられなくなるといった、リスクの顕在化も想定されます。生命保険の活用により、保険金を借入金の返済資金に充てることができるでしょう。

事業継承のリスクにも備える必要があります。事業継承では、後継者への経営権の集中や相続税の納税資金の準備、役員退職金の確保、遺産分割対策などの課題があります。

特に後継者への自社株の集中においては、自社株の評価額の確認と適切な対策が不可欠です。法人保険は、このような事業承継リスクにも備えられます。

さらに、相続税の納税資金の準備や遺産分割でトラブルが起きないようにするための資金対策も求められます。法人保険は、相続が発生した際に保険金が支払われるため、突然の事業承継にも対応ができるでしょう。

連帯保証債務の解消にも法人保険が役に立つでしょう。経営者は、法人の借入金に対して連帯保証を負うケースが一般的です。

経営者にもしものことがあったときには、連帯保証債務は法定相続分にしたがって当然分割され、経営を承継しない相続人にも保証債務が承継されます。法人保険は、このような連帯保証債務のリスクに対応することが可能です。

また、個人のお金を会社に貸し付けている経営者の場合、経営者が亡くなった場合には貸付金は相続財産となり相続税の課税対象となります。

相続人から納税のため法人に対する貸付金返還請求があると、会社経営に影響することも想定されます。法人保険に加入しておくと、経営者が会社に貸し付けている資金を返済できるでしょう。

その他、経営者や役員の退職金の支払いによって、特別損失を計上することになり、本業の収益が圧迫されるケースもあります。退職金を法人保険の満期保険金や解約返戻金から充てられると、企業財務への影響を抑えられます

法人保険の主な種類

法人保険として具体的に挙げられるのは、以下の5つです。

  • 定期保険
  • 養老保険
  • 終身保険
  • 医療保険
  • がん保険

定期保険は保険料が掛け捨てで保障期間が一定期間に限られた保険商品です。保険料は終身保険よりも割安であることが一般的です。経営者に万が一のことが起きた場合に備える保険の一つといえます。

養老保険は、役員や従業員に万が一のことが起きた場合の準備をしながら、計画的に会社の資金形成を行える保険です。保険に加入している間に被保険者が亡くなった場合は死亡保険金を、何事もなく満期を迎えられた場合は満期保険金を受け取れます。役員や従業員の死亡退職金と、勤め上げた際の退職金を一つの保険契約で準備できる点が特徴です。

また、終身保険は一生涯にわたって保障が継続する保険で、退職金の準備や事業承継などに活用できます。医療保険は病気やけがで入院した場合、がん保険は所定のがんと診断された場合に、給付金で見舞金を支給したり経営資金に充てたりすることが可能です。

法人保険に加入する手順

まず、自社が法人保険に加入する目的を明確にしましょう。法人保険にはさまざまな加入目的があり、加入目的によって最適な法人保険の種類やプランが変わります。

加入目的には、「経営者に万が一のことがあった場合に備えるため」や「役員や従業員の退職金を準備するため」「事業の承継リスク対策のため」などが挙げられます。

法人保険に加入する目的が明らかになったら、次のステップは加入する法人保険の種類の選択です。具体的な法人保険の保険商品を選ぶ前に、保険の種類を決めることが重要です。

経営者の万が一の事態に備える場合は、割安な保険料で手厚い保障を備えられる定期保険がおすすめです。役員や従業員の福利厚生を手厚くする場合は、養老保険や医療保険などを選択するとよいでしょう。

加入する法人保険の種類を決めた上で、具体的な保険商品を選びましょう。保険会社によって保険商品のラインナップや保険料の設定が異なるため、いくつかの保険会社や保険代理店に問い合わせることをおすすめします。

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法人保険に加入するメリット4つ

法人保険に加入するメリットとしては、次の4つが挙げられます。

  1. 経営者のもしものときに備えられる
  2. 役員や従業員の福利厚生の充実につながる
  3. 事業承継時に活用できる
  4. 契約者貸付制度を利用できる

それぞれの内容を確認していきましょう。

1.経営者のもしものときに備えられる

従業員数が少ない中小企業やオーナー企業において、経営者にもしものことが起きると会社の事業継続が難しくなるほどの影響を受けることも珍しくありません。法人保険に加入することで、そのような不測の事態に備えることができます

例えば、経営者が死亡したり高度障害を負ったりした場合、まとまった額の保険金を受け取れる生命保険に加入していれば、保険金を当面の事業継続のための資金として充てられるでしょう。その間に、後継者決めや事業の立て直しなどを進めることができます。

