NISA・iDeCo・変額保険|選ぶ際のポイントとポートフォリオ例

NISA・iDeCo・変額保険|選ぶ際のポイントとポートフォリオ例

資産運用 保険・税

資産運用について検討する際に、「NISA」「iDeCo」という制度の名前を耳にされた方は多いのではないでしょうか。

その他に、「変額保険」も、「NISA」「iDeCo」と同様に長期で資産形成をする場合にぜひ活用していただきたい金融商品です。

この記事では、「NISA」「iDeCo」「変額保険」、それぞれの特徴を比較し、どう活用したらいいのか解説します。ぜひ参考にしてください。

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NISA・iDeCo・変額保険の特徴を比較

まずはそれぞれの特徴を比較してみましょう。

NISA
つみたて投資枠
NISA
成長投資枠

iDeCo

変額保険
目的中長期の積立投資目的やニーズに合わせた資産形成長期運用による私的年金保障を備えた長期的な資産形成
対象年齢18歳以上18歳以上原則20~65歳(転退職後も利用可)0~70歳(商品による)
運用可能商品/投資対象長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託(金融庁の基準を満たした投資信託に限定)上場株式・投資信託等(※)自分で選択した運用商品(定期預金・運用商品・投資信託)株式や債券等を投資対象とする特別勘定で運用、運用先の選定は保険会社が行う
運用期間無期限無期限20~75歳(一定の条件有)最長80歳(取扱既定の範囲内)
解約・受取いつでも可いつでも可原則60歳以降の受取
年金または一時金
年金と一時金の組み合わせで受取
死亡保険金
高度障害保険金
満期保険金
かかる費用販売手数料
信託報酬
販売手数料
信託報酬
口座開設手数料
口座管理手数料
保険関係費用
運用関係費用(商品による)
投資方法/払込方法積立投資積立投資
一括投資
積立投資一時払
年払
半年払
月払(商品による)
税制優遇運用益(売却益・配当/分配金)が非課税運用益(売却益・配当/分配金)が非課税掛金が全額所得控除
運用益が非課税
受取時の税金控除
生命保険料控除
一時所得の特別控除
保障なしなしなし死亡保障
三大疾病保証など

※①整理・監理銘柄 ②信託期間20年未満、毎月分配型の投資信託およびデリバティブ取引を用いた一定の投資信託等を除外

出典:金融庁 NISAを知るiDeCo公式サイト公的財団法人 生命保険文化センター 変額保険国税庁 生命保険契約に係る満期保険金等を受け取ったとき を参考に株式会社Fan作成

NISA

NISAとは、通常、株式や投資信託等の金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対してかかる約20%の税金がかからなくなる制度です。ただし、NISA口座で投資できる上限金額は決まっています。

NISAについてはこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

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NISA制度とは?メリット・デメリットや旧NISAとの変更点を解説

「令和5年度税制改正大綱」にNISAの大幅な拡充が盛り込まれ、2024年1月よりNISA制度は生まれ変わりました。金融庁から発表されている内容を見る限り、様々な運用ニーズに応じることができるよう、大幅に改良されているといっていいでしょう。効率的に資産を増やすために、このパワーアップしたNISAの有効活用は欠かせなくなりそうです。本記事ではNISA制度の変更点やメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。NISAの上手な活用は、資産形成の大きな後押しになるでしょう。本記事でNISAの概要を把握したうえで、正しく理解できているか不安であれば、無料セミナーや無料相談等も利用しながら、どのように投資をするか考えてみるのもいいかもしれません。出典:財務省 令和5年度税制改正の大綱※本記事に書かれているNISAの内容については今後も変更される可能性もあります。そのため、最新の情報は金融庁のサイトから確認しましょう。旧NISA制度は、一般NISA・つみたてNISA・ジュニアNISAの3種類で、それぞれ、非課税期間や金額など、条件や特徴が異なっていました。この3種類のNISAは2023年末をもって、口座開設及び買付ができなくなりました。そして、2024年1月からは投資可能期間の恒久化、年間投資可能枠の拡大など、拡充された新制度にて、非課税投資ができるようになりました。2024年1月から始まったNISAはつみたて投資枠・成長投資枠の利用枠から成り立っていて、併用が可能です。前者がつみたてNISA、後者が一般NISAを継承した制度となっていて、それぞれパワーアップさせ、かつ併用できるようになったとイメージすると、理解しやすいかもしれません。下記のNISA制度の特徴をまとめた表をもとに、主な変更点を説明していきます。出典:金融庁「新しいNISA」をもとに株式会社Fanが作成旧NISAの年間投資枠は、一般NISAが最大120万円/年、つみたてNISAが最大40万円/年となっていて、併用ができませんでした。2024年1月からのNISAでは、つみたてNISAと同様の制度である「つみたて投資枠」で最大120万円/年、一般NISAと同様の「成長投資枠」で最大240万円/年となっており、2つの利用枠を併用できるため、最大360万円まで投資可能となります。非課税保有期間は旧制度の一般NISAで5年、つみたてNISAで20年でしたが、非課税で保有できる期限がなくなったため、何年経っても運用益に税金がかかりません。運用益が大きくなるほど、この約20%の税金が掛からないインパクトは大きくなります。非課税で保有できる金額も増えました。旧制度の一般NISAでは同時に非課税で運用できる金額は最大600万円(120万円×5年)、つみたてNISAでは最大800万円(40万円×20年)でした。一方で、2024年1月からのNISAでは最大1800万円(うち1200万円は成長投資枠)が非課税保有限度額です。年間投資枠限度の360万円を5年間投資すれば、非課税保有限度額の上限に達します。口座開設期間が恒久化となり、2024年以降、いつでも口座開設が可能です。成長投資枠では「上場株式・投資信託等」が対象商品となっています。ただ、①整理・管理銘柄、②信託期間20年未満、高レバレッジ型及び毎月分配型の投資信託等が除外となっています。②は旧制度の一般NISAでは投資可能でしたが、2024年1月からのNISAでは長期運用には不向きと判断され、除外されています。つみたて投資枠では、「積立・分散投資に適した一定の投資信託」が投資対象商品となっています。旧つみたてNISA対象商品と同様のラインナップになっています。参考:金融庁 「NISAとは?」NISAのデメリットとして挙げられるのは次の3つです。デメリットについては、旧NISAと大差がないですが、懸念事項も増えています。損益通算とは一年分の利益と損失を相殺し、税金を減らすことです。通常、上場株式の投資では配当や値上がり益などで得た利益に対して約20%の税金がかかりますが、他の取引で損失が出た場合は相殺されます。一般口座や特定口座で使えるこの損益通算の仕組みが使えないことがデメリットです。NISAでは、利益確定時に通常かかる約20%の税金を支払っていないので、相殺しようがありません。これは旧NISAでも同様のデメリットがありました。NISA口座内だけでなく、一般口座や特定口座で利益が出ていても、NISA口座で出した損失と相殺できない点も併せて注意しましょう。2024年1月からのNISAでは投資期間や非課税保有期間の縛りが無くなったために、投資対象の選定が甘くなることが懸念されます。旧NISAでは投資可能な期間や非課税保有の期間が定められていたために、その範囲内で利益が出る商品を選ぶ必要がありました。