2.役員や従業員の福利厚生の充実につながる

役員や従業員の福利厚生の充実につながる点も、法人保険に加入するメリットの一つです。貯蓄型保険に加入していた場合、解約時には「解約返戻金」として、これまで払い込んできた保険料のうち一部が手元に戻ってきます。

法人保険の解約返戻金を役員や従業員の退職金に充当すれば、福利厚生の充実につながります。法人保険に契約する時点で、どのくらいの解約返戻金が戻ってくるのかの見通しが立つため、計画的に貯蓄することができるといえるでしょう。

3.事業承継時に活用できる

法人保険のメリットとしては、事業承継時に活用できる点が挙げられます。事業承継時には、会社の資産価値に応じた相続税、あるいは贈与税が課税されることが一般的です。

法人保険から支払われた死亡保険は、相続税や贈与税を支払う資金として活用することができます。

4.契約者貸付制度を利用できる

法人保険に加入すると、契約者貸付制度を利用できることもメリットです。契約者貸付制度とは、解約返戻金のうち一定の割合の金額分の融資を受けられる制度です。

この制度を利用することで、法人保険を解約することなく資金を準備できます。厳しい審査ではないことが一般的のため、融資よりも借り入れがしやすいことも利点といえるでしょう。

【他の貯蓄制度との比較】

ここからは、法人保険を活用して資金を準備する方法と、他の貯蓄制度との比較をしていきます。預金の積み立てによっても、資金を準備することは可能です。

しかし、低金利時代のため預金することで資金が大きく増えることは期待できないでしょう。その点、配当金がある法人保険であれば、解約返戻金だけでなく配当分の金額が上乗せされて支払われます。

有価証券投資や不動産投資でも、資金を用意することはできるかもしれません。ただし、いずれも受け取り時点での価値は未知数であり、想定外に価値が下落し、必要な資金を準備できない可能性もあります。

さらに不動産投資は契約時の多くの手続きや、司法書士費用や登記費用、仲介手数料などの初期コストがかかることに注意が必要です。

それに対して法人保険は、加入の段階で将来戻ってくる金額の見通しが立つため、計画的に資金を準備することができるといえるでしょう。不動産投資のように費用がかかることはなく、書類を数枚記入する程度の手続きで済む点もメリットです。

法人保険に加入する際の注意点5つ

法人保険に加入する際の注意点は、次の5つです。

  1. 節税目当ての加入は避ける
  2. 福利厚生規程を作成しておく
  3. キャッシュフローに影響することも
  4. 解約タイミングによっては損する可能性がある
  5. 個人保険との保障のバランスを考慮する

一つずつ、注意点を解説していきます。

1.節税目当ての加入は避ける

法人税の節税を主な目的とした加入は、避けたほうがよいでしょう。保険料の一部または全額を損金算入できる法人保険もあるものの、保険料を支払うことで、むしろ財務リスクを高めてしまう可能性があります。

利益状況によっては納税して内部留保を厚くしたほうが、経営の安定化を図れるケースも少なくないことを知っておきましょう。

2.福利厚生規程を作成しておく

法人保険に加入する際には、福利厚生規程を作成しましょう。従業員の福利厚生の充実を目的に養老保険に加入する場合、福利厚生規程が存在していないと、保険金の損金算入が認められないケースがあります

また、法人保険の解約返戻金を役員や従業員の退職金に充てる場合には、適切なタイミングで退職金が支給されたことを証明するためにも、退職金規程の作成が求められるでしょう。

3.キャッシュフローに影響することも

法人保険に加入することでキャッシュフローに影響が出る可能性を考慮し、加入する際はもちろん、加入後のキャッシュフローを常に意識しましょう。

法人保険によっては、毎月の保険料が数万円以上となる場合もあるため、キャッシュフローが悪化し経営に悪影響を及ぼすリスクも想定する必要があります。会社の不測の事態に備えるために加入した法人保険が、経営上のリスクになることは避けたいものです。

4.解約タイミングによっては損する可能性がある

法人保険は、解約タイミングによっては損する可能性があることにも注意が必要です。解約返戻率は、払い込んできた保険料に対する解約返戻金の割合を指します。一般的に、加入から一定期間が経過した後にピークを迎え、その後徐々に低下していきます。

法人保険の解約返戻率は、商品によってピークをむかえるタイミングが異なることにも留意しましょう。

5.個人保険との保障のバランスを考慮する

法人保険に加入する際は、個人保険との保障のバランスを考慮するとよいでしょう。それぞれの加入の目的を明確にし、使い分けをすることが重要です。

例えば、法人保険で事業保障や役員や従業員の退職金の準備、事業承継対策を意識した保障を確保しながら、個人保険で病気やけがへの備えを行います。また、子どもの教育資金などを目的とした保障も個人保険で準備しましょう。