旧制度の一般NISAでは年間投資枠が120万円まで、つみたてNISAでは年間投資枠が40万円までという制限に加えて、売却したら非課税で投資できる枠は戻りません。旧制度の場合、NISAの効果を最大化したいならば、投資商品を安易に選んだり、すぐ売却したりすることが選択しづらい環境であったともいえるでしょう。年間投資額が360万円、非課税保有限度額が1800万円と大きくなり、売却すると、年間投資枠が復活するために、商品を吟味せず気軽に投資商品を選ぶ人が増えそうです。銘柄選定が甘くなれば損失が出る可能性は高くなるといえます。また、本来であれば損切りすべき銘柄も、非課税保有期間の制限もないため、そのまま塩漬けにしてしまう懸念もあります。年間投資枠や非課税保有限度額が大きく増えたことはメリットですが、短期間で利益を得ようとして、回転売買が行われる可能性がデメリットとしてあげられます。回転売買とは、金融商品を短い期間で売買する行為を指します。旧NISAは投資している商品を売却しても非課税投資枠は戻らないため、売却の判断は慎重にならざるを得ませんでした。しかし、非課税枠の再利用が認められ、年間投資枠に余力があるなら、あまり気にせずに売買を繰り返すことも考えられるでしょう。株価が下がったら買って、上がったら売るといった短期間での回転売買を非課税で行えるのが実態です。そもそもNISAは家計の安定的な資産形成の支援を目的に導入されたという経緯もあり、回転売買は本旨から外れているといえます。また、売買の数に応じて手数料が入るという構造上、証券会社が積極的な売買を推奨する可能性もあります。非課税枠を気にせずに売買できるのはメリットですが、不必要な売買をしないよう注意しましょう。投資信託相談プラザ -近鉄あべのハルカス店2024年1月からのNISAは年間投資枠や非課税保有額など様々な面で大きく拡充されています。では、NISAを利用するうえで、特に大きいメリットを以下の3点に絞って解説していきます。それぞれ、内容を確認していきましょう。大きなメリットとして、旧NISAと比べて年間投資枠・非課税保有限度額の増額によって資産形成がより効率的になったことが挙げられます。投資額の大きさは資産形成のスピードに直結するため、まとまった金額を準備できる人は、魅力的に感じるでしょう。旧NISA制度では、限度額が小さいため、超過した金額は、特定口座(課税される口座)で運用しなければなりませんでした。長期で投資をする場合、資産額も雪だるま式に大きくなるために約20%の税金も軽視できない金額になるでしょう。例えば、10万円/月を15年間積み立てた場合にどの程度差が出るのかを以下の2パターンで比較してみましょう。年利5%で運用したと仮定すると15年後の金額はどちらも約2673万円(元本1800万円)になります。①のパターンでは特定口座で運用した部分に約20%の税金がかかります。税金を20%として計算すると、約116万円になるので実際手元に入る金額は、約2557万円となります。一方、②のパターンでは年間投資枠・非課税保有限度額の範囲内であるため、課税されずに約2673万円がそのまま手元に入ります。運用元本、投資する商品が同じでもNISA制度を活用すると、たった15年間の運用でも手元に残る金額が100万円以上変わることがこのシミュレーションから読み取れます。運用期間を20年、30年と長くすると更に大きな差になっていくでしょう。売却して空いた非課税保有限度額を翌年以降再利用できる点は、幅広い年代にとって大きなメリットになるでしょう。旧NISAも好きなタイミングで売却し、現金化できましたが、使用した投資枠の再利用はできませんでした。そのため、非課税枠の消滅をもったいなく思い、売却に躊躇した人も少なくないと想像できます。しかし2024年1月からのNISAでは非課税保有限度額の1800万円の範囲内で取り崩した投資枠が再利用できます。ただし、年間投資枠の360万円は超過できない点には注意してください。20~30代の子どもがいる世帯などにとっては、マイホーム、マイカーなど、まとまったお金が必要になるシーンも多いのでありがたく感じる人も多いのではないでしょうか。現金化しても、その分の非課税投資枠が復活するNISAは使い勝手がいいと感じるでしょう。例えば、NISAで200万円を投資して、150万円を取り崩すと、残りの投資枠はとなります。※説明を簡単にするため、この事例では値上がりや値下がりを考慮していません。旧NISAで制限のあった非課税保有期間が無期限になりました。これは長期的な投資において、資産額が拡大するほど節税インパクトは大きくなり、計り知れないほど大きなメリットになります。簡易的なシミュレーションでNISAの効果がどのようなものなのか確認してみましょう。仮にNISAで5万円/月を30年間積み立て(総額1800万円)で運用した場合をみてみましょう。以下の条件にて特定口座で運用した場合と比べてみましょう。【条件】 この条件で試算すると、積立を始めてから30年後に41,612,932円です。NISAでは年間投資枠(360万円/年)、非課税保有限度額(1800万円)の範囲内であるため、運用益は非課税となります。しかし、特定口座で運用した場合は4,722,586円の税金がかかってしまうのです。【内訳】長期間の運用では、資産が雪だるま式に増えるのと同様に、税金も膨らんでいきます。このシミュレーションからNISAの非課税効果が絶大だと理解できるでしょう。※正確な税率は20.315%ですが、計算をしやすいように20%としています。2024年1月からのNISAは投資期間の恒久化や投資可能金額の増額など、抜本的な拡充がされ、旧NISA制度と比べても大きく改良されました。メリットが大きくなったNISAを上手に活用できるかが、今後の資産形成においては鍵になるでしょう。NISAの制度変更によって、最もメリットを受けられるのは「投資を長く続ける人」です。できるだけ早く投資を始めて、長く継続する人がNISAの恩恵を享受できるでしょう。もちろん投資である以上、必ず利益を上げられるとは限りません。ただし、間違った投資手法をせずに、長期的な目線でNISAを活用できれば、資産形成の成功確率を高められるでしょう。家族形態や今後の描いているライフプランなど、その方が置かれている状況によっても、投資のスタンスは変わります。NISAの概要については把握でき、活用すべきだということが分かっても、実際にどのような投資戦略をとるべきか迷う人も多いかもしれません。そのような悩みを抱えている人におすすめなのは、セミナーや無料相談に参加して、生の声を聞いてみることです。投資信託相談プラザでは、東京・大阪をはじめ、全国で資産運用・投資信託セミナーを開催しています。オンラインでの参加も可能です。スマホやPCがあれば、自宅等から視聴できます。また、自分の状況に合わせて話を聞きたいなら、無料個別相談がいいでしょう。NISAの賢い利用法だけではなく、個別の家計状況に合わせた資産運用に加えて保険や家計の相談できるので、長期的な資産形成の心強い味方になります。投資は早く始めた方が複利の力が働くために将来的なリターンは大きくなる傾向にあります。NISAについては報道が増え、注目も高まっているため、多くのお問い合わせが弊社にも寄せられています。ぜひ、この機会に「投資の第一歩」を踏み出すお手伝いをさせて頂ければと思います。お気軽にご相談ください。※NISAのご注意事項・配当金等は口座開設をした金融機関等経由で交付されないものは非課税となりません。NISA口座で国内上場株式等の配当金を非課税で受け取るためには、配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」に事前にご登録いただく必要があります。・同一年において1人1口座(1金融機関)しか開設できません。・NISAで購入できる商品は金融商品取引業者が指定する商品に限られます。・年間投資枠と非課税保有限度額が設定されます。・損失は税務上ないものとされます。・出国により非居住者に該当する場合、NISA口座で上場株式等の管理を行うことはできません。・つみたて投資枠では積立による定期・継続的な買付しかできません。・その他、NISAに関するご注意事項、並びに2023年までの一般NISA ・つみたてNISA等に関するご注意事項の詳細は金融商品取引業者のWEBサイトにてご確認ください。※iDeCoのご注意事項・投資信託は、主に国内外の株式や債券等を投資対象としています。投資信託の基準価額は、組み入れた株式や債券等の値動き、為替相場の変動等により上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。・投資信託は、個別の投資信託毎にご負担いただく手数料等の費用やリスクの内容や性質が異なります。ファンド・オブ・ファンズの場合は、他のファンドを投資対象としており、投資対象ファンドにおける所定の信託報酬を含めてお客様が実質的に負担する信託報酬を算出しております(投資対象ファンドの変更等により、変動することがあります)。・ご投資にあたっては、商品概要や目論見書(目論見書補完書面)をよくお読みください。・金融商品仲介業者である当社は、お客さま(加入者等)に対して特定の商品への投資について指図を行うこと、または指図を行わないことを勧めるものではありません。・掲載されている各コンテンツは、情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で作成したものではありません。・投資対象、投資機会の選択などの投資に係る最終決定は、お客さまご自身の判断でなさるようにお願いいたします。