また、経営者が個人保険で用意する老後や遺族の生活資金は、法人保険で準備する役員退職金とのバランスを検討する必要があります。

【企業のタイプ別】法人保険の活用法

中小企業では、事業継続のための資金確保や社内制度の整備などが課題になることが少なくありません。そのために、法人保険を活用するとよいでしょう。ただし、企業の規模によっては、法人保険ではなく共済のほうが適している場合もあります。

ベンチャー企業は創業期だからこそ、リスクヘッジを重視しましょう。先を見越して、法人保険によって事業保障の備えをしておくと安心です。

また、オーナー企業においては、経営者に万が一のことが起きた際に経営が立ち行かなくなるリスクが他と比較して高い傾向にあるでしょう。そのため、法人保険を活用した早めの事業保障の対策が求められます。

さらに、創業者から二代目の経営者に事業を引き継ぐ際に、相続税をはじめとするさまざまな税金が発生することも念頭に置く必要があるでしょう。事前に対策を講じて、計画的かつスムーズに事業承継を行うことが必要です。

法人保険の経理処理方法

法人保険によっては、保険料の一部または全部を損金に算入できる場合があります。この法人保険の保険料を損金に算入するルールは2019年に変更されているため、ここからは、損金算入のルールが変更された背景と、変更点のポイントについて解説していきます。

損金算入のルールが変更された背景

損金算入のルールが変更された背景には、本来の法人保険の趣旨を逸脱した、法人保険を活用した節税が多く見られるようになったことが挙げられます。法人保険による節税は人気があり、生命保険各社からも節税に特化した法人保険が販売されていました。

それに対し、例えば死亡保険の中には高い割合の解約返戻金が戻ってくる商品もあるため、お金が戻ってくるのに全額を損金として扱うのは不自然だとする指摘もあったのです。

国税庁は問題があると判断した法人保険に対しては、個別の通達を出して規制をしてきましたが、規制をかいくぐる保険商品が新たに販売されるといった状況が続きます。そのため、税制改正という形で、保険料の取り扱いを定めるルールを設けることに至ったとされています。

損金算入の変更点のポイント

法人保険における損金算入の変更は、以下の2つの保険が対象に行われました。

  • 法人向け定期生命保険
  • 第三分野の法人保険(医療保険、がん保険など)

特に法人向け定期生命保険では、保険料の損金算入に関する細かい区分が設けられ、次のようなルールに変更されます。

  • 法人保険の最高解約返戻率に応じ、保険料の損金計上及び資産計上する割合を分ける
  • 資産計上する必要がある期間は、法人保険の契約後の所定の期間
  • 資産計上する期間に関しても、法人保険の最高解約返戻率に応じて決定される

最高解約返戻率が高い法人保険ほど、資産として計上しなければならない保険料の割合は高く、その期間も長く設定されていることがポイントです。

このルール変更を受け、それまで人気だった「全額損金に算入でき、解約返戻率も高い」保険商品は販売が難しくなりました。

ただし、下記の2種類の法人保険は、被保険者1人あたりの年間支払い保険料が合計で30万円以下になる場合は、保険料全額を損金に算入することが可能です。これらは「30万円特例」とも呼ばれています。

  • 最高返戻率が70%以下の定期法人保険
  • 終身タイプの第三分野保険(医療保険、がん保険など)で保険料短期払込タイプの もの

参照元:国税庁|「第3節 保険料等」
参照元:国税庁|「No.5364 定期保険及び第三分野保険の保険料の取扱い」

法人保険の特徴を理解して上手に活用しよう

法人保険とは、経営者や役員が契約者として加入する保険のことです。法人保険に加入するメリットとしては、経営者に万が一のことが起きたときに備えられたり、役員や従業員の福利厚生を充実させたりすることなどが挙げられます。

ただし、保険料の金額によってはキャッシュフローを悪化させるリスクがあることや、解約のタイミングによっては損する可能性があることに注意しましょう。

節税を主な目的として加入することも、避けたほうがよいといえます。法人保険の特徴を理解して、事業経営に上手に活用しましょう。

法人保険の加入や見直しでお悩みの際には、ぜひ投資信託相談プラザにご相談ください。専門家からの最適なアドバイスを受けることが可能です。

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このコラムの執筆者

マネハブ編集部

株式会社Fan

未来につながる投資情報メディア「Money Hub Plus(マネハブ)」の編集部です。
みなさまの資産形成に役立つ情報を日々発信しております。

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証するものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答えいたしかねますので予めご了承お願いいたします。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

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