NISA制度とは?メリット・デメリットや旧NISAとの変更点を解説

iDeCo

iDeCoのイメージ図

イメージ図:株式会社Fan作成

iDeCoは20歳以上65歳未満のすべての方が加入可能で、掛金は65歳(※1)になるまで拠出可能であり、60歳以降(※2)に老齢給付金を受け取ることができます。月5,000円の掛金から始められ、掛金額を1,000円単位で自由に設定できます。掛金の上限は自営業、会社員、公務員、専業主婦など、職業によって変わります。

運用期間中の運用益は非課税、受け取り時には公的年金等控除や退職所得控除が使えるなど、税制面で非常にメリットがあります。

iDeCoのデメリットとしては、先述のとおり引き出しに制限があることと、手数料がかかることです。iDeCoの口座の開設には加入・移管時手数料がかかり、更に加入者手数料や運営管理手数料が必要なケースもあります。

また、住宅ローン控除とiDeCoの併用には注意が必要です。所得税や住民税が軽減できるのは自分の支払う税額の範囲内です。既に住宅ローン控除を受けている場合は、iDeCoによる節税効果が少ないケースもあります。

住宅ローンを繰り上げ返済することを目標に資産形成をしているとしたら、そもそも60歳まで引き出しができないiDeCoでは用途にそぐわないこともあります。

※1 60歳になるまで、原則として資産を引き出すことはできません。
※2 iDeCoの老齢給付金を受給した場合は掛金を拠出することができなくなります。

変額保険

変額保険の特徴は、保険料の一部を投資信託などを対象とする特別勘定で運用する点です。その運用実績で満期保険金・解約返戻金(積立金)が増減する保険商品になります。通常の保険と違って大きなリターンを狙うことができます。

変額保険は保険商品なので、被保険者が亡くなった場合、死亡保険金が受け取れます。一般的に保険商品はインフレに弱いといわれることが多いですが、変額保険は比較的インフレに強いといわれています。

運用実績が悪かった場合でも、死亡保険金には最低保証があり、一定額を受け取ることができますが、満期保険金・解約返戻金には最低保証がないものがほとんどです。

解約控除についてもおさえておきましょう。契約から1年から10年間程度、解約時に積立金から所定の額が控除されます。なお、解約控除がかからない商品もあります。

変額保険のデメリットとしては、元本割れのリスクがあること、運用関係費用などがかかることが挙げられます。

金利や為替、株価の変動の影響次第で、特別勘定の運用環境が悪化し、元本割れすることがあります。また、途中で解約する場合、解約返戻金がこれまでに支払った保険料を下回ることがあります。

保険関係費用・運用関係費用は、投資信託を自分で買付して運用した場合と比較すると、大きくなる傾向にあります。これは、死亡保障などの保障部分に充てるコストも含まれているからです。

参考:公益財団法人 生命保険文化センター 変額個人年金保険

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変額保険での資産運用|メリットとデメリット

昨年、老後資金2000万円問題が大きくメディアに取り上げられ、将来について不安に感じた方も多かったのではないでしょうか?その影響もあり保険会社や保険ショップなどでも生命保険を活用した積立を勧めるケースが増えてきています。積立保険にも学資保険や終身保険、個人年金保険、外貨建て保険、変額保険と種類はたくさんあります。今回はそのなかでも特に最近になって販売が増えてきている変額保険という商品のメリットやデメリットをお伝えしていきます。変額保険と聞いてもピンとこない方も多いと思いますので、まずは変額保険とは何なのかを説明していきたいと思います。変額保険の特徴は、保険料の一部を投資信託で運用する点です。その運用実績で解約金(積立金)が増減する保険商品になります。一般的な積立保険と違って、株式で運用する投資信託を選択することができるので、元本割れのリスクもありますが通常の保険と違って大きなリターンを狙うことができます。参考として変額保険の一例をみてみましょう。35歳から60歳まで積立てをし、60歳の時に満期となり、選択した投資信託の運用結果によって積立金額は増減しますが、60歳時に満期保険金を受け取れます。下の図のように積立期間中の積立金額(解約金)も運用している投資信託の価格によって変動します。ただし死亡保険金額は当初の1000万円より下回ることはありません。将来受け取れる解約金や満期金を具体的にみていきましょう。こちらは毎月27,960円の保険料を積み立てしている例です。25年間、年間の利回りが6%で運用ができた場合は、払込保険料約838万円に対して満期保険金として受け取れる金額は1,529万円になり、約700万円も増える計算になります。このように選択した投資信託の運用がうまくいけば元本の倍近くまで増やすことができるのです。最近の低金利下ではここまで増やせる積立保険は変額保険以外にはないので、他の積立保険と比べると魅力的にも見えます。ただし注意しないといけないのが、年間の利回りが-3%の場合には472万円となり、元本に対して366万円も減ることになります。運用が上手くいかなかった場合は元本割れどころか資産を大きく減らしてしまいます。大事な老後資金をいざ使おうと思ったら大きく減っていた、そんなリスクもあるのです。生命保険だから安心、とはいえないのが変額保険の注意点です。それではその変額保険のメリットとデメリットをお伝えしていきます。まずはデメリットから。さきほどの表を見ていただくと、例えば年間の利回りが0%で運用だった場合に一番下の25年後、払込保険料約838万円に対して、解約金は675万円になっており163万円ほど目減りしています。ここには死亡保障などの保障部分にあてるコストも含まれます。これを変額保険ではなく、現物の投資信託で積立運用すると、運用実績が0%の場合に最終的な価格は払込と同じ金額で基本的には増えも減りもしません。その差163万円は保険で運用する場合と現物の投資信託で運用した場合のコストの差になります。ちなみに年間の利回りが6%で運用できた場合の満期保険金は先ほどお伝えしたように保険では約1,529万円、現物の投資信託で運用して計算してみると約1,900万円となり、約380万円も受け取れる金額は変わってきます。また、表を見ていただくと分かると思いますが、保険では早期で解約した場合には仮に運用が上手くいっていたとしても大きく目減りしてしまう可能性が非常に高いです。運用が上手くいっていたとしても元本に到達するには10年近くはかかるでしょう。保険で積立をしてしまうとマイナスからのスタートになってしまうのです。これが変額保険という、投資信託を保険商品で運用する大きなデメリットです。逆にメリットをお伝えします。もちろん保険なので保障機能があり、万が一の時には死亡保険金をご遺族に残すことができます。また、生命保険料控除の枠を使うことができるので節税効果もあります。証券会社の口座を開く必要もなく、運用商品も限られているので投資初心者の方であれば割と資産運用を始めるにはハードルが低いのかなと思います。ここからは個人的な見解もお伝えしていきます。さきほどのデメリットでお伝えしたように、投資信託を保険商品で運用する変額保険はコストがとてもかかります。保障と運用を同時にできるからお得、と考えがちですが、死亡保障は掛け捨ての保険で準備し、運用は手数料の低い証券会社で投資信託を積立てしていくのが一番コストは低くなります。ちなみに生命保険で増えた積立部分は一時所得となり所得税がかかります。さきほどメリットでお伝えした生命保険の保険料控除も年間保険料8万円までが上限なので、掛け捨ての保険で控除枠は使ってしまい節税効果がないケースがほとんどです。あってもごくわずかでしょう。基本的には資産形成や資産運用において変額保険を選択する必要はないというのが結論です。変額保険がおすすめなのは、相続対策で保険金の非課税枠を活用する時です。比較的少ない一時金で死亡保障を準備することができます。死亡保険金は変動しないという変額保険の特徴が活用できる場面です。このように保険商品はたくさん種類がありますが、活用の仕方はとても大事になります。是非参考にしてみてください。

変額保険での資産運用|メリットとデメリット

NISAがおすすめな人

ここからは、NISA・iDeCo・変額保険の3つの中でどれがおすすめなのか、タイプ別に解説していきます。

投資にかける金額が少ない人

資産形成をこれから始める方や、余裕資金が少なく投資にかける金額が少ない人にはNISAがおすすめです。NISAのつみたて投資枠・成長投資枠のどちらも、投資信託が対象商品に入っていますが、投資信託は最低投資金額100円〜始めることができます。(※金融機関によって異なります。)

65歳以上の人

iDeCoの加入対象年齢は65歳までです。また、変額保険も契約年齢が65歳までとなっている商品があります。

ライフプランに合わせてお金が必要な人

教育費や住宅取得費用など、5年から10年程度の期間にまとまった資産を形成したいという方には、NISAがおすすめです。iDeCoは原則60歳まで解約はできませんし、変額保険でも終身型の場合は、短期から中期の運用には適していないでしょう。

柔軟な資産形成が可能なのがNISAのメリットです。資金に余裕がないときは一旦解約したり、積立をやめることができます。資金に余裕ができたら、再度投資を始めることもできます。

ETFや個別株などに投資をしたい人

NISAの成長投資枠であれば、国内や海外の株式やETF(上場投資信託)への投資が可能です。たとえば、株式投資をして配当金や株主優待も楽しみたいという方には、NISAの成長投資枠の活用がおすすめです。

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iDeCoがおすすめな人

老後資金を貯めたい人

iDeCoは「老後資金作りのための制度」といえます。また原則60歳まで解約ができないので、中途解約して使ってしまうということもありません。

節税効果を高めたい人

iDeCoは、掛金の拠出時、運用時、給付金の受取時の3段階で税制優遇を受けることができます。

掛金全額が所得控除の対象となり、仮に毎月の掛金が最低金額の5,000円の場合でも、所得税(10%)、住民税(10%)とすると年間1.2万円、税金が軽減されます。

また、iDeCoは年金か一時金で、受取方法を選択することができます(※) 年金として受け取る場合は公的年金等控除、一時金の場合は退職所得控除の対象となります。

※金融機関によっては、年金と一時金を併用することもできます。

転職・退職時も安心

結婚して会社員を退職した場合や、自営業に変わった場合でも、iDeCoの加入者として掛金を拠出し、資産を運用することができます。

また、出産後再び就職した場合などに、iDeCoの年金資産を他の年金制度に持ち運びすること(ポータビリティ)もできます。

変額保険がおすすめな人

死亡保障がほしい人

変額保険は生命保険商品であり、被保険者が死亡した場合は保険金が支払われます。資産形成と死亡保障を同時に備えることのできる商品です。

所定の高度障害になったときは、保険金が支払われます。また、三大疾病保険料払込免除特約をつけることで、商品にもよりますが、がん・心疾患・脳血管疾患の診断が確定した場合には、保険料の払い込みが免除されます。

生命保険料控除を使いたい人

変額保険・変額個人年金保険は一般生命保険料控除の対象です。払い込んだ保険料に応じて、一定の金額が契約者のその年の所得から差し引かれ、所得税・住民税の負担が軽減されます。新制度の生命保険料控除では、所得税は最大4万円、住民税は最大28,000円の控除の適用を受けることができます。

掛け捨ての保険が嫌な人

掛け捨ての保険がもったいなく感じる人にもおすすめです。保険には掛け捨て型と貯蓄型があり、変額保険は貯蓄型です。将来の保障を維持しながら資産形成をしたいという方におすすめです。

運用を保険会社に任せたい人

変額保険は運用を保険会社に任せることができます。資産運用の経験が浅く、自分で個別株や債券を購入する自信がないという方におすすめです。

非課税で運用をしたい人

また、特別勘定で運用中は非課税で運用され、解約時または満期受取金を受け取るタイミングまで課税が繰り延べられます。これによって複利の効果が高まります。NISAでは、年間投資額・非課税保有限度額が定められており、上限金額を超えた分については運用益や配当金、分配金が課税の対象となります。

組み合わせて使うこともおすすめ

ここまで、NISA・iDeCo・変額保険がおすすめな人について解説しましたが、この3つは併用ができないわけではありません。たとえば毎月3万円拠出できるようなら、NISA・iDeCo・積立型の変額保険といったように3つを組み合わせて使うことも金額によっては可能です。(※)

ここからは、どのように組み合わせて使うかを解説していきます。

※iDeCoの掛金には上限(拠出限度額)があります

30歳男性の例 (毎月の拠出額:5万円)

  • 米国株式インデックスファンド(毎月1万円)NISAのつみたて投資枠を利用して買付
  • 国内株式インデックスファンド(毎月1万円)iDeCoに拠出
  • 先進国債券ファンド(毎月1万円)iDeCoに拠出
  • 積立型の変額保険(毎月2万円)
30歳男性|ポートフォリオ例

毎月5万円の積立を検討している30歳の会社員男性の例をみていきましょう。まず、NISA・iDeCo・変額保険を組み合わせて使うことで、分散投資が可能です。

もしこの男性が数年後がんになったとします。就労が難しく、積立がこれまでのようにできなくなるかもしれません。変額保険の三大疾病保険料払込免除特約があれば、以後の保険料の払い込みは免除されます。全ての積立が止まってしまうリスクを避けることができます。

長期投資をすることで、複利の効果が高まります。また、健康なうちであれば多くの保険商品から選ぶことができます。保険は加入時に健康状態を告知する義務があり、その時の健康状態によっては加入できないこともあります。30代でまだ若く健康であれば、3つを組み合わせて使うメリットがあります。

45歳女性の例 (毎月の拠出額:3万円)

  • 全世界株式インデックスファンド(毎月1万円)NISAのつみたて投資枠を利用して買付
  • 国内株式ファンド(毎月5,000円)iDeCoに拠出
  • 国内外株式ファンド(毎月5,000円)iDeCoに拠出
  • 積立型の変額保険(毎月1万円)
45歳女性|ポートフォリオ例

毎月3万円の積立をしている45歳のパートタイマーの女性の例をみていきましょう。この女性は、自身の老後資金と、子どもの教育費を貯めるために資産運用をしています。

たとえば、5年後に父親の介護が必要になり、これまでと同じように働けなくなったとします。教育費の支払いが迫っているので、NISAを使った投資は続けていきたいという場合、iDeCoは減額や支払い停止が可能です。また、変額保険は、払済保険への変更や、基本保険金額の減額が可能な場合があります。

保険と投資をバランスよく組み合わせたご提案が可能です

NISA・iDeCo・変額保険にはそれぞれメリット・デメリットがあります。ライフプランに合わせて、保険と投資をバランスよく組み合わせて使っていくことで、リスクの分散につながります。

投資信託相談プラザには、保険会社での業務経験と資産運用の知識を持ったIFAも在籍しています。特定の証券会社・保険会社に限定せず、複数の商品の中からお客様のライフプランに合わせて、商品をご提案させていただきます。ぜひご相談ください。

「ネット証券で資産運用を始めたい・見直したい」そんな方へ

近鉄あべのハルカス店

投資信託相談プラザ -近鉄あべのハルカス店

私たち「投資信託相談プラザ」は、SBI証券・楽天証券での資産運用を無料で相談できる窓口です。
仲介する預かり資産残高5,000億円超(※)の実績を活かし、IFAがあなたに合った運用をサポートします。※令和8年2月時点
全国の店舗・オンラインでご相談可能です。

※NISAのご注意事項
・配当金等は口座開設をした金融機関等経由で交付されないものは非課税となりません。NISA口座で国内上場株式等の配当金を非課税で受け取るためには、配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」に事前にご登録いただく必要があります。
・同一年において1人1口座(1金融機関)しか開設できません。
・NISAで購入できる商品は金融商品取引業者が指定する商品に限られます。
・年間投資枠と非課税保有限度額が設定されます。
・損失は税務上ないものとされます。
・出国により非居住者に該当する場合、NISA口座で上場株式等の管理を行うことはできません。
・つみたて投資枠では積立による定期・継続的な買付しかできません。
・その他、NISAに関するご注意事項、並びに2023年までの一般NISA ・つみたてNISA等に関するご注意事項の詳細は金融商品取引業者のWEBサイトにてご確認ください。

※iDeCoのご注意事項
・投資信託は、主に国内外の株式や債券等を投資対象としています。投資信託の基準価額は、組み入れた株式や債券等の値動き、為替相場の変動等により上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。
・投資信託は、個別の投資信託毎にご負担いただく手数料等の費用やリスクの内容や性質が異なります。ファンド・オブ・ファンズの場合は、他のファンドを投資対象としており、投資対象ファンドにおける所定の信託報酬を含めてお客様が実質的に負担する信託報酬を算出しております(投資対象ファンドの変更等により、変動することがあります)。
・ご投資にあたっては、商品概要や目論見書(目論見書補完書面)をよくお読みください。
・金融商品仲介業者である当社は、お客さま(加入者等)に対して特定の商品への投資について指図を行うこと、または指図を行わないことを勧めるものではありません。
・掲載されている各コンテンツは、情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で作成したものではありません。
・投資対象、投資機会の選択などの投資に係る最終決定は、お客さまご自身の判断でなさるようにお願いいたします。

弊社の生命保険募集人は、保険契約の締結にあたり保険会社の承諾を必要とする媒介の権限のみが認められており、契約締結の代理権や告知受領権はありません。保険契約の申込をされる際は、ご契約のしおり、約款、重要事項説明書(契約概要・注意喚起情報)、契約締結前交付書面等の書面を十分にご確認くださいますようお願い申し上げます。また、変額保険には運用リスク等のリスク、外貨建て保険には為替リスク等のリスクがございます。リスクや手数料等の重要事項をよくご確認ください。

このコラムの執筆者

森田 周平

株式会社Fan IFA

地方自治体での税務、来店型保険ショップでの生命保険・損害保険のご案内など、税務と保険分野の業務を計20年経験。お客様の資産運用のお役に立ちたいと決意し、IFAに転身。現在は、資産運用・保険・税務・相続など幅広いご相談に対応している。名古屋を拠点に、全国各地のお客様に対して活動中。